はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

東京遠征2/16。(森美術館「UBSコレクション展:アートは心のためにある」)

2008-02-17 00:29:55 | アートなど
昨日2月16日(土)は、東京でひとつの展覧会を見て参りました。

本当は朝一で東京都現代美術館→メディア芸術祭→21_21 Design Site→森美術館、と回る予定だったのですが、体調がすぐれず、出発が夕方にずれ込んだため1か所だけの鑑賞となりました。

観てきたのは六本木にある森美術館の企画展「UBSコレクション展:アートは心のためにある」です。
スイスに拠点を置くUBSという金融機関が半世紀にわたって蒐集してきた現代美術のコレクションを、森美術館なりの解釈によって現代世界の潮流を写し出すキーワードでまとめた展示。
「ポートレートから身体へ」「造られた世界」「ランドスケープから宇宙へ」という3部構成。
なかなかよくまとまっています。
ただ、いつもより作品数は少なめで、ちょっと物足りないかなとも思えましたが、それを補う要素として特筆すべきはインテリアの配置です。"生活空間の中に配されたアート" というコンセプトで、展示室の各所に居室のようなインテリア空間が配置されていました。ソファーとテーブルはもとより、オフィスや書斎を思わせるデスクスペースも。それらの空間にはそれぞれiBookやMacG5が設置され、くつろぎながら展示情報やUBSサイトを閲覧できるようになっていました。家具のデザインも面白いものばかりで、おそらく家具好きなら、このインテリアゾーンだけでもかなり楽しめるはず。少し直島のベネッセハウスを連想しました。
展示自体は2時間あれば充分といった感じですが、敢えて展示会場でゆっくりしたい人にはおすすめです。