はざまの庵

分類し難い存在を愛でる覚え書き by aiwendil お気軽にコメントをどうぞ。

でんでん。

2007-07-03 22:40:58 | さもないこと
Denden
ずいぶん久しぶりに見た気がするカタツムリ。
駐車場近傍の生け垣におりました。
小指の先ほどの大きさ。
通学途中で見つけた虫や小動物を持ち帰っては母親に大ひんしゅくを買っていた子供時代を思い出しました。
さすがに今は連れ帰りませんが、見つけてしまうとつい気になるのは当時と変わらず。

そういえばここ数年、殻の大きなカタツムリを見かけなくなったように思うのは気のせいでしょうか。
以前はこの時期になると直径4~5センチメートルはありそうなカタツムリを頻繁に見ていたように思います。
大きなカタツムリの個体数が減ったのか、あるいは、私自身の行動範囲が変化したのか。
気になるところです。

ちなみにカタツムリは雌雄同体。
自家受精こそできないものの、1個体が体内に卵巣と精巣をセットで持っていて、それぞれきちんと配偶子を形成しています。
このあたりは有性生殖フェーズの寄生虫(サナダムシなど)とおんなじですね。
哺乳類では絶対に考えられないパターンの生殖法です。
知れば知るほど、生き物の繁殖戦略の多様性にはつくづく感心させられます。


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3 コメント

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素敵な蝸牛ですね♪♪ (あき)
2007-07-04 07:59:09
素敵な蝸牛ですね♪♪
先日、草むしりをした時に膝の下になぜか一匹いてその子のハウスを少しだけつぶしてしまったんです。・・・・・再生能力、あるのかな?でんでんハウス。
わたしはaiwendilさんの逆で育った環境からすると意外なくらい立派級のでんでんにであったことがないんです。
あ、でもね、今の土地に住んだ頃は雨上がりには肌色のでんでん軍団が空き地から道路に行軍するので、通った車の犠牲者が道路に模様を作っていたりしました・・・・。
雌雄同体と言う言葉に含まれる何かに気持ちがビビッとします。
すごいなぁ、みんな。
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でんでんむし、減ってます。私もそう思います。調... (itomi)
2007-07-04 08:31:32
でんでんむし、減ってます。私もそう思います。調査に野原に出ることが多かったときでも、ほとんど発見しませんでした。土を全て覆い、木を倒し、湿度が保てないまちが原因かしら・・。
しかも、いつのまにか、外国の奴らに入れ替わっていることもしばしば。
でも、体系的な調査は、最も進んでいないんですよね・・。
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>あきさま (aiwendil)
2007-07-04 22:27:16
>あきさま
おひさしぶりです!
『でんでんハウス』と『でんでん軍団』という言葉の響きがクリティカルヒットです。
一歩間違えるとNTTの社宅や社員っぽいですが(笑)。
で、一部損壊のでんでんハウスですが、これ、成長とともに殻も大きくなるので、たぶん少しくらいの修復ならできるのではないでしょうか。
そう思うことにいたしましょう。

ところでこちらでも今朝新たな真実が。
昨日写真の豆でんでんをみかけた生垣。出勤前にふとよ~く見てみると、ありとあらゆる葉っぱに大小豆でんでんの集団が!
うひゃあ。
なかなかたくましい方々だったようです。

>itomiさま
やはりそうお感じですか。
昔は土塀の陰やアジサイの葉の裏で見かけたりしていた記憶があるんですが、最近ではそもそもそういう場所へあまり行かなくなったので、そのせいかとも思っていたんです。
フィールドでも見かけないとなると、本当に減っているのかもしれませんね。
でも、新たな幼生個体が生まれているということは、繁殖できるくらいに育った個体も確実に存在しているということ。
よ~く探せばどこかにいるのでしょうかねえ。
気になるところです。

一般生物相の広域調査は、たしかにあまり聞きませんね。
費用がかかるわりにお金にならないからでしょうか。
環境指標生物の調査は環境アセスなどで盛んに行われているようですが、広域的な基本データは案外無いような気が。
このあたり、環境省などがもっと積極的に調査研究支援していってほしい分野のような気がします。
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