はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

<font size="-3">「ドナインシタイン博士のひみつ学会#2ニッポンのひみつ」DVD雑感。</font>

2005-09-21 00:07:57 | 日記・エッセイ・コラム
本日到着した「ドナインシタイン博士のひみつ学会§2ニッポンのひみつ」のDVDをさっそく見てみました。
大王の映像、同じはずなのに何度見てもやはり笑ってしまいます。
そして、平田さんと小松さんのプレゼン(?)がもう、最高に面白くて、声を上げて笑ってしまいました。
こちらはきっと毎回違うんですね。
そして、学会聴講者のレポートがこれまた素晴らしいです(笑)。
第3弾があれば、ひみつ学会、また是非観にゆこうと思いました(^^。
それと、特典映像の平田さんがとてもかわいらしいです(^^。
小松さんも、あ~んな話をあ~んな状態で話してくださるとは。素敵です、委員長(笑)。
このDVD、おすすめしたいけれど、会場予約のみの販売なんですよね・・・。
それだけが残念でなりません。



<font size="-3">「ドナインシタイン博士のひみつ学会#2ニッポンのひみつ」DVD、到着。</font>

2005-09-20 20:16:18 | 日記・エッセイ・コラム
2005年6月に新宿スペース107で上演された「ドナインシタイン博士のひみつ学会§2ニッポンのひみつ」のDVDが到着いたしました。
これで、大王の、『紙を切ろう~♪』の歌がまた聞けます(^^。
収録は大阪だったという話なので、どんなことになっているのか、見るのがとても楽しみです。
なお、6月の公演の簡単な雑感は→こちら ですのでご参考まで。



<font size="-3">「青春舞台2005」。</font>

2005-09-10 20:47:59 | 日記・エッセイ・コラム
NHKBS2で放映されていた「青春舞台2005」を思わず観てしまいました。
放映されたのは、今年の高校演劇コンクールの全国大会入賞作である、山口県立華陵高校「報道センター123」、茨木県立友部高校「トシドンの放課後」、香川県立高松工芸高校「HR-ホームルーム-」、青森県立青森中央高校「修学旅行」の4作品です。
優秀賞を取ったはじめの3作品は、上手いことには上手いのですが、どうにも同じ臭いというか、似たような雰囲気を感じてしまって好きになれず、審査基準に疑問を感じました。
こんなものばかりなんだろうかと不安に思っていたところ、最後に放送された最優秀賞作品「修学旅行」でその懸念はかろうじて払拭されました。
入賞作中唯一の喜劇。青森のイントネーションと役者の個性を活かしたテンポ良い舞台は文句なく面白かったです。録画しておけば良かったとかなり後悔しています。


実は高校の頃、演劇部員でもないのに毎年演劇コンクールを観に行っていました。
玉石混交の中に光る個性があったり、地区大会とブロック大会で思わぬ進化を見せるところがあったり、生ならではの見応えがたくさんあって、その雑多な個性を見るのが好きだったのです。
その頃から不思議に思えて仕方なかったのが、演劇コンクールの審査基準です。
会場の反応と審査結果があまりに違うことが多く、一観客として『何であれが評価されないのだろう?』と、よく釈然としない気持ちになりました。
こうやってみると、喜劇は評価されにくいのかなという気がします。
同等の実力を持った作品があったとしたら、あからさまなメッセージを含んだ演目のほうが選ばれてしまう傾向があるようなのです。
喜劇や馬鹿馬鹿しいものが好きな私としては、何とも残念な次第。
芝居に限らず、深刻ぶってメッセージをかざすようなものよりも、馬鹿馬鹿しさに徹した中に思わぬ真理が垣間見えるような作品が、私は好きです。何といいますか、いくら素晴らしいことを言っていても、少しでも押し付けがましさを感じてしまうと、私はどうにも引いてしまうのです。
この押し付けアレルギー、大学に入ってからあまり芝居を観に行かなくなった一因でもあります。
まったくもって難儀なことです。
(が、劇場への指向はラーメンズと大王のおかげで復活しております:笑 感謝。)


今回の高校演劇コンクール最優秀作品「修学旅行」を見て、喜劇でも評価はされるのか、とある程度の安堵は覚えました。しかし、それらしいモチーフとメッセージ性は必須事項なのだなということも同時に感じさせる内容にかすかな困惑も覚えました。
受賞とは無縁だけれど観客を幸せにするような舞台を創っている高校も、きっとたくさんあることでしょう。
そういった無名の若き演劇人たちに、こっそり心からの声援を贈りたいと思います。


「青春舞台2005」のNHK紹介HPは→こちら

追:青森中央高校の「修学旅行」は本当に面白かったです。声出して笑ってました。もう一度観たいです。再放送を熱望です(笑)。


<font size="-3">「姫が愛したダニ小僧」仙台公演。</font>

2005-08-12 22:22:45 | 日記・エッセイ・コラム
仙台市民会館大ホールで8月11日に上演された、後藤ひろひと(通称「大王」)作の「姫が愛したダニ小僧」を観て参りました。
伝説のPiper旗揚げ公演再演とあって期待していたのですが、その期待をさらに上回る面白さでした。
やはり大王は天才です!
中盤のある構成には笑いながらも真剣に鳥肌が立ちました。
どうやったらあんなことを思いつき、さらに隙のない演出として成立させてしまえるのか、本当に感服です。
本筋とは無関係なのですが、なぜか衛藤ヒロユキのマンガ「魔法陣グルグル」を思い出しました。
摩訶不思議なキャラクターが出てきたり、クサさそのものを笑いに変えてみせたり、冗談を生真面目に形にしてしまったり、奇妙奇天烈なのにどこかほんわか暖かかったり・・・・大王の描く世界とグルグルの世界、なにか通じるモノがあるような気がしてなりません(笑)。
この「姫が愛したダニ小僧」、これからまだまだ地方を回る模様。
面白いモノ好きな方は、機会があったらぜひご一見を(^^!



<font size="-3">石川雅之「もやしもん」。</font>

2005-07-31 23:05:51 | 日記・エッセイ・コラム
奇妙で面白いマンガをみつけました。
石川雅之氏の「もやしもん」です。
何故か微生物が肉眼で見えてしまう特異体質の主人公が、東京の農大で繰り広げる蘊蓄満載の醗酵醸造コメディ。
何が可笑しいって、主人公沢木の目から見た微生物たち。
シャーレの中でS拳していたり、「かもすぞ~」とつぶやいてみたり。
妙にかわいらしい脱力系のキャラクターとして立派に成立していながら、ひそかに種の特徴をつかんでいるのが秀逸。
私自身は病原性微生物にしか馴染みがなかったので、描き出される有用な微生物たちの世界には正直感心してしまいました。
生物系、農学系のバックグラウンドを持った方には特にオススメです(笑)。
詳細情報はこちら→もやしもん



<font size="-3">地震再考。</font>

2005-07-24 22:49:01 | 日記・エッセイ・コラム
昨日の東京における地震の報道を見て、2年前の宮城県北部連続地震のことを思いだしました。
2年前の地震では震度6クラスの揺れが1日のあいだに3回続いたわけです。
実際、一部の地域では甚大な家屋被害が発生しました。
我が家でもテレビが転落、PCも落下、食器が軒並み割れ、台所の流し台が動き、しまいには本棚が倒壊して腰まで本の海になった、という苦い(でも、笑ってしまうほどに見事な光景でした。思わず記念写真を撮ってしまったほど。)経験があります。
地割れ、山崩れ、電柱倒壊などがあったのも事実です。
しかし、あれだけ大きな揺れがありながら、二次的な被害が波及することはほとんどありませんでした。
今回の東京の地震報道を見ていると、揺れそのものの被害ではなくむしろ都市機能に附随する二次的被害が大きいことがうかがえます。
地震という災害の被害を測る上で、震度と同等、いやむしろそれ以上に重要なのは場所と人口密度なのではないか、そう痛感した昨日でした。
震源に近い地震の場合、独特の地鳴りとともにやってくる余震はとても嫌なものです。
東京近郊にお住まいの方々の被害が少ないこと、余震が少ないことを祈ります。


そういえば、2年前の地震のときに発見したのが有事におけるネットの強さです。
電話が有線も携帯も不通状態にあるなか、Air'Hを介したメール通信・チャット等がいとも簡単に成り立ったのが印象的でした。
緊急時のインターネット利用は想像以上に有用な可能性を秘めているのかもしれません。



<font size="-3">古川日出男「ベルカ、吠えないのか?」。</font>

2005-07-11 23:57:10 | 日記・エッセイ・コラム
文藝春秋から出版されている、古川日出男氏の「ベルカ、吠えないのか?」を読みました。
キーワードはイヌ、戦争、ソ連。戦慄のフィクション。
数奇な運命をたどるイヌの血統。その血統と深く結び付く危険な謎の老人。
戦争の世紀「20世紀」をイヌという縦糸で読み解いた壮大かつ壮絶な物語です。
書き下ろしとしては「アラビアの夜の種族」以来の作品だそうで、その宣伝文句に違わぬ気合の入った力作に思えました。
運命の織り成す数奇な網と、ヒト以外の生き物の慟哭、その慟哭へ共鳴する人間、半ば脱言語化した情動、そういったものを描かせたらこの方の右に出るものはないのではないかとさえ思えます。
とりわけイヌたちの歴史は圧巻。
圧倒的な情報量に加え、「13」「沈黙」「アビシニアン」「アラビアの夜の種族」で培ってきたエキスが存分に活かされているようです。
死と殺戮にまみれながらも実直に別の規範を生きようとする存在。
340ページの見開きに泣かされました。
かれらに対し嫌悪よりもむしろ神々しささえ感じさせる理由は、この2ページに集約されているのではないでしょうか。


ところでわたくし、古川作品に特徴的な「冷静な叙述に時折混じる口語口調」が好きです。単なる混在ではなく、意図的な配置なんですね。
今作もフルシチョフと毛沢東のくだりには笑ってしまいました。
絶妙な配置の匙加減に脱帽です。



<font size="-3">「ちくま」7月号。</font>

2005-07-07 22:37:05 | 日記・エッセイ・コラム
筑摩書房の広報誌「ちくま」の7月号を読みました。
今号で印象に残ったのはいずれも連載。
斉藤環氏の「家族の痕跡」、茂木健一郎氏の「思考の補助線」、岸本佐知子氏の「ネにもつタイプ」この3作でした。
特に茂木健一郎氏の「思考の補助線」には、先月号同様静かな感動を覚えました。
我々の日常は曖昧さに満ちており、自然科学的には「不正確だ」と批難されることも多くあります。
科学者はその不正確性を排し、客観的で数理的な厳密性で我々自身の脳を調べようとしてきました。
その結果、脳の働きは、究極的には数理的に記述できる「厳密な」ものであることがわかってきたといいます。
ところが、その「厳密な」はずの脳から日常の「曖昧さ」が生み出されているのが事実です。
人間のもつ「曖昧さ」と数理的な「厳密性」は一見相反するもののようだけれど、厳密な数理的反応として記述ができるような「厳密なしくみ」で働いているはずの脳が我々の意識のような曖昧さを生み出すこと、このしくみこそが人間の意識を解明する鍵を握るのではないか・・・という氏の示唆には大きく頷いてしまいました。
茂木健一郎氏、まったくもって目が離せません。



<font size="-3">「コミック・バトン」というイベントだそうです。</font>

2005-07-04 00:55:37 | 日記・エッセイ・コラム
いつもお世話になっている北国のあきさんから「コミック・バトン」というイベントが回ってきました。
コミックに関する4つの質問に答え、同じ質問を誰かに手渡す、というもの。
先日の「Musical Baton」のコミック版といったところです。
以下回答です。


★あなたのコミックの所持数は?
コミックだけを数えたことがないので正確な数は不明。
書籍全体で数千冊あるはずなので、比率から考えると500冊くらいはあるでしょうか。


★今読んでいるコミックは?
直近に読んだのは、坂田靖子「マーガレットとご主人の底抜け珍道中(望郷編)」の文庫版。
ほんわかぶりが好きで、たまに読み返します。


★最後に買ったコミックは?
今市子「五つの箱の物語」の文庫版。
この方の絵が好きです。「百鬼夜行抄」も愛読。ただし、単行本は大型でスペースを食うので文庫化をじっと待っています。


★よく読む、または思い入れのあるコミック
・岡野玲子「Calling(コーリング)」(潮出版の美麗なハードカバー版。現在は別の会社から出ているようです。)
マキリップの「妖女サイベルの呼び声」を漫画化したもの。原作が好きなもので、驚くと同時に感心しました。岡野玲子氏に注目するきっかけになったコミックです。この延長で「ファンシィ・ダンス」や「陰陽師」にも手を出すことに・・・。
・紫堂恭子「グラン・ローヴァ物語」(同じく潮出版のものが好きです。角川の装幀はいまいち・・・・)
指輪物語や闇の戦い、ゲド戦記が好きなんだろうなあ~と匂わせながら、どこかのほほん飄々とした素敵世界を展開する手際に感心。笑いの要素もあって、大好きです。「辺境警備」と甲乙つけがたいのですが、じいさま好きなのでこちらを挙げてみました。
・佐々木倫子「動物のお医者さん」
じつは高校まで「このマンガのせいで獣医学科の倍率が上がったんだ!ばかやろ~!」と毛嫌いしていたのですが、当の獣医学科に入ってから友人に借りてハマりました(笑)。佐々木倫子氏の絵と、生真面目に可笑しい飄々とした空気が業界描写にぴったりだと思います。
・衛藤ヒロユキ「魔法陣グルグル」
兄に薦められて読んだのがきっかけ。連載開始当時に巷にあふれていた、RPGブームに乗って量産される変に深刻ぶったノベルに辟易していたので、そういったブームを根底から笑い飛ばすような手法に心をつかまれました。深遠なまでに潔いバカバカしさと、どこか子供たちの幸せを求めていそうな幸福感が大好きです。
・MAYZON「夢見森のモーリス」
死んでしまった猫が主人公という異色のコミック。動物たちの「あの世」における日常を美しい絵でほんわかと綴る感動作。小学館の「プチフラワー」(現在は「フラワーズ」)で不定期連載されていたのですが、続編の「猫地区の御神木」を最後に、作品が見られなくなってしまいました。今はどうしてらっしゃるのでしょう。気になります。
・ますむらひろし「アタゴオル物語(シリーズ)」
猫つながりで挙げておきます(笑)。一度見たら忘れられないインパクト。宮沢賢治の系譜を継ぐ独特の世界を展開しているのが特徴かと。自由猫ヒデヨシのキャラクターは秀逸です。
・しかくの「爺さんと僕の事件帳」
小学生の少年が祖父の助言で日常にひそむ事件を解決してゆくシリーズ。京極夏彦の京極堂シリーズを意識しつつ、現代的なテーマを折り込むなど上手くオリジナリティを出しているコミックです。妙に好きな作品。4巻以降が出ないので、どうしてしまったのか心配です。
・小林賢太郎「鼻兎」
やはりこれははずせないかと(笑)。連載が終了してしまったのが残念でなりません。どこかでの再開を熱望しています。


回す先は・・・う~ん、どうしましょう。これが一番難しい(笑)。
ということで、とりあえず保留、です。



<font size="-3">水と油「不時着」仙台公演。</font>

2005-06-30 23:35:20 | 日記・エッセイ・コラム
仙台の青年文化センターシアターホールで上演されていた、水と油の「不時着」仙台公演を観て参りました。
パフォーマンス集団「水と油」が繰り広げる、パントマイムというか、無言劇というか、形容し難い不思議な舞台でした。
例えるなら、不条理な夢。
観ていて釈然としない心持ちになりました。
しかし、決して不愉快ではありません。
動き、構成、空間、小道具、醸し出す空気・・・どれをとっても、すべてがとても美しいのです。
特筆すべきは開演前のステージ。美しく照らされたシンプルな舞台設備は鳥肌ものです。
会場に入ってステージが目に入った瞬間、「これは後方席から見るべき舞台だ!」と直感しました(笑)。
たまたま座席が最前列だったので、全体を見渡すことができず少々残念な思いをしました。
少し上方から観たら、もっと綺麗だったろうなあ・・・と。
う~ん、残念。
いつかもう一度、後方席から観てみたい舞台です。



<font size="-3">TEAM-NACS「COMPOSER 響き続ける旋律の調べ」仙台公演。</font>

2005-06-19 18:31:29 | 日記・エッセイ・コラム
仙台の青年文化センターシアターホールで上演されていた、TEAM-NACSの「COMPOSER 響き続ける旋律の調べ」6月18日夜公演へ行って参りました。
わたくし、NACSの生舞台は初めて。
ネタバレになるので詳しくは書きませぬが、予想に違わぬ熱気。とても熱い舞台でした。
対する客席も相当の歓迎ムード。
鳴り止まぬ拍手に3回ものカーテンコールがありました。
まさかの3回目には観客が大喜び。あれよあれよという間に総立ちになり、会場は大喝采に包まれました。
とてもよい舞台だったと思います。
はじめて生で見るTEAM-NACSを私なりに表現すると(50音順)、
大泉氏「華」
音尾氏「迫真」
佐藤氏「繊細」
森崎氏「率直」
安田氏「極」あるいは「超越」
といった印象を受けました。
ところで、芝居の後に5人各々から挨拶がありまして、そのたびに客席ファンからの声援が上がったわけなのですが、女性客が多い中、大泉氏へは男性からの声援(「洋ちゃ~ん!」)が多かったのが印象的でした(笑)。
大泉さん、愛されてらっしゃいます(^^。



<font size="-3">「ちくま」6月号。</font>

2005-06-07 23:34:59 | 日記・エッセイ・コラム
筑摩書房の広報誌「ちくま」の6月号を読みました。
新連載、茂木健一郎氏の「思考の補助線」には感動。
科学と思想の間に補助線を引くこと。両者の掛け橋たろうと模索する氏の姿勢には他人事ならぬ共感を覚えました。今後の論展開が楽しみです。
そして岸本佐知子氏の「ネにもつタイプ」は相変わらずの筆の冴え。最後の三行に含み笑いが保証されています。


ところでこの「ちくま」、定価は100円なのですが、都市部の大形書店などでは無料配付されています。
ところがどっこい、安いと侮ることなかれ。
バラエティに富んだ内容は、とてもこんな値段とは思えぬほどの充実ぶり。
フジモトマサル氏の表紙絵。
クラフト・エヴィング商會の文章担当吉田篤弘氏の「という、はなし」。
なだいなだ氏の「人間、とりあえず主義」。
斉藤環氏の「家族の痕跡」。
赤瀬川源平氏の「もったいない」。
清水義範氏の「ドン・キホーテの末裔」。
そうそうたる書き手の文章がずらり。
そしてきわめつけ、私が毎回楽しみにしている岸本佐知子氏の抱腹絶倒エッセイ「ネにもつタイプ」。
(私は毎号分をコピー・製本して「ネにもつタイプ」私家版を作ってしまいたいほど惚れ込んでいます。)
連載記事に加え、新刊近刊の紹介文章も魅力的。
私はというと、見逃すのがあまりに惜しいので5年前から定期購読しています。
(送料込み 1年間1000円、3年間2500円、5年間3500円)
筑摩書房広報誌「ちくま」。書物好き、面白い物好きにはおすすめです。



<font size="-3">鶴瓶氏の落語。</font>

2005-06-05 23:59:16 | 日記・エッセイ・コラム
6月3日放送の「タイガー&ドラゴン」を観ました。
思わぬところで笑福亭鶴瓶氏の高座姿を見られてびっくり。
鶴瓶氏の高座姿を見たのは名古屋放送で放映されていた「らくごのご」以来だったので、なぜだか妙に懐かしく感じてしまいました。
名古屋放送「らくごのご」は、桂ざこば氏と笑福亭鶴瓶氏が、観客の出す3つのお題を元にひねり出す即興落語対決。いわゆる三題噺の勝負番組です。
毎回飛び出すとんでもないお題。
ざこばさんが奇想天外で奔放な噺になってゆく傾向が強い一方で、鶴瓶さんはそつなく綺麗にまとめることが多く、おふたりの噺家としての性格がうかがえて、毎回爆笑するやら感心するやら。岐阜にいた頃は毎回欠かさず見ていました。
今でも放映されているのでしょうか。
噺家鶴瓶氏の顔を垣間見られる貴重な番組。
放映されている地方にお住まいの方にはおすすめです(笑)。
(「スジナシ」にならってDVD化されてくれれば嬉しいのですが・・・)



<font size="-3">「Shuffle」仙台公演。</font>

2005-05-14 23:58:56 | 日記・エッセイ・コラム
5月14日18時から仙台のイズミティ21大ホールで上演された「Shuffle」仙台公演を観て参りました。
大王こと後藤ひろひと氏作・演出、パルコプロデュースの芝居です。
wowowでの放送もあるようなので詳しい内容は申しませんが、非常に楽しい舞台でした。
某シーンでは抱腹絶倒、文字どおり笑い転げました。
大王自らエンドトークで「味も深みも感動もな~んにも無い芝居」とおっしゃっていましたが、いやいやとんでもない、こんなに楽しませてくれるんですから、素晴らしい芝居です。なまなかなものではありません。
私が後藤作品でいつも感心するのは、前後の文脈によって場面の意味を普通とは正反対に変えてしまう、その手際の鮮やかさです。
たとえばある特定の場面。その場面だけを切り取ったならば、間違い無く「泣き」や「感動」もののシーンとして分類されるであろう場面があります。しかし、絶妙の前振りによって、そのシーンの意味ががらりと変わってしまうのです。結果、普通ならば泣きが来そうなところで代わりに強烈な笑いが巻き起こる。
このように強烈な力を持った名シーンが必ずと言っていいほど配されているのが後藤作品の特徴なのかな、と、今のところ個人的にはそのように感じています。
心地よくちりばめられた小ネタ。そして、上記の大技。さらに、役者陣の素晴らしいはじけっぷり。
やはり後藤作品は大好きだなあと認識を新たにした観賞でした。


ひとつ残念だったのは座席運の悪さです。
今回の会場は1500席ほどのホールでした。2階席の無いタイプなので、後方席ともなると舞台が非常に遠くなってしまいます。
私の席はチケットぴあのプレオーダーで取った席だったのですが、泣きたくなるほど後ろの端っこで、一般発売で残っている席よりも厳しい条件でございました。
開演時にも前方左ブロックががら空きだったりと、妙な座席配分があった模様。
ハコものの地方公演は色々たいへんな事情があるのだろうなあと、ちょっと複雑な気分になりました。
とりあえず、大きなホールで観劇する場合は次回からオペラグラス持参で行くことにいたします・・・。



<font size="-3">「闇の戦い」映画化?</font>

2005-05-07 14:28:54 | 日記・エッセイ・コラム
北国のあきさんのHP、マゾムがいっぱいの掲示板で知った情報です。
英国児童文学の名作、スーザン・クーパーの「闇の戦い」5部作。その映画化権をWalden Media社が獲得したそうです。
5部作のうち第2作目にあたる「光の六つのしるし(The Dark is rising)」の映画化が企画されているとのこと。
わたくし、中学からのこの作品の大ファン。
ぜひとも映画化が実現してほしいものです。
なお、関連記事は以下のとおり。
・北国のあきさんのブログ「心の旅」→こちら
・検索で見つけた「DARK HORIZONS」→こちら