祈りの力が今ほど試されているときはないと思います。2021年には伝教大師一千二百年大遠忌を迎えますが、去る5月24日に「伝教大師最澄1200年魅力交流委員会」が設立され、先月11日には比叡山延暦寺書院において記者会見が行われました。そこでは「宗祖大師の御教えを通して日本文化に新たな息吹を」をスローガンに、「人材育成に生涯をかけられた宗祖伝教大師の魅力を人々に伝える交流を通じて文化や歴史、あまた寺社仏閣への関心を持ってもらうことを目指す」という方針が示されました。
同委員会の委員長に比叡山法灯護持会会長の鳥井信吾サントリーホールディングス株式会社副会長、副委員長に三日月大造滋賀県知事、幹事に祖師先徳鑽仰大法会事務局の杜多道雄局長(天台宗宗務総長)と小堀光實奉行(延暦寺執行)がそれぞれ就任されました。
天台宗の一僧侶である私も、その方針を実践したいと思っております。また、同委員会の取り組みの一つとして「大学コラボプロジェクト」もスタートしましたが、私も会津の若い人たちに声をかけて、伝教大師の魅力を知ってもらうためのイベントを計画しております。何卒ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
合掌