会津が仏都と呼ばれるのは、伝教大師に論争を挑んだ法相の僧徳一が磐梯山麓の慧日寺を一大拠点にしていたからです。私ども天台宗では「一三権実論争」と呼んでいますが、日本思想史の研究家の間では「日本の論争史上最大の出来事」と評されています。誰もが成仏できるかどうかをめぐっての大論争で、仏教が日本化するには避けては通れなかったともいわれています。「一三権実論争」の意義を再確認することは、会津の徳一の偉大さを知ってもらうことであり、伝教大師の偉大さを知ってもらうことでもあります。そのために私は、伝教大師と徳一の功績を讃えた顕彰碑の建立を思い立ちました。宗派を超えて、一般の方々の浄財によって実現したいと思っておりますので、何卒ご協力のほどよろしくお願いいたします。
横山大哲天台宗福島教区宗務所長様にお渡しする予定の文面です。
合掌