西條奈加作「無花果の実のなるころに」を読了です。
【画像】「無花果の実のなるころに」の本
主人公は中学三年生。
一貫校なので受験はない。
両親が遠くへ転勤になり、
祖父を亡くした祖母と暮らしておる。
場所は神楽坂の履物店で、元芸者のお蔦さんが主人公の祖母です。
お蔦さん、ちゃきちゃきです。
子供だから理解できないだろう、なんてことはなく、
大事なこと大切なことは一緒に聞いたり聞かせたりの
大人対応がお蔦さんの信条です。
ここの家系は3代続けて男子がご飯を作り食べさせる。
お蔦さんは料理を一切作らないので、
主人公も三食きっかり作ります。
とはいえ粋筋のお蔦さんですから、たまには美味しいものを食べに出かけます。
この二人の関係が良いのよねぇ。
さて、お話は日々の出来事や思わぬ事件に惑ったり、
そして小さな謎解きやらがありましてね。
主人公とお蔦さんが対処していくのですよ。
主人公の望(のぞむ)くんは、怒りが頂点に達すると、
‘’スー‘’っと腹が据わるのね。
ワーギャー言わず冷静なの。
これってある意味怖いですよ。
そして迎える大団円、良かった良かった。
続編があればぜひ読みたいお話です。