eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
質問等はコメント欄にて。

高圧リークメーター最終バージョン1

2021年06月14日 | eつれづれ

mA出力が小さい事もあり50mAレンジがある双興電機製作所GER-2000K試験器を使用する。

右のmA電流は試験器より出力したものだが0.05mAはボリウム落ち着かず厳しい。



mA出力を0.6に上げてみる。
この時の対地電圧6600/√3=3810V、計算値は5.85MΩとなる。

黄色マスクは仮にIo=合成電流を高圧リークメーター表示数値、Igr(対地抵抗分電流)をテスター表示に入力した時の計算値で力率、位相角などが出てくる。
マスク無しは静電容量は加味せずIgr(対地抵抗分電流)だけとして入力。

受電状態でPASの零相変流器(ZCT)の発生mVで高圧側の絶縁抵抗低下しているのかが判る触れ込みだがmA桁もあり、そして高圧ケーブル、キュービクル機器等が持っている静電容量もある。
何れにしても定期点検で高圧絶縁抵抗測定し受電して本測定器で確認すれば、どの程度の数値となるのかは判明する。
次回は疑似的にIgr(対地抵抗分電流)+Ic(対地静電容量成分電流)のCR回路を作りIo=合成電流として高圧側の零相変流器(ZCT)に流してみる。
このR/C分離は共立電気計器IorロガーKEM5050(低圧活線メガー)を使えばOKと思われる。

以上、長々と机上の空論を語った針金電気ヤでしたオソマツ。
質問あったらコメント欄よりUP願います。

電流mAの比較して確認

2021年06月14日 | eつれづれ

実際に試験器から電流を流して高圧リークメーター電流mAと比較。
右の数値が試験器より零相変流器(ZCT)に流した実漏洩電流を想定した数値。

50mAを流す。

100mAを流す。

150mAを流す。

200mAを流す。
ここで地絡電流0.2A設定の継電器は動作した。

取説にもあるが受電の漏洩電流を測定管理して数値の変化増加(漏れ電流多)を見て絶縁状態を把握、もっとも旨く、漏洩電流が徐々に増えてPAS動作する前に発見はアテには...?。
一番、良いのは新設の受電時に測定して、静電容量含めてベースの数値からスタートした方がベター。
次は漏洩電流mAを下げて高圧絶縁抵抗値の換算数値を確認してみる。