鳴り物入りで登場した、ハイレゾ音源。
しかし、評判が芳しくない。
そもそもCD音質のCDDAはサンプリングレートが44.1kHz 16ビットだ。
ハイレゾ音源はそれを超える192kHz 24ビットサンプリングなどが存在する。
単純に数字だけみればいい音のような気がするんだがなぁ。
ネガティブな意見をまとめると、そもそも人間の可聴域は20kHzなので、
それ以上でサンプリングしても聞き分けられない、というのだ。
たとえ聞き分けられたとしても、特殊な人間が選ばれた機器で再生した
場合のみ可能であるらしい。
そうなのか・・・だったら意味ないわな。
オーディオの世界には色々な都市伝説が存在する。
有名なところでは、ケーブル伝説。
金メッキされたコネクターに高そうな材料の線、凝ったシールド・・・
これもほとんど差がないらしい。
もっとも、あなたが1,000万円くらいのオーディオセットを持っている、と
なれば話しは別だが・・・
ケーブルに金をかけるのは、アンプやスピーカーなどに金をかけて、
あとやることがない時にやるものらしいよ。
ゴミデーターを高級車で大切に壊れないように運んでもゴミでしょ?ってことだね。
あと、真空管・オーディオアンプ伝説。
これは、信じたいんだよなぁ。
だって、レコードをアナログアンプで再生したのと、CDを再生
したのでは、やっぱ違うもの。
一説によると、あまりにも雑音がない音は、逆に人間は
違和感を覚えるようですよ。
また、デジタルは決まった音域の上と下(人間の聞こえない部分)を
カットしますが、聞こえないにも関わらず、その部分が影響を与えている、
という人もいます。
CDをアナログアンプに通しただけで違う、という人がいますが、それはまた
ちょっとニュアンスが違うんだなぁ。
D-Aコンバーターを通るからその性能とか癖とか、関係してくるんだよね。
その証拠に、高級アンプはカタログに、使用しているD-Aコンバーターの型格が載っています。
しかし、違うD-Aコンバーターを使って結果として違うデーターに変換されたとしたら、
それは違う音になったってことじゃね?
それは前とは違う音ということで、いい音になったとはまた意味が違うよね。
それが本来あるべき音に近づいた、という証拠はどこにもない。
「いい音とはこういう波形だ」というグラフがあって、そこにより近づいているということなら
話しはわかるが、これまではいかに原音に近づいているかの話しだからね。
言い換えれば、いい音になった、というのは以前よりは自分好みの音になった、っていうことなのかな。
私はアナログ、デジタル両方体験している世代なので、昔のアナログの方が
自分に合っている、と感じているが、若者はそんなこと言う人あまりいないよね。
生まれた時からデジタルの人は、それが当たり前でなんの違和感も無いはず。
若者がアナログの音を聞いても「違う」とは感じても、必ずしも「いい音」と感じるとは
言えないと思う。
前置きが長くなりましたが、ダウンロードしましたよ、e-onkyoから。
ハイレゾ音源を。
192kHz,24ビットかぁ、俺のサウンドカードの上限スペックじゃん。
しかし交響曲1曲が2GBってあなた・・・
ウィンドウズメディアプレーヤーが対応しているので、聴いてみましょう。
結果は・・・・変わりなし(と思う。自信無し)。
ハイレゾ音源がたいしたことないのか、再生しているサウンドカード、ヘッドホンがポンコツなのか、
聴いてる人間がポンコツなのか・・・
真相は闇です。
しかし、素朴な疑問。
いくらハイレゾでも、ハイレゾ録音ならわかるが、元々あるマスターをハイレゾで再サンプリング
した場合、マスターが古ければ意味ないんじゃね?
今回ダウンロードしたクラシック曲は1977年録音だもん。
当時の録音機器の性能からして、それ程の高音質は期待できないのだが・・・
言い換えれば、チャップリンの無声映画をブルーレイにしたって画質よくならないよね。
それと似た感じだよね。
大事なおまけ
人間の目の解像度は大体360dpi程度と言われています。
これは普通の人がプリントされた写真をみて違和感を抱かない解像度です。
これ以下になると「ん?これプリンターで印刷した?」となります。
この境が360dpiです。
ですからそれ以上で「スキャン」したり「印刷」したりしても、区別がつきません。
今は高解像度のスキャナーやプリンターが多くありますが、そのうたい文句にのって、
いたずらに高解像度にしてもファイルサイズが大きくなるだけで、メリットはありません。
ただし、将来大きく引き伸ばす予定があるときに、大きいサイズでも
ある程度の解像度を確保するために予め高解像度でスキャンしておく、
というのは・・・ありです。