はじめに
壬辰(みずのえたつ)年、ふとい、はらむ、とき
振動によって奮い立つ、活動する時。辰の時期は朝であり、明るい年になる。辰は竜で、架空のもので、登り竜となる。だが、自然災害を体験し「かなわない」と思いながら、自然に学ぶべきだろう。
◎ 激動の年になる
1 ヨーロッパの経済危機はさらに深刻化する。通貨のユーロを維持すれば、ギリシアはユーロから離脱する。EU中央の権力の強化。各国は支出の削減と増税となる。ヨーロッパ全体が悪化する。経済は停滞。ユーロは生き残れるが、コストは高いものにつく。為替相場は、ユーロ90円台となる。
2 米国は11月大統領選挙。オバマの再選は可能性が低い。アメリカの景気は確実に二番底に向かう。2012年の景気を襲う二つのショック。○商業用不動産の暴落○ヨーロッパ経済、とくにポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシア、スペインによるショック。これがアメリカ大手BKの莫大な損害となり、第二のリーマンショックを起こすかも知れず、1ドル60円台の超円高となる。
3 米中対立の激化。「新冷戦時代」。中国は南シナ海全域を自国の領海化。今やインド、ASEAN、アメリカと連携を強化して、反中国包囲網を形成し、ミャンマーも、最近親中から親米へと大きく方針を転換した。
4 中東、イラン動向の焦点。核兵器を開発するイランとサウジアラビアとの対立が激化する。イランがイラクに侵攻し、シーア派国家連合が誕生するかもしれない。米軍はペルシア湾に駐留して、イランを牽制、一方イラン内部の政治反乱が起きる可能性もある。ホメイニを知らない若い人が50パーセント、イランの第二の春とも。日米欧はさらに経済的に苦しむことになる。
5 日本も二番底に落ちる。野田内閣(増税とTPP)。これを強行すれば、さらにデフレとなる。衆議院選挙となれば、民主党大敗、自民党中心もダメ。政界再々編に突入する。
6 中国はバブル経済の崩落が迫っている。中国経済を今日まで引っ張ってきたのは、日米欧への輸出と、不動産建設投資の二頭の馬車。これが崩れれば、中国経済が凋落するのは当然の結果である。1月の台湾の総統(大統領)選挙は、日本に重大な影響を与える。(民進党、蔡英文氏 独立志向強い)日本の国益により適した政治家である。中国の経済自壊が、中国共産党体制の崩壊に結びつくかどうかが問題。全く不明。物価が高く、社会騒乱多発。支配体制が容易に崩れることはないと思うが、社会騒乱が、国の安定を失わせるのは確実である。それが一層深刻化すれば、中国に進出している日本企業は、悪影響を受けることになる。
宗教家として一言
1、道を守り、道を修め、相思うて相待て
1、口に麁言(そげん)なく、手に笞罰(ちばつ)せず
1、わがために仏(ほとけ)作るなかれ
わがために経(きょう)を写すなかれ、わが志(こころざし)を述べよ
1、我が同法(どうぼう)よ、童子(どうじ)を打たずんば我が大恩となさん
【伝教大師最澄ご遺言】
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