以前に交換した真空遮断器(VCB)の真空バルブ本体、これが三相なので3本で入り切りする。
上が固定端子で下が可動端子となりギャップは面接点で5㎜程度か。7.2kV.400A.12.5kAの遮断能力があるがPASは、この能力が無いためにSOG制御で過電流ロックをかけ、電力変電所の遮断器にトリップしてもらう。
無電圧を検知したらSOG制御装置内にあるコンデンサの放電でPASのトリップコイルに通電させ開放する。
電力変電所は程なく再送電をするが事故の事業所PASは開放しているので他の所には、一時停電になるが復旧する。PASが不具合で切れなかった場合、再送電しても再度、電力変電所の遮断器が事故トリップするので後は再送電せず調査が終わり、原因つかむまで停電が続くストーリーとなる。
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全停電が基本、活線近接作業はしないが鉄則...要するに検電器で印加電圧確認は当然なのだが、見える形の開放を行う...PAS内部は見えない、真空遮断器(VCB)内部も見えない、そして真空バルブ内の極間離れが、殆ど無い。
最終的に断路器(DS)開放して完全に開路となっていることを操作人他が確認してから作業直近の箇所に先の検電器で印加電圧無しを確認、短絡接地を取り付ける。
作業直近に短絡接地取付は、他からの回り込みも予想、断路器(DS)1次側は意味も無い...PAS入れられたら爆発の二次被害も...キュービクル内の短絡接地は変流器(CT)に付けた方がベターと思われる。
これが本当の電気の見える化...この様な具体的な話にならないと面白く無い。