はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

ホビット成人式。

2008-08-20 03:20:31 | さもないこと
ようやく、といった感の節目です。
引き続き精進して参りたいと思います。


酸素が足りない。

2008-08-19 23:47:53 | さもないこと
歩くのにも差し支えるほどめまいがひどいので血検をしてもらったところ、ヘモグロビン量が平均値の6割(下限値の7割)しかないことが判明。
ステキに貧血。低酸素。
どうりでここのところ息苦しかったはず。
貧血と診断されたのは初めてだったので原因が気になるところではありますが、とりあえず鉄剤投与で回復をはかります。
目指せ、独り高地トレーニングからの脱却。


スタジオジブリ「崖の上のポニョ」。

2008-08-04 23:57:20 | アートなど
映画は公開直後にみておかないと見逃してしまうのが最近のパターン。
相変わらずいっぱいいっぱいではありますが、先週の金曜8月1日は映画の日、ということで、半ば意地でスタジオジブリの新作「崖の上のポニョ」のレイトショーに足を運びました。

何となく毎回見てはいるものの、スタジオジブリの作品は、個人的にいつも少々引いた視点から眺めており、また、前回と前々回があまりにもあんまりだったので、今回もそれほど期待せずに臨みました。
内容詳細には言及しませんが、結論からいえば、私的にはジブリ作品はオリジナルストーリーのほうが格段に良い、ということを再認識する結果になりました。パブリック・ドメイン入りした物語をモチーフにちりばめて、遊びのように取り入れつつ、宮崎印に昇華されていて微笑ましい。
想像の飛翔と画に込められた野放図なエネルギー、そして幼少期の心象を丁寧に描いた濃密な風景と緩急自在のストーリー運び。
19世紀末~20世紀初頭の英国児童文学や、ピッピやムーミンの世界、名作絵本の数々を彷彿とさせる良作だと思います。
「千と千尋の神隠し」や「未来少年コナン」が好きな方、さらに、リンドグレーンやエリナー?ファージョン、ジョージ?マクドナルド、ルーシー・M・ボストンのグリーン?ノウシリーズに心惹かれたことのある方などには特におすすめです。

直球ストレートの物語。
構えず観るべし。


東京遠征7/27。(ICC「君の身体を変換してみよ」展、東京オペラシティアートギャラリー「トレース 

2008-07-28 00:45:50 | アートなど
昨日7月27日(日)は、東京で複数の展示を観て参りました。
とりあえず観たものメモ。後日ちょこちょこ書き足します。

・インターコミュニケーションセンター(ICC)「君の身体を変換してみよ」展
 ICCで夏休みにあわせて毎年開催されている、子供を対象とした企画展"キッズプログラム"。今年は佐藤雅彦研究室と桐山孝司研究室関連がメイン。老若男女問わず身体と映像との関係性や身体感覚の延長についてそれとなく意識させる内容はさすが。観客も親子連れが多く、なかなかの大盛況でした。
 個人的には、顕微鏡下での作業を彷彿とさせる「ミクロ職人修行」が印象深い。細胞の核移植作業を懐かしく思い出しました。

・ICC特別上映「日常にひそむ数理曲線
 上記展示に併せて土日限定で上映されている映像作品。佐藤雅彦氏総合監督のもと、ユーフラテスが作成したもの。日常の中で遭遇するありふれた現象の中から数理曲線を抽出し、映像とともに概念を提示してゆく過程が実に鮮やか。新鮮な驚きを与え、なおかつ自然界に潜む事象の美しさ・面白さを伝えるという意味で非常にすぐれた映像ではないかと思えます。数学的素養のある大人が見ても充分に面白い。
 これはぜひとも、二次関数や三角関数を学ぶ前の中学生に見せるべきなのではないかと。数理概念と現実世界の現象が整合性をもって結びつくには大抵の場合、高校物理を学ぶまで待たねばなりませんが、こういった事象と数理のつながりをあらかじめ具体例をもって示されていれば、より深く数式や現象の意味を理解できるようになるのではないでしょうか。また、数式と数式の担う概念イメージが結びつかないばかりに、数学理解から脱落してしまう人間が相当数いるものと想像され、そういった『数学嫌い』発生防止のためにも、こういった数理概念の視覚化映像は重要な意味を持つのではないかと思えました。
 数学好きはもちろんのこと、数学嫌いにこそ見てほしい映像だと思います。

・東京オペラシティアートギャラリー 企画展「トレース エレメント
・同 特別展示「麻田浩展
・同 Project N「project N 34近藤恵介

予定では21_21 design siteの「祈りの痕跡」も行くはずでしたが、体調不良であえなくダウン。無念。


横浜遠征7/26。(ZAIM「エレクトリカルファンタジスタ」、赤レンガ倉庫「明和電機夏の中間報告ショ

2008-07-27 09:20:36 | アートなど
昨日7月26日(土)は、横浜で複数のイベントを観て参りました。
とりあえず行ったものメモ。詳細はのちほど書き足します。

・ZAIM「エレクトリカル ファンタジスタ 2008
 クリエイティブ・クラスター主催の展示。いわゆるメディアアート関連の作品を集めたもの。

・赤レンガ倉庫1号館「明和電機 夏の中間報告ショー&映画『バカロボ』上映会
 ヨコハマEIZONEの1イベント。明和電機の今期中間報告と、昨年開催された明和電機プロデュースイベント『バカロボ』のドキュメント映像上映を兼ねたもの。毎度ながら、ハプニングをパフォーマンスに転換する社長のプレゼン力に脱帽。

・ドークボット・バザール
 上記イベントに続けて開催された、"電気で何か変なことやってる人たち"のフリーマーケット。有象無象が集う会場は色々な意味で圧巻。

・東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻「OPEN STUDIO
 私が2年前から個人的に注目している学科、新しいメディア表現を模索する藝大大学院のメディア映像専攻の、ラボ公開を兼ねた展示会。修士2年の作品展示と修士1年の課題制作発表から成る。
 今年はかなりのボリューム。メモはのちほど。


 


東京遠征7/25。(東京都写真美術館「今森光彦写真展『昆虫4億年の旅』」)

2008-07-26 11:56:43 | アートなど
昨日7月25日(金)は、東京出張のついでに1つの展覧会を見て参りました。
とりあえずメモ。

・恵比寿 東京都写真美術館「今森光彦写真展『昆虫4億年の旅』進化の森へようこそ」
 詳細→http://www.syabi.com/details/conchu.html

自然写真家今森光彦氏の昆虫写真展。海外の昆虫たちの姿をとらえた「世界昆虫記」と、今森氏の住む滋賀県の里山にみられる身近な昆虫たちの営みをクローズアップした「昆虫記」の2部構成。
ときに美しく、ときにグロテスク、ときにユーモラス、そして驚異的。我々哺乳類の枠からは想像もつかないような姿形・生理生態を有する昆虫の世界を大判のプリントで提示した作品の数々は圧巻の一言に尽きる。
個人的には、冷酷で崇高な美を写し撮ったエダカマキリの3枚組作品が忘れ難い。
鳥肌の立つような鋭利な美しさに息をのむとともに、昆虫たちが我々とは比べ物にならないほど小さなスケールの生物で良かったと心底思わせられる。

老若男女問わず楽しめること請け合い。
とりわけ、生きもの好きや、かつての昆虫少年たちには特におすすめの写真展です。



忙2。

2008-07-25 07:19:40 | さもないこと
相変わらず、自宅滞在時間が一日の4分の1以下状態継続中、ということで、コメント管理ができておりません。
放置してしまって申し訳ありませんが、気長にお待ちいただければ幸いです。

ちなみに、たまの投稿は主に移動中のiPod touchメモをメール送信のうえコピーしたものです。
touchはtouchでたいへん便利なのですが、やはりフルサイズキーボ-ドの操作性にはおよばず。
操作性の高いPDAが欲しいこの頃です。


地震、ふたたび。

2008-07-25 01:22:46 | さもないこと
報告兼ね、メモ。
またしても、震度5強でばっちり直撃しております。
先月よりも室内被害は大きめですが、それほど深刻なものではなかったのが救い。
昔住んでいた岩泉町がなかなかたいへんなことになっているようで心配です。

それにしても、多過ぎです。地震。
平成15年の3連続地震、平成17年の北部地震、先月の岩手?宮城内陸地震、そして今回。
冷静に数えてみると、この5年間で震度5以上の地震に都合6回直撃されている勘定になります。
うーむ。どういうことだろう。
????とりあえず、書庫と寝室の区分けだけは死守して参りたいと思います。


「恐竜の隣人のポルカ」仙台公演。

2008-07-04 00:34:28 | piper
とりあえずメモ。
一昨日、7月2日(水)は、仙台電力ホールで上演されていた「恐竜と隣人のポルカ」を観て参りました。
仙台PARCOオープン記念公演と銘打たれた公演でしたが、実際のところは謎。
私は、大王ことpiperの後藤ひろひと氏作・演出、ということで足を運びました。
パルコ劇場主催で出演陣も豪華なため、チケットは若干お高めですが、そこはそれ、大王のこと。期待を裏切らない見事な大王ワールド炸裂でございました。
地元の微妙施設ネタも嬉しい限り。
(大王にはぜひいつかアエル31階の聘珍楼をネタにしてもらいたいものです。)
個人的にはモンティ・パイソンばりの衝撃演出がとりわけ印象に残っています。
じつに楽しい2時間でした。
11月の「ベントラー・ベントラー・ベントラー」にも期待。




地震。

2008-06-15 00:23:08 | お知らせ
報告兼ね、メモ。
ばっちり直撃しておりますが、自宅は台所の棚が倒れた程度でほぼ被害なし。
ライフラインも管スケール由来の濁水程度でほぼ実害なし。
昨日は職場でずっと災害対応でした。
先ほど帰宅。
西のほうはかなり酷い状況のようです。
早期復旧を祈ります。



TENORI-ON実機。

2008-05-23 00:38:08 | アートなど
先日、5月18日(日)に、せんだいメディアテークで展示されているTENORI-ON実機を触って参りました。
「TENORI-ON」とは、まったく新しい考え方で作られた光の楽器です。
メディアアーティスト岩井俊雄さんの長年の構想を、YAMAHAの西堀さんが実現させたもの。
昨年11月の英国でのプレ発売を経て、この5月ようやく日本でも正式発売されました。

(下の写真は岩井俊雄さんのブログ「TENORI-ON開発日誌」からの引用です。)
D0074455_041292

上の写真を見てもわかるように、TENORI-ONは、一見しただけではこれが楽器とは思えないほど独特のフォルムをそなえています。16行×16列、256個のLEDボタン(裏表があるので、じつは512個)と、レイヤーを操る左右のサイドボタン、そして下部のダイヤルを操作することによって音楽を演奏してゆくのですが、操作にともなって音と同期した光が発せられるので、まるで光と音と戯れているかのような感覚を得ることができます。
具体的には、ボタンの配置された面をひとつのレイヤーとして、計16のレイヤーを操ることで音楽を構成してゆきます。それぞれのレイヤーには固有の機能があり、ボタンの配置上に音を『置く』ことで一種のプログラミングをするスコアモードのレイヤー1~7、配置した音の間を光が飛び交って音を奏でるランダムモードのレイヤー8~11、触れた形のとおりに繰り返し音が再生されるドローモードのレイヤー12~13、配置した音から光が落ちて跳ね返るバウンスモードのレイヤー14、配置した音から環状に音が広がってゆくプッシュモードのレイヤー15、そして、ボタンを押している間だけ繰り返し音が鳴るソロモードのレイヤー16。これらのレイヤー操作はもちろんのこと、音色も256とおりに変化させることができます。

実際に触れてみて、うまく組み合わせれば、まさに無限の可能性をもった音楽が展開するのではないかという印象を受けました。エレクトロプランクトンに込められた機能を踏襲しているらしきレイヤー機能もあって、まさにこれが岩井さんの集大成なのだなあと感慨深いものを感じます。
また、何も知らずに触っても、非常に音楽的な音が醸成されるようになっていて驚きました。
触れていてとにかく楽しいことこの上ない。展示機の占有時間が長いわけがわかります(笑)。
エレクトロプランクトンしかり、ブルームバーグショールームしかり、floating musicしかり、このあたりが岩井さんの作るもののすごいところなのではないかと思います。

第1次予約はあっという間に終了即売してしまったようです。
好調な売れ行きに嬉しくもあり、入手し難く悔しくもあり(笑)。
ぜひともメジャーな楽器になってほしいものです。
私は少し様子をみつつ、メディアテークで遊びながらじっくり購入を検討しようかと思います。


横浜遠征5/10。(東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻3期生「OPEN STUDIO MAY 2008」)

2008-05-22 23:56:55 | アートなど
もう10日以上も経ってしまいましたが、5月10日(土)は、横浜で展示をひとつ観て参りました。

観てきたのは、一昨年から私が個人的に注目している東京藝術大学大学院映像研究科のメディア映像専攻において定期的に開催されている「OPEN STUDIO」という催しです。大学院の校舎をそのまま展示スペースとして講義課題の概要や学生さんたちの作品を紹介した、言わば展覧会兼ラボ公開のようなもの。
今回は、この春入学したばかりの第3期生が展示・運営する初のイベントで、「OPEN STUDIO MAY 2008」と銘打たれています。
3週間のあいだに演習で作成した課題作品15作が展示されており、主に藤幡正樹氏の授業と、外部講師として招かれたジャン=ルイ・ボワシエ氏およびジャン=シャルル・フィトゥーシ氏の特別講義におけるワークショプ作品が主体となっていました。
グループワークの成果としての作品が多くを占め、ほとんどが独立した「作品」というより、あくまで「習作」といった位置づけであるため、作家性が汲み取れるような作品は見当たらなかったものの、かすかな現象から思わぬ面白さを抽出する意識の方向性は期待どおりのもので、たいへん興味深く拝見しました。また、強烈な個性こそ備わっていないものの、展示作品たちのその完成度の高さには非常に驚かされました。
第3期生の最初期の作品を拝見したわけなのですが、今回提示されていた各個の表現の中の問題意識が今後どのように個人の表現として進化・発露してゆくのかがとても楽しみです。
以下、作品毎の解釈覚え書きメモおよび短評雑感。
(とりあえず半分だけ。少しづつ書き足します)

写真課題
1 深石圭祐氏『自分』: 写真。二人組になって、相手を通して「自己」を表現するという課題の成果。首、側頭部、頭頂部など人物の一部を大写しでフレームカットし、そのパネルを恣意的に配置した作品。個というとらえ難い概念をアウトプットすることの難しさをうかがわせながら、イメージ的な訴求力をそなえているのが印象的。
2 荒木悠氏『Moving Stills』: 静止画を連ねた動画。男性の顔の中央を丸い鏡が隠している。鏡を持つ手や男性の頭部は不随意的に少しづつ位置を変えてゆくが、鏡の位置だけが変わらず定位置を保つ。

ジャン=ルイ・ボワシエ ワークショップ課題
3 細谷宏昌氏『tease』:インタラクティブ作品。モニタに写し出された黒い画像の中に、かすかに白い部分がある。マウスポインタでその部分を長押しすると、ほのかに赤らんで、さらにぱっと明るくなり、今まで見えていたものは大型電灯の芯であったことが知れる、というもの。ガス台やストーブの点火を彷彿とさせる動作関連性が面白い。
4 田村友一郎氏『冷静と情熱のあいだ』:インタラクティブ作品。モニタに、「びんのフタを開けようとして開けない」「練り歯磨き粉チューブから歯ブラシにペーストを出そうとして出さない」等、何らかの動作をしつつ完遂できない手作業の映像が繰り返し現れる。その画面中、行為の目的を担う核とおぼしき部分をマウスポインタで触れると、動作の未遂と完遂を分かつターニングポイントで小刻みに動画がループする。また、いっぽうで、インタラクティブを装いつつ何ら操作が及ばない映像も混じっている。操作性と面白さの焦点と意識の誘導を問題意識として内包いるようで興味深い。
5 渡邉一史氏『Untitled』:インタラクティブ作品。モニタに白い画面が流れており、壁の傷のような細かいまだら模様がついている。流れてゆく画面をじっと見ていると、模様が次第に形を帯びて具象の風景画となってゆく。マウスポインタで画面に触れると流れる画像の速度が変化する、という作品。無意味から意味を担う具象への移行が面白い。また、画像の元となった素材実物(漆喰にスクラッチングしたもの?)がとなりに展示してあるのも面白い。
6 内村真以子氏『pom』:インタラクティブ作品。海を背景にし、メラミン樹脂の白いスポンジを揉みながら保持する手の映像が流れており、デフォルトではスポンジを揉む手は小刻みにリピートしている。マウスを動かすと、モニタ下部にあるポインタを動かすことができるが、常に一定の速度で下へ向かうようになっており、結局は自然に下へ落ちてしまう。落ちてゆくポインタがちょうど映像の上にかかっている間だけスポンジを揉むサイクルがゆっくりになる。個人的にとても好きな作品。ゆっくりになったスポンジの動きと落下するポインタの速度が同期しているのが面白い。さながら呼吸する生物のように感じられるから不思議。

(以下休筆。のちほど書き足します。)



忙。

2008-05-22 23:47:14 | お知らせ
4月に異動してからというもの、その日のうちに帰れるほうが稀というよろしくない日々を送っております。
マシンに向かう時間自体が少なくなっているため、書きたいことや作りたいことが実現できないもどかしさよ。

そんな中でも行くところへはきっちり行っておりますので、とりあえずメモを。
今後、エントリだけ上げて後日ちまちま書き足すことが増えるかと思いますがご容赦を。


水戸遠征4/27。(水戸芸術館「宮島達男 Art in You」、「飯田淑乃 『ねばねばなっちぃのうた』」)

2008-04-28 00:39:00 | アートなど
昨日、4月27日(日)は、水戸でふたつの展示を観て参りました。

こちらも、簡単なリストと雑感のみ。

1 水戸芸術館「宮島達男 Art in You
  デジタル数字のカウントアップあるいはカウントダウンで生と死・世界を表現してきた宮島達男の近年作を集めた企画展。青色発光ダイオードという素材を得た現代においてどのような作品が生まれるのか興味を抱いていたところ、期待に違わぬ新作「HOTO」にニヤリ。圧巻。希望を感じさせる表現が印象的。

2 同「飯田淑乃 『ねばねばなっちぃのうた』」
  架空のご当地アイドルに扮し、これまた架空のキャラクター納豆のなっちぃ(人形)とともに歌を歌うPVが延々流れる。展示としてはインスタレーションだが本質はパフォーマンスアート? 強烈かつ突き抜けた表現。『なっちぃのうた』が実際に作品として発売されている点において現実との関係性が複層的になっているのが面白い。


東京遠征4/26。(ICC「オープンスペース2008」「アーティストトーク佐藤雅彦+桐山孝司」、国立

2008-04-27 00:01:00 | アートなど
昨日4月26日は、東京で3つの展示と1つのイベンtのを観て参りました。

とりあえずリストとごく短い概要だけ。余裕があったら書き足します。

1 ICC「オープンスペース2008
  展示替えののち19日から再会されたICCの2008年度展示。TENORI-ONの実機展示と「計算の庭」常設展示が嬉しい。

2 ICC「アーティストトーク 佐藤雅彦+桐山孝司
  2008年展示開始を記念したトークイベント。「計算の庭」を生み出したユニットEuclidの佐藤雅彦氏と桐山孝司氏を迎えての講演。前半は佐藤氏より「計算の庭」を生み出すに至った経緯と、その構想のもつ意味について。さらに、概念のマッピングとしての類似性をそろばんに求め、特別ゲストでそろばん暗算名人たちを招き、かれらの頭の中に何が起こっているのかを提示してみせた様子が鮮烈。
 後半は桐山氏より「状態遷移図」の概念についての解説と、「計算の庭」における人間の行動様式特性について。そして実験装置としての作品としての可能性の提示。
  森美術館における「計算の庭」展示ログから導出されたデータが非常に興味深い。早期論文化を期待。せめて学界で発表して要旨に。基本統計量だけでも公開してもらえないものか。
  総じて非常にエキサイティングな話題満載。
  トークの様子はそのうちHIVEで公開されるのではないかと踏んでいますが、なるべくなら自分なりの受講メモと雑感メモをアップしたいと思っています。

3 国立新美術館「アーティストファイル2008
  現在注目を浴びている若手アーティスト8名の作品を集めた企画展。さわひらきの作品観たさに足を運びました。様々な個性が集う展示はなかなかの見ごたえあり。

4 森美術館「英国美術の現在史:ターナー賞の歩み展
  ターナー賞受賞作を集めた展示ということで是非にと足を運びました。やはりデミアンの「母と子、分断されて」のインパクトが絶大。実物が見られるとは思ってもみなかったので感慨。


4月から異動のため異様に余裕のない日々を送っていましたが、様々な表現に触れることでエネルギーを得た気が。
やはり人間の創造性は偉大です。