白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・二代目タマ’s ライフ396

2024年09月30日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二四年九月三十日(月)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

おかげさまで腸内ケアのフードをミックスして食べ始めてから健康な排便に戻ったタマ。一時はどうなることかと心配したが呑気で無事な日々を過ごしている。

 

いやしかし。

 

そもそも健康だったタマはなぜ急に強烈な下痢に見舞われたのか。

 

かかりつけ医院で相談した際にもいろいろ記憶を探ってみたのだがこれといった原因はどう考えてみても思い当たらない。

 

で、何かおかしなものを飲み込んだとかいう物質的な原因でない「きっかけ」を改めて探っていたところ、不意に思い出したことがひとつある。

 

強烈な下痢を催した前日の夜の飼い主夫婦の会話。

 

去年の夏にタマは唾液腺嚢胞という病名の症状で手術を受けた。うちのような低所得世帯では猫の保険なんて入れるわけがないので検査と手術、電車賃その他に要した金額は数十万円。初代タマが子猫の頃から少しずつ貯めていたタマ貯金のほぼすべてを投入した。手術成功でほっとしたけれども唾液腺というのは一般的に片方の頬だけでなくもう片方にもある。残された片方がもし同じ病気になれば再度手術しか手がない。ところが家にはそこまでの余裕はとてもではないが、ない袖は振れないというしかない。

 

という話をしていたわけ。タマはソファで何食わぬ顔をして横になっていた。

 

そのちょうど翌朝、強烈な下痢の連発が始まった。

 

ひょっとして関係あったり、と妻がぽつり。

 

まさか、んなわけない、とは思うけど。ん~むむむ。

 

でも聞いてたことは聞いてたんだからほんとに日本語わかってるとか?

 

ん~~~、、、

 

思わず考えこんでしまう飼い主。

 

雰囲気を察するのは確かに鋭い猫だとはおもう。しかし会話ってのはその空気感のやりとりなわけで、言語自体を理解してるってことは常識的にないだろうと。いやちょっと待て。もしかしたら、もしかしたらだよ、あるかも。

 

ということで万が一のところまで突き詰めて考えた。なにせいたずら好きの猫だからして何をやらかすかわからない点を重視。犬さんの唾液腺嚢胞の場合は原因を特定しやすい。反面、猫の場合は特定困難。さらに二代目タマが嚢胞を起こした子猫の時ははしゃいで走り回る時にあちこちの家具に頭をぶつけて嬉しがっていたため打ちどころの悪い怪我で発症した可能性もあるわけだがはっきりしたことは誰にもわからない。

 

結果的にもう片方の唾液腺に故障が起きた場合、飼い主の医療費を切り崩して備えるしかないな、そうしようという話になった。飼い主自身は生涯治ることのない依存症とこれまたおそらく治らないだろう慢性うつ病とを患っているので人生の半分ちょっとはもう死んだ気で生きているしさらに何か病気を患っても延命治療はいっさいしないと決めているので気分的にあっさり決めてしまっても今さら怖いことはひとつもない。かといって投げやりになることもない。むしろ注意深く生き残るべきだ。

 

そんなことを話しているうちにタマはテーブルのそばへやって来てころんと横になり、お腹を見せてなごんでいる。

 

きょうはゴダールのDVDを観る予定だったが会話が思わぬ方向へそれてしまったため予定変更。中途半端に空いた時間は紙飛行機を作ってタマと遊んでやった。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ティコ。四年ぶりのアルバムタイトルは何とインフィニティ・ヘルス。パンデミックや大規模化する地域紛争などがあるわけで、それを考えると驚くほど違うとは思わないけれども、ポスト・ロック、インディ・ダンスといった路線の中でとりわけストレートにダンスへ傾斜した印象。ヘルス(健康)とダンス。というよりヘルスは常にダンサブルでもあるというべきか。


Blog21・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて930

2024年09月30日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

読書再開。といっても徐々に。

 

薬物療法は現状維持。体重減量中。

 

節約生活。

 

今日の予定

 

このところ映画方面の収穫について色々書かれてあるわけだけど

 

低所得者層としてはこの数年くらい映画そのものを見る余裕がなかった

 

濱口竜介作品が注目されて批評もすでに多い

 

是非見たいのだがまだまだ余裕がなくて残念

 

そんなわけで今日は何か観るものがあるのか?という感じではある

 

ところがすぐさままったくゼロということにはならない

 

もう一度観直しておきたいゴダールのDVDでも見ようかなあ、って感じなわけです

 

音楽を楽しむ時間(電気料金)も削減中。


Blog21・二代目タマ’s ライフ395

2024年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二四年九月二十九日(日)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

一日一度は必ず遊んでやらなければ。

 

元気な時も元気がなさそうな時もさほど遊びにこだわらず大人しかった初代タマと違い、食欲が満たされると遊んでほしがって人間に付いてくる二代目。

 

いたずら好きの反面とても甘えん坊。

 

しかしぬいぐるみと一緒に移動する癖は生涯変わらなさそうに思えるほど動く際はいつも共に持ち運ぶ。

 

タマが玄関マットに置いて枕がわりにしているぬいぐるみを飼い主がリビングへ持ってきて遊んでやった後、しばらくして探してみるとまた玄関マットの上に置いて枕がわりにしている。

 

特に害のない癖なのでそのままにしておこう。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ティコ。四年ぶりのアルバムタイトルは何とインフィニティ・ヘルス。パンデミックや大規模化する地域紛争などがあるわけで、それを考えると驚くほど違うとは思わないけれども、ポスト・ロック、インディ・ダンスといった路線の中でとりわけストレートにダンスへ傾斜した印象。ヘルス(健康)とダンス。というよりヘルスは常にダンサブルでもあるというべきか。


Blog21・味わい方の重層性

2024年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

日本では「ペリーヌ物語」として知られている「家なき子/家なき娘」。原田ひ香は次のようにいう。

 

「ペリーヌは母親ゆずりの語学力を活かして社長である祖父に近づくことができ、ラストは工場の環境改善にも携わる、シンデレラストーリーになっている。でも今の私からすると、まわりの少女たちが疲れ切ってその日暮らしになんの疑問も持たず熟睡する中、『ぜんぜんお金が残らないわ』といち早く気づいた、彼女の知性や未来を予測できる力の方が語学力よりも大切なように思う。一方、同じ部屋で明日をも知れず、こんこんと眠る少女たちとの差に、どこか残酷さも覚えるのだ」(原田ひ香「ペリーヌの卵とパン」『群像・10・P.103』講談社 二〇二四年)

 

これも当たり前だがひとつの「おいしそうな文学」特集の中の一節。

 

小説の中で「食べる」シーンを描くのはことのほか難しいだろうと思うのは読者も一緒だ。物理的に困難だとか不自然過ぎるとか理由はさまざま考えられる。

 

とはいえしかし、例えば飢餓に襲われれば何を食べても「おいしい」かも知れないとは誰しも考えるとしてさえ、それが実に「旨そう」に描けているかどうかはまた別の話。原武史が大岡昇平「野火」に触れているが、あの「塩」がどうしてあれほど「うめえ」のか。大岡昇平が書き方を「知っていた」あるいは「野火」を書き上げるまでのどこかで「知った」のでなければああは出来なかったに違いない。

 

さて原田ひ香のエッセイに戻ると最初にモンゴメリ「赤毛のアン」やオールコット「若草物語」といった作品名を記している。食べ物がよく出てくるので有名だが、また「それだけについての本もある」。もう少しで十月。こんな文章がある。

 

「グリーンゲイブルズの十月は美しい。窪地(くぼち)のカバノキの葉は金色に、果樹園(かじゅえん)の裏手のカエデの葉は夕陽と同じ鮮(あざ)やかな赤に色を変える。小道沿いのサクラの葉は深紅(しんく)色から緑がかった青銅色まで、さまざまな色合いにみごとに染(そ)まっていく」(モンゴメリ「赤毛のアン・P.162」二〇〇六年 西村書店)

 

この章のタイトルは「キイチゴのシロップ」。

 

ところで「それだけについての本」も実は家にある。

 

「赤毛のアンの手作り絵本Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」(白泉社 一九九五年)

 

今年の三月に亡くなった母が買って持っていた。去年の春の終わり頃から癌でじわじわと食欲がなくなりただ眺めるだけになってしまっていたが最後まで大切にしていた。

 

先に引用した「グリーンゲイブルズの十月」の光景。今はカナダのモントリオール近郊に「メープル街道」という観光名所が整備されていて訳文に近い雰囲気が味わえるようだが、「赤毛のアンの手作り絵本Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ」のⅢ巻に「カナダ風メープルシロップ・パイ」が紹介されている。うちはお金持ちでも何でもないのに母はメープルシロップが欲しいと言い出した。欲しいと言うのなら食べられるかもと願って思いきって買ったのだが、見る見るうちに体力を消耗していく中で一日ごとに激しい衰弱に見舞われ食欲を奪われてしまうため結局食べることはできなかった。

 

それはそれとして、メープルシロップを使ったパイがカラー写真で載っている。何かの小説でただ単に食べる描写だけだったとしたら本当にそれだけで「おいしく」思えるだろうか。写真をみるとパイ自体は頁の下半分を占めるにとどめてあり、上半分は薄く青みがかった磁器で揃えた紅茶セットが映っている。そうして始めて「おいしい(かも知れない)」と思えるわけだが、今の日本ではよほど特別なことでもない限りとても無理な気がしてくるというほかないのが色んな意味で残念な気がする。


Blog21・「今日のあ〜と」第一部終了のお知らせ

2024年09月29日 | 日記・エッセイ・コラム

おかげさまで100個達成した「今日のあ~と」。

 

実のところ100まで行くとは思いも寄りませんでしたが、暑い夏だったなあ、絵以外のところで思わぬ出費が重なってきたなあと、そんなことを考えてもいたわけでなかなか集中できるような環境を作れなかったのも事実です。

 

理想の絵というよりそれ以前の生活環境を整えるのに時間を取られてしまう毎日になるという本末転倒ぶりでした。

 

ところでリハビリは毎日続けるのが基本なのですが、ほとんど同じものばかり描いていると気持ちが行き詰まってきたりすることがあります。

 

そんな理由もあり100個をひとつの区切りとしまして今後は何かほかのアイデアを絵にできたらと思っています。

 

いつになれば再開できるかわかりませんが、それまで「あ~と」はしばらくお休みしたいと考えています。

 

なお再開する際にはいつものように予告なしにいきなり始まりますのでご了承いただけたらありがたいです。

 

見ていてくださったみなさんのご支援のほどありがとうございますと改めて感謝いたします。

 

では。