父ちゃんの血液の癌の治療は、
抗がん剤治療が中心です。
それで効果があれば良いのですが、
その効果は一瞬で、長続きしませんでした。
2021年の秋には、移植、と言う、
もう少し強い治療をする事になりました。
誰しもが出来るわけではなく、
65歳以下の比較的若い患者さん、
それ以上でも体力がある人。
そんな話も聞いていたこの頃。
やがて歳をとったら、それもできなくなるのか、、
などなど、先行きの不安もかかえた毎日でした。
2021年5月末に、
大学病院へ行き、説明を聞いて来ました。
2021年 6月3日。
↑ 大学病院でこんな話を聞いてきた3日後には、
レンジの前で、にっこ にこ な父ちゃんで、
どんな精神力なのか、、
説明を、自分の病気を、
本当に分かっているのか?
ま、本人がご機嫌でアップルパイを
焼いているんだから、いいじゃないか。
会社の人が時々お見舞いに来てくれる。
必ず手作りのおやつを作ってご馳走してあける。
美味しいのが口コミで広がり、
会社の仲間から注文が入るようになり。
体調の良いときには、よく作っていました。
ちょっとお店っぽく、、
母ちゃんも袋詰めを手伝いました。
そうそう、こんなアップルパイ焼いてる場合では
ないのかもー。
6月8日。
骨の痛いところにコルセットを巻いて、
房総半島の先の方へ車を走らせました。
秋に、移植と言う大きな治療をすると、
髪の毛抜けちゃってー、、、
じゃあ、その前に、
髪の毛あるうちに、
皆んなで写真撮っておこう。
三脚立てて、母ちゃん走って
ギリギリセーフで間に合って、
笑い過ぎちゃった一枚です。
6月12日。
父ちゃん、53歳の誕生日。
この写真が、後に遺影になりました。
↑笑顔の父ちゃんですが、、、
秋の大きな治療の移植には、
強烈な抗がん剤を投与するので、
いろんな細胞が死んでしまうのだそうだ。
その強烈な抗がん剤を投与する前に、
今のうちに幹細胞を採取して、
大学病院で保存しておく。
骨髄液は大人の骨髄液にならないと、
血液中に出て来ないとのことで、
4日間、毎日病院へ行き、
赤ちゃんの骨髄液を注射の作用で、
血液中に溢れさせると言う、
なんとも無理矢理な事をしていた、
2日目の誕生日でした。
母ちゃんに、
『53歳の誕生日を迎えられて良かったな』
なんて言ってもらえての笑顔でした。
さすがに、無理な事を身体にしてもらっているので、
やっぱり、、、こうなりますよ。
どんなに辛かったか、、、
抗がん剤の副作用は、いろいろありましたが、
父ちゃんが毎日気にするのは、便秘の事。
強烈な下剤を出してもらっても、
びくともしませんでしたねえ。
もはや、気休めでしたが、
野菜中心に、
そうこうしていると、
また次の抗がん剤治療に変わる。
新しい抗がん剤は、
どうやら心臓への副作用があるらしい。
となると、、6日間の入院をしながら様子を看る。
入院前に、ナポリタン。
そして6月23日入院。
母ちゃんの心配をよそに、
指に巻かれたテープが犬だよー。
こんな写メも来たりする。
心配かけないようにしていたのかなあ。
久しぶりの入院で笑ちゃんは、
父ちゃんの枕から離れず、
外へ行けば探しまくり、
階段から父ちゃん来るのを待つ。
2021年 5月末から6月23日のことを載せてみました。