セカンドライフ 

歳を重ねるのも悪くはない

藤の季節

2010-04-29 | セカンドライフ
風が強い、と言うより春の嵐。植えてある物が強い風に苦しそうに揺れている。
向かいの公園では大分藤の花が咲いて来た。ふじの花は藤棚の上で咲いているので真下に行くと
みにくいが2階に私のベランダから見ると縦方向では有るが見えやすい。

丁度藤棚の位置に30年前は住んでいたのよね。
色々な事情で30件の家は全部取り壊され集合住宅に住む事になった。
建物が全部壊された時、知合いの中学生だったお姉ちゃんは、じっと建物を目に焼き付ける様に
見守っていた。

学校の制服のセーラー服の後ろ姿が私も目に焼き付いている。
建物が壊され半分は公園、半分は集合住宅になったが皆一様に淋しさを隠しきれなかった。
毎年藤の花の季節になると「あそこに私達家族の住まいが有った」と思い出さずにはいられない。

藤の花だけは毎年大きくなり、今日も午後は酒宴の席が設けられ町会の人達はご機嫌で楽しんでいた。
私はその歓声を聞きながら雑草取りをした。
何だか複雑な思いだが時の永さも自然に受け入れる自分になっている。

私が知っている藤はたった1mだったのだから30年の成長は凄い。
藤の花が私達を見守ってくれている様な気もする。

今日から世の中ゴールデンウィークに突入。私には関わりの無い事で・・・・
夕方になると着物を着こんだ下の奥様が「亀戸天神(カメエド)の藤を見て来たわ―」と、ご主人とご機嫌で
帰って来た。
ご主人は「ラッシュアワーみたいでうんざりだ―もう行かない」とぼやいていた。

亀戸天神の藤の花は有名だが相当混んでいた様だ。この季節が一番きれいなのでついつい
行ってしまうのよね。
私は亀戸天神に行くと、亀戸餃子に必ず寄る事にしている。うーん餃子も食べたいなー。