阿部ブログ

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『ココダ』~遙かなる戦いの道~読了 悲惨すぎる東部ニューギニア戦

2012年07月27日 | 日記
「ココダ」とは東部ニューギニアにある街道の事。
ココダ街道は、オーエンスタンレー山脈を超える街道で、標高2000mのココダ峠を越え南岸の要衝ポートモレスビーに至る山岳道だが、日本軍は、北岸のブナからの直線距離にして200km以上ある南岸の要衝ポートモレスビーを目指すを作戦を実施した。

この『ココダ』はオーストラリアで製作・放映(2008年9月)されたドキュメンタリー作品「Beyond KOKODA」(フォックステレビ系列ヒストリーチャンネル)をベースにした書籍で本当の書名は「THE PATH OF INFINITE SORROW」。

『ココダ』は、オーストラリアの映画祭で最優秀作品賞に輝いたドキュメンタリー番組『Beyond Kokoda』の制作陣が、日豪両軍の元兵士に取材を敢行している。特に旧日本軍人についても50時間を超えるインタビューをしている。

ポートモレスビー作戦に投入された南海支隊の生還率は、驚く事に数パーセント。米国公刊戦史をして「世界最強の抵抗」と言わしめた南海支隊の戦闘は、スタンレー山脈ココダ街道からブナ・ゴナの死闘に至る壮絶な戦いの連続であり、その戦闘は「凄まじい」の一言につきる。

是非とも、ご一読される事をお薦めする。

※因みに、南海支隊が戦ったココダ街道は、現在ココダ・トレイルと呼ばれる山脈越えのトレッキングコースがある。このコースは、標高約2000mのココダ峠を越え、全行程5日~10日ほどの日数を要すると言う。

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