久し振りの美術館梯子:29年1月9日
先の日曜日になりますが、雨が上がるのを待って出かけました。
先ずはサントリー美術館最終日の「小野田直武と秋田蘭画展」
小野田直武は日本画家でありながらオランダ風の西洋画を得意とした画家。
平賀源内と知己を受け、洋画の技法を身に付けたようです。
これだけではよく分らないと思いますが、杉田玄白らが著した「解体新書」の挿絵を描いた画家です。
オランダの原書「ターヘルアナトミア」の挿絵を写し取ったもの。
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次に上野まで移動し、国立西洋美術館で開催中の「クラーナハ展」へ。
こちらはマルティン・ルターの宗教改革と同じ時・場所を生きた画家。
ルターとは親しく、ルターの「神のみ、聖書のみ」による作品が多い。
作品は細部に至るまでリアルに描かれているものの聖書の中の女性たちはどこか冷めている。
でもみんな目の覚めるような美人。
会期は15日(日)迄ですが、一見の価値あり。今年の一押し展覧会ですね。
http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2016cranach.html