またGooで「生まれて初めて購入した音楽は?」という
お題でブログ投稿を募集しているんですな。
そんじゃ、今回も乗っかっちゃいましょう。
私が初めて買った(正確には買ってもらった)曲は、
ピンキーとキラーズの「恋の季節」です。
まだ、クラシックファンになる前のころです。
小学校3年生くらいだったと思います。
当時まだ漢字が読めなくて、すべてひらがなの、
「いずみたく」という人が歌っていたと思っていました。
いずみたく氏は作曲した人です。
当時はドーナツ盤と呼ばれる45回転のレコードでしたね。
よくドーナツ盤を装着するアダプターを紛失するんだ、これが。
今でも覚えてますよ。たしか文字が書いてあるところは赤い色でした。
A面とB面がありますから、「こっちだよ」というふうに
金色のクレヨンで印をつけてましたね。
なんで小学校3年生なのに、ピンキーとキラーズなのか。
近くにパチンコ屋さんがあったんですね。
それが平屋なんですよ。
だから2階に居ると、音楽が屋根の上から聞こえるんですよ。
当時はそんなに気密性のある建物ではなかったから。
でも、有線なんてまだ地方にはなかったから、パチンコ屋さんが
レコード店から買ってきた自前の音源だったんですよ。
だから、いつも同じ曲。
しまいにはすり切れて針が流れる始末。
今の若い人には言ってもわからないだろうなぁ。
いつも聞いてるうちに、「いいなぁ」と思うように
なったんじゃないかと思います。
自分の小遣いで初めて買った曲それは、
ヴィヴァルディの「四季」。
言わずと知れた、弦楽合奏の名曲であります。
まだ、大切にとってありますよ。
クラシックのLPは最新録音、人気アーティストの2,500円
くらいのが普通だったのですが、古い録音、いまいちマイナーな
アーティストの1,500円くらいのもあったのです。
当時小遣いは3,000円でしたから、2,500円のLPは
どうしても買えなかったんですね。
ですから安い1,500円のを買ったんです。
でも、どんどん知識が増えていくと、イ・ムジチ合奏団
の「四季(アーヨ版)」が傑作であることなどを知るわけです。
「やっぱ、ある程度高くないとダメなんだな」
とわかり、お金を貯めて買う方法にしました。
5年後に自分が演奏することになるとは・・・・
初めて買ったCD、それはショパンのバラード集。
まだCDとレコードが並行して販売されていた頃、パチンコで
大儲けしたので、噂の「CDプレーヤー」なるものを
買ってやろうと、儲けを全額つぎ込んだのですよ。
当然、プレーヤーがあってもCDがなければ聴けないので、
とりあえずショパンのバラード集を買ったのです。
ジャケットには誇らしげにDDと記載されています。
デジタル・レコーディング、デジタル・マスタリングの略です。
今では当たり前の「デジタル録音」が当時では
最先端の技術だったんですね。
クラシック音楽は歴史が古いので、アナログ録音もかなり多いのです。
ですからADというCDも存在したのですよ。
指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤンはデジタル録音に惚れ込み、
自分の古いアナログ録音を次々とデジタルで再録音していました。
「デジタル録音」と書いてあるだけで売れた時代があったんですねぇ。