白鑞金’s 湖庵 アルコール・薬物依存/慢性うつ病

二代目タマとともに琵琶湖畔で暮らす。 アルコール・薬物依存症者。慢性うつ病者。日記・コラム。

Blog21・二代目タマ’s ライフ394

2024年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二四年十一月二十七日(水)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

朝ごはんの後に玄関見たらぬいぐるみが放ったらかしてあったけど、あれは前にタマが言ってたように日向ぼっこさせてあげてるわけ?

 

そうさ。ぬいぐるみには毎朝欠かさず日向ぼっこさせてあげる。文句ひとつ言わないからきっと喜んでくれてるに違いないと思ってるんだ。

 

その後でタマは二階の和室で日向ぼっこしてる。日課みたいなものなのかな。

 

畳の部屋が好きなんだ。冬でも和室に注ぎ込んでくる午前中の日差しはとっても気持ちいい。

 

見てて思うんだけさ、な~んも考えてないふうに見える。

 

日向ぼっこは考えてやるもんじゃないよ。飼い主が持ってる医療系書籍とかこっそり覗くと見かける恍惚って言えばいいのかな、な~んも考えてないよ。日向ぼっこはもちろん、お腹を見せて床にごろんと横になってのび~ってしてる時とかもそんな感じ。途中で恍惚したまましばらくな~んも考えてないことなんてしょっちゅうさ。三秒ほどではたと我に帰る。

 

その断続性が動物独特のとてもいい特権だね。

 

そうなの?でもなんでそんなにいいのかわかんない。

 

端末に常時接続された多くの人々はほどよい刺激に常に晒されているうちに見る見る「うつ病的快楽主義」に陥ってしまう。タマには言ってなかったか。簡単な話さ。

🎶

すべての国民を巨大政財官界が理想とするような「うつ病状態」に保っておくためには「小さな快楽」、「ちょうどいいくらいの快楽」の時間を「継ぎ目」なく与えておくのがいい。新自由主義下では常にこのような操作がとりわけマス-コミや端末を通して機能しているというわけだ。

 

外出しているにもかかわらずその主体は外と接してはおらず逆に端末と接しているのであり、極めて小さな自分たちだけの世界に引きこもってばかり。一時避難としての引きこもりとは全然ない。常時引きこもりのうちに「小さな快楽」を絶え間なく与えられることによって「うつ病的快楽主義」に陥る。しかもそのほとんどは無意識的なレヴェルに留まったまま意識にのぼってくることはない。資本にとってこれほど操りやすい国民はまたとない。

 

騒々しいアメリカとはまた違いどこへ行っても「階級」というものの存在に直面せざるを得ないイギリスでは先進諸国の中でも気づくのが速かったと言えるかもしれない。ところが日本でもここまで階級格差が目に見えて巨大化してくると徐々に「階級」の実在にもかかわらずなぜそれが政治問題化されないままなのかという問いに気づく人々も出てくるのである。

🎶

ソフトな「洗脳」状態に常に置かれるってわけ?飼い主がたまに口にする言葉でいえば。

 

そう。マス-コミ報道はほとんど見てないからよくわかんないだけどね、ネットとかでは今頃になって幾つか大学を拠点とするSFC構想に問題の焦点があるのではとか言い出してる。一度大々的に問題化したにもかかわらず。

 

SFCって?

 

イスラエルの軍事企業が殺人ロボットの開発に成功したニュースは有名だよね。あれが高性能テクノロジーの人間化のひとつのモデルケースだとすればSFCの狙いは高性能テクノロジーを利用した人間の端末機械化的ソリューション。常時端末と接続され露骨な「洗脳」を「洗脳」と思わせないソフトな「洗脳」状態で育った人間は自分がすでに「洗脳済み」だってことになかなか気づかない。情報工学戦略やメディア工学戦略を脳科学の成果を通して幼少期から常に脳内にインストールされてくわけだから。

 

むむ。

 

人間に似せた殺人ロボットだと見た目にもわかりやすいじゃん。やることなすこと派手だし。逆にどこからどう見ても人間の場合ならそれが子どもの頃からとっくの昔に「洗脳済み」で自動機械化された擬似ロボットになりきってるとは気づきにくい。政財官界とその広報を担ってきたマス-コミが一九八〇年代末頃から進めてきた一億総カルト化構想だとはもっと気づきにくい時代になった。今や人間の子どもたちは面白いほど政財官界の実験動物と化してる。少なくとも一九八〇年代後半から一九九〇年代前半に大学在学中だった人間なら誰でも知ってることさ。日本のロスジェネ世代なんてもう暗澹たる生涯しか残されていないことに嫌でも向き合わないといけないことになって馬鹿げた「クラインの壺」型社会からどんどん降りたし。

 

ロスジェネ世代さんてなぜだか保護猫保護犬さんにやさしいって聞いてるけど。

 

結果的にそういうこともようやく表面化してきたね。今頃になって。けど総合情報学部とか人間工学研究とかが本格始動した頃ってのはね、タマの飼い主はまだ大学在学中だったからその議論のおぞましい中身を見てる。賛否をめぐって日本中の大学機関が真っ二つに割れて論争してた時期があったのさ。

 

人間工学?

 

生身の人間を生身の人間のまま人間の脳を操り人形みたいに加工・変造してしまう技術の研究って感じかな。人造人間というに近いけどロボットじゃない。政財官界のやりたいように幼少期のうちから操り人形ならぬ端末機械人間へ製造加工して世の中に送り出す。これじゃあね、ただ単に人情に訴えるばかりの浪花節めいたヒューマニズムでは全然対抗できない。洗脳された脳を解凍するところから始めないといけない。でもそのためのスキルの蓄積はあるんだ、アメリカはもちろん持ってるんだけど日本や中国もお国事情に応じて持ってる。カルト脱会運動や依存症治療の成果としてね。とっても根気のいる取り組みで時間も人材もかかるんだけど。

 

そうなんだ。クリエーションとか言ってて実は人間自身をソリューソン機械にかけて人体実験し続けるってことなのかな。猫としては信じがたいけど。でも機械の開発速度のほうが断然速いかも。

 

ところが肝心な点は政財官界の推し進めてる構想自体のカルト性にある。カルト的であればあるほどそこへ注ぎ込むお金も高額になってくるし借金額も目が飛び出しそうなほどになってくる。で全財産を持っていかれたところで気づくわけ。あ、ボクたちワタシたち、もしかして騙されてた?ってね。気づきとも底つき体験とも呼ばれるんだけど強力なカルトほど高額で借金額もうなぎ上りだからどん底に突き落とされた時点で気づく人々は逆に速いし多くもなるんだな。

 

気づいた、しまった、と思ってもじゃあどうしたらいいの?

 

被害者の側の運動ってのはね、ほら先日あっただろ。被団協のノーベル賞受賞。

 

聞いたよ。

 

さらに地球にかかる負荷が地球を崩壊させるところまで来たらどうなるか。国際宇宙ステーション作ってる途中なんだけど途中で地球自体が暴発しちゃたってなるとその瞬間宇宙開発不動産戦争は止まる。先を見据えてると今のオルタナティヴってのが音楽や映画とかも含めてね、どれほど重要かってこともわかってくると思うよ。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ロイ・ハーグローヴ。”Habana”と同時期に録音された未発表アルバムらしい。”Habana”は出世作になったわけだが当時のジャズのお手本的な感じで持ち上げられた印象。しかし今回の未発表作品集はより一層カリビアンな風味。ラテン・ジャズというひと言では括りきれないファンク系やちょっと懐かしめのアフロ・キューバン系も含め広く味わい深い。


Blog21・1分でわかる大人の世界

2024年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

かつてこんなフレーズがあった。

 

「このような大叔母の祖母への仕打ちといい、祖母が祖父の手から蒸留酒のグラスをとりあげようとして懇願しても甲斐がなく、のっけから諦める無力な対応といい、それらは大人になれば見慣れた光景で、ふつうなら笑ってすませたり、迷うことなく喜んでいじめる側についたりして、これはいじめではないと自分を納得させるだけのことである。だがそのときの私は、とても恐ろしくなり、大叔母をひっぱたいてやりたい気持だった。とはいえその後は『バチルド!早く止めに来ないと、旦那さんがコニャックを召し上がっちゃいますよ!』という声が聞こえると、卑怯なところだけはすでに大人だった私は、苦痛や不正を目の当たりにした大人がだれしもするようにした。つまり、それを見ないふりをしたのである」(プルースト「失われた時を求めて1・第一篇・一・一・一・P.42~43」岩波文庫 二〇一〇年)

 

今はもっとひどい。


Blog21・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて988

2024年11月27日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

読書再開。といっても徐々に。

 

薬物療法は現状維持。体重減量中。

 

節約生活。

 

午前五時に飼い猫の早朝のご飯。

 

体操の後、エクスペリメンタルやインダストリアルを中心に飼い猫がリラックスできそうな作品リスト作成中。

 

Autechre「VI Scose Poise」

猫のゴロゴロ音に似たグルルル音が連続する。けれども単調な繰り返しではなく長かったり短かったりする。そのへんは安心できるらしい。台所の作業を思わせる金属音は相変わらず好奇心をくすぐるようだ。あっと言う間の七分弱で少し物足りない気がしなくもない。


Blog21・二代目タマ’s ライフ393

2024年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム

二〇二四年十一月二十六日(火)。

 

早朝(午前五時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

朝食(午前八時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

昼食(午後一時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

夕食(午後六時)。ピュリナワン(成猫用)とヒルズ(腸内バイオーム)の混合適量。

 

飼い主さあ、活字だらけのその書籍だけど知事がどうしたこうしたって書いてある。

 

お、タマさんか。いつの間に入ってきたの?

 

ドアを開けてくれたんだ、飼い主の妻が。飼い主が二階の自室に上がっていったんで追いかけていこうとしたら二階まで連れてきてくれた。テレビで人気の兵庫県のこと?

 

んなわけない。これはアメリカの州知事のことでね、日本の全国知事会なんて桁外れに下の下。

 

そんなこと言っちゃっていいの?

 

言っていいとかよくないってレベルじゃない大真面目な話。おさらい程度だけど。

 

でもなんでアメリカなの?

 

アメリカの一九二〇年代。いわゆるジャズ・エイジって言うんだけど空前のバブル景気に湧きかえってた。それは一九二九年のウォール街大暴落で終わる。ヘミングウェイとかフィッツジェラルドが活躍した時代でもある。でもフィッツジェルド作品で最も心に沁みる小説は大暴落後の一九三〇年代に発表された晩年の短編群さ。日本で超有名な小説家の何人もが不思議なことに何ともメロドラマ仕立てでヒットした一九二五年発表のグレート・ギャツビーを除けばほとんどが晩年の短編群の通奏低音として流れてる仄暗い抒情というかペシミスティックな雰囲気を吸収してる。日本の一九八〇年代バブル期にめちゃめちゃ売れた。無頓着な人もいたけど意識的に外国文学に関心のある読者なら手に取るようによくわかるさ。

 

そんなによくわかっちゃうの?

 

そりゃわかるよ、フィッツジェラルドと言えば二〇年代に乱発的に発表された短編群と作品グレート・ギャツビーってことになってて八〇年代バブル期の日本ではどこの書店でもそればかり。逆にうんざりした読者は晩年の三〇年代の短編群に目を付けて読んでみた。するとフィッツジェラルド独特のしみじみ沁み込んでくるペシミズムは全然晩年のほうじゃんって気づいた。でも重要なのは本家アメリカで起きた空前のバブルと空前の大暴落の時点に合わせたかのようにジャストで発表されたハメットの”Red Harvest”ってハードボイルドの傑作でね、日本では血の収穫とか赤い収穫とかのタイトルで出てる。

 

タマにはよくわかんないけど、なんでそれが重要なの?

 

うん。中規模の地方都市で何だか胡散臭い暴力支配が続いてるから調査してほしいという依頼。探偵は定石通り街の外部から送り込まれる設定を踏んでいて調査を進めるうちにわかってきたのは地方都市ぐるみの恐怖政治体制なんだよ。町の行政のトップ、警察のトップ、銃武装したギャングの三者が牛耳ってる。そこで探偵は上手い仕組みを考える。この三者の利害関係が衝突して大型トラックで銃撃戦になるような展開へ持ち込む。依頼の件が明るみに出て片付いたところで本社へ連絡を入れて今度は街の外部へ立ち去る。探偵ってのは沖縄や南西諸島で昔から語り継がれきた”まれびと”の役割を果たすのさ。

 

そうなんだ。でもそれがなんで今のアメリカ州知事とどう関係あんの?大統領の返り咲きとの関係とかかな。アメリカ第一主義ってやつ?

 

主張したければやりたい放題すればいいという思いはするさ。けどあれはだな、ぶっちゃけた話自分たちの手で打ち固めた武器庫の中に立て籠もって世界の全方向へ向けて自分たちの手でせっせと銃眼を増やしていくようなもんでね、数年もすれば落城するのがわかりきってるようにしか思えないんだよね。だからイギリスやフランスはちょっとしたきっかけのあるごとにすかさずアメリカと距離を取れるような関係へささっと持ち込んで徐々にすっきりさせてきた。頭がいい。けど日本政府と日本の巨大企業は釘付けにされててそのツケがこれまたうちのような底辺階級に回されてくる。さらにどん底を見せつけられることになる。

 

そんなの、でも、タマはどん底なんてまっぴら。今のタマのマイブームはテクノなんだ。邪魔されたくないよ。

 

しかしだな、今度はこれまでの低所得者層がほとんど底辺階級として公然登場するほかなくなってきてる。ネットの普及で世界中の底辺階級が意義あるオルタナティヴな公共空間の新しい創設に乗り出しててね、その意味では面白いのさ。

 

黒猫繋がりの楽曲はノン・ジャンルな世界へ。ロイ・ハーグローヴ。”Habana”と同時期に録音された未発表アルバムらしい。”Habana”は出世作になったわけだが当時のジャズのお手本的な感じで持ち上げられた印象。しかし今回発表の未発表アルバムはより一層カリビアンな風味。ラテン・ジャズというひと言では括りきれないファンク系やちょっと懐かしめのアフロ・キューバン系も含め広く味わい深い。


Blog21・アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて987

2024年11月26日 | 日記・エッセイ・コラム

アルコール依存症並びに遷延性(慢性)鬱病のリハビリについて。ブログ作成のほかに何か取り組んでいるかという質問に関します。

 

読書再開。といっても徐々に。

 

薬物療法は現状維持。体重減量中。

 

節約生活。

 

午前五時に飼い猫の早朝のご飯。

 

体操の後、エクスペリメンタルやインダストリアルを中心に飼い猫がリラックスできそうな作品リスト作成中。

 

Autechre「Bronchusevenmx」

「PIOBmx」に続く曲。「PIOBmx」と同じリズム。しかし曲調は一転して静謐なイメージ。重要に思える共通点があってそれは何かというとどちらも夜の森林の水辺に近い音響というところ。とはいえ猫は違いも見せる。「Bronchusevenmx」では結構神妙な表情でおっちんして飼い主と一緒に聴き込みたいかのようでもある。共通点で言えば深夜の森林の水辺ということでなるほど狩猟本能をくすぐるのかも知れない。「Bronchusevenmx」を流している時はまんま待ち伏せという感じ。