eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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無理難題な事も経験して見る

2021年06月29日 | eつれづれ
要旨:リアクトルなど不要にもかかわらず耐圧トランスに並列に接続して交流耐圧試験をやってみた。

CV3芯の高圧ケーブル14sq*9m、10,350V.10分間印加した時に流れた二次側充電電流16.9mA(17 mA)実測値となる様に静電容量μFをエクセルに入力する。
この時に必要とする一次側励磁電流(コンセント電流)は-18.3Aとなった。

二次側充電電流16.9mAとリアクトル電流202mAを入力すると一次側励磁電流は18.5Aとなり前項の計算と一致する。
この時の電源容量は1.9kVA(約コンセント電流は20A必要となる。
もちろん使用した耐圧トランス容量は15A(10,350V時150mA最大)なので無理な事が判る。



交流耐圧試験論外も実際に経験して何故、無理難題?なのか理解し体験して見る。
実際の検証では10,350Vまで昇圧など当然、無理なので5kVまで行ったか...。
これも限界印加電圧は計算出来るが時間のムダ。
この程度まで理解して交流耐圧試験をやれば大きな事業所の電気主任技術者、立ち会いでもクリア出来るカモ。
まだまだ検証テーマはあるが今日はここまでUPしてENDオソマツ。