ケンのばあちゃんは霊感がものすごく強い人。
母ちゃんも強いほうだが、ばあちゃんには負ける。
そんなケンのばあちゃんは、ケンがいなくなってしまってから、
やたらと自慢することがある。
ケンばあちゃん 「 昨日、ケンがうちに来たんだよっ 」
母ちゃん 「 へぇ~っ 」
ケンばあちゃん 「 寝転がってテレビ見ていたら、服の後ろを2回ひっぱったんだよっ 」
母ちゃん 「 へぇ~っ 、遊びに来たのかね~ 」
すると2日後、またまたばあちゃん自慢しにわざわざケンハウスにやって来た。
ケンばあちゃん 「 昨日はねっ、ぶどうパンをかかえているからねっ、誰にもらったの?って聞いたら
母ちゃんにもらったって言ってね、嬉しそうにしていたよっ 」
母ちゃん 「 ん? ぶどうパンを? 」
こらぁーっ、日頃ケンに ぶどうパンあげていたんだなぁーーーーっ。
うちではケンにぶどうパンなんてあげたことがないんだよーーーっ。
それでも、ケンがぶどうパンが好きだったことが今になってわかったので、
朝ごはんに小さく切ってあげてみましたよっ。
共働きなケンパパと母ちゃん、
お仕事の日はばあちゃんちを託児所代わりにしていたので、
はてさて、他には何をもらっていたんだか。。。
口のきけないケンをいいことに、ばあちゃん困ったもんだ。
これからもポロポロとばあちゃんの隠し事が出てくるんだろうな~。
普通だったら、ばあちゃんちにおいて行かれるとき寂しそうにするだろうに、
ケンは、やけに嬉しそうだったもんねー。
ばあちゃんとグルだったんだなっ。
そんなばあちゃんの希望で、
ケンは一周忌までケンハウスで暮らすことになりました。