会津天王寺通信

ジャンルにこだわらず、僧侶として日々感じたことを綴ってみます。

私の今年の漢字は「謙虚」です    柴田聖寛

2017-12-17 08:24:53 | 信仰


「光陰矢の如し」といわれます。月日が経つのは早いものがありますが、2011年3月11日の東日本大震災のことを、もう一度私たちは思い起こす必要があります。 

大地は裂け、大津波が押し寄せて約3万人もの人々が命を失いました。それに続く東京電力福島第一原発の事故で、日本中が逃げ惑うこととなったのです。

そこで明らかになったのは、人間の力の限界であり、祈りの心ではないでしょうか。あの日あの時の出来事を、風化させてはなりません。私たちは傲慢であってはならないのです。その心が人間を破滅に追いやるからです。

人間にとってもっとも大事なのは「謙虚」であることを、東日本大震災は教えてくれました。2017年も年末を迎えましたが、私が皆さんと一緒に考えたいのは「謙虚」という言葉の意味であります。

                           合掌


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