「光陰矢の如し」といわれます。月日が経つのは早いものがありますが、2011年3月11日の東日本大震災のことを、もう一度私たちは思い起こす必要があります。
大地は裂け、大津波が押し寄せて約3万人もの人々が命を失いました。それに続く東京電力福島第一原発の事故で、日本中が逃げ惑うこととなったのです。
そこで明らかになったのは、人間の力の限界であり、祈りの心ではないでしょうか。あの日あの時の出来事を、風化させてはなりません。私たちは傲慢であってはならないのです。その心が人間を破滅に追いやるからです。
人間にとってもっとも大事なのは「謙虚」であることを、東日本大震災は教えてくれました。2017年も年末を迎えましたが、私が皆さんと一緒に考えたいのは「謙虚」という言葉の意味であります。
合掌