皆さま、こんにちは。5月も残すところあと2日。
というタイミングで、今朝早く とても悲しいお知らせをいただきました。
作家の一居弘美さんがお亡くなりになりました。満55歳。
まだまだお若く、やり残したこともいっぱいあったでしょうに。。。
一居弘美さんと、当法人ギャラリーシティ楽座のご縁は深く
今まで何度か『一居弘美展』を開催させていただいております。
ここで一居弘美さんのプロフィールを主なものを中心にご紹介します。
1982年 京都芸術短期大学(現 京都造形芸術大学)造形芸術学科洋画家卒
1983年 新制作展(東京、京都他 ’85~’94、’96~’07、’10~’11)
1986年 関西新制作展/新作家賞(大阪)
2000年 第5回小磯良平大賞展(兵庫、東京他)
2003年 第67回新制作展/新作家賞(東京、京都他 ’04,’05)
2004年 第14回加西市花の美術大賞展/大賞(兵庫、大阪)
第21回FUKUIサンホール美術展/優秀賞(福井)
2006年 広島・長崎・レカナティ平和美術展(イタリア)
第70回新制作展/会員推挙
2007年 第25回上野の森美術館大賞展/優秀賞(東京、京都、福岡)
個展 ギャラリー楽座(滋賀 ’92、’94、’96~’02、’25)
湖北観光情報センター四居家(滋賀 ’19)
ギャラリー恵風(京都 ’04、’10)
その他 グループ展多数
現在 新制作協会会員
ところで、私が当法人で勤務を始めてから一度だけ
一居弘美さんの個展を開催したことがございます。
他にも一居弘美さんの展示会では、2・3回ブログの記事を投稿いたしました。
ご興味のある方は、ご覧くださいませ
このお仕事をするに当たって、普段なかなか出会えないような作家の方々と
お話しする機会をいただくことは、私の考え方や物の見方・捉え方に
幅を持たせるうえで、大変参考になり貴重な経験ですが、
中でも一居弘美さんは、女性同士ということもあり、そして家庭を持ちながら
制作活動をなさっていたということで、共感する部分が多々あった事を覚えています。
その一居さんに、次の質問をした時のお返事が忘れられません。
私:『一居さんは、ご自身もプロの作家さんですが、よく展示会などを見に行かれますか?』
一居:『機会があればよく見に出かけますよ。ジャンルに関係なく、どんな作品にも
何かしら吸収すべき点が見いだせます。展示会等に出かけて無駄なことはないですよ!』
いかがでしょう・・私のような美術素人からすると、好きなジャンルは、
それなりにこのタッチが・・この色合いが・・この構図は・・などと色々な感想が
浮かんできますが、苦手なジャンルに至っては、会場に目をやった途端
「う~ん・・・」何が言いたいんだろう どこを見ればいいのやら・・
もう感想どころか、見ることさえ躊躇する有り様。。
一居さんの熱心さと同時に、一作家としての謙虚さを感じて
本当に好感の持てる作家さんでした。
謹んでお悔やみ申し上げます。