葉上照澄大阿闍梨の足跡を辿って聖地エルサレムにて平和を祈る旅で、私は仏教以外の様々な宗教の方々と交流を深めることができました。とくに、ユダヤ教に関しては、一般教養程度の知識しかなかったので、帰国してから、改めて聖書を読み直しています。
4日目の6月14日には、旧エルサレムの市街地にある嘆きの壁(西の壁)で、私たち一行も祈りを捧げました。「嘆きの壁」は紀元前20年頃にヘロデ王によって築かれた神殿の西壁が始まりといわれ、70年にユダヤ戦争でユダヤ人が反乱を起こし、ローマに滅ぼされたときに、唯一西の壁が残ったために、ユダヤ教徒にとって神聖な場所とされています。「嘆きの壁」はアラビア語の「涙の場所」の直訳です。ヘロデ王は栄華を誇ったソロモン王を上回る大神殿を建築し、その一部が今もなお残っているもです。ユダヤ教徒の立ち入りが許されるようになったのは、1967年の第三次中東戦争以降です。
私も祈りを捧げましたが、時空を超えて信仰の大切さを教えてくれる聖なる場所であることを、仏教徒の一人である私も実感することができました。
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