なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

どこか間違っている!?

2010-01-14 00:39:31 | Weblog
 今週の水曜日午前は生活習慣病クリニックの定期検診日。
  結果は時期的にも、予想通り×。
 この景気が悪いご時世で、アップしてはいけないものもある・・・体重とか血糖値とかは改善の余地大いにありと言う事で、4週間後の検診までに改善が見られなければ何らかの対策を講じるという御託宣。
 マア、今回はお正月の後遺症と言う事で執行猶予判決でした。
  午後は歯科大に回って歯の検査。
 先月の中ごろに虫歯処置で一応一区切りはついたのですが、歯茎に難ありなので検査をしまして、今後どうするかの相談でした。
 こちらの方はなんとか簡単に済みそうですが、一応2週間の様子見・・・次は総合病院の3カ月検診の帰りに寄ることになりました。
 1週間おきに複数の病院・クリニックの掛け持ち検診・・・全く困ったものです。

 さて検診以外は予定が無いから、早朝はゆっくりした気分でネット碁でした。
  対局は1敗1勝、打ち分けなら良しですね。
 観戦の方では考えさせられる対局を見てしまいました。
  私は早朝に2局打ったので、3局目は消極的でしてたが、対局希望リストに乗っている人はほぼ同じくらいの点数なので迷っていると、その人の名前が消えて対局者リストの方に移動していきました。
 そこでその人の対局を観戦することにしました。
  対局者はほぼ同じ点数の人同士、局面を見ると黒3手まで打ってある。
 しかし唖然!。
  こういう構図は初めて見ました。
 「黒①:1一、白②:天元、黒③:19十九」要するに対角線の両端と中央に石があり一直線に並んでいる状態。
 これは一体どういうことだろうか?
  初手で1一に打つと言うことは常識では考えられないからクリックミスなら納得します。
 しかし19十九にも打っていると言うことは何かの意図があって打ったと言うことらしい。
 ではどういう意図か?
  常識的にはこういう布石は考えられない。
 もしあるとすれば(かなり根拠は薄いけれど)、例えば1一の石を即2二打って取りに来たとすれば、今度は3三に打って取らせながら圧迫するような嵌め手モドキの作戦だろうか?(そういう嵌め手があればですが)
 しかしこれは相手に天元打ちと言う形ですっぽかされてしまっているから全くの無駄手のようにも感じます。
  もう一つ考えたくは無いけれど、仮に「初めに無駄手を二つ打っても、勝負に持ち込めるゾ!」という意思表示だろうか?
 もしそうなら相当なめられてているいるというか、遊ばれている。
  現実には初めに無駄手を2手打っているので、本来先手のところを自由置き碁の2子局後手条件になっています。
 
 この対局は案の定中盤で白必勝の体勢(それはそうでしょう・同じくらいの手合いの人が2子局まがいにしたのですから)。
 ところが黒は投げずに、あちこちでデタラメとも言える手を繰り出して、どう打っても白勝ちのところ大チョンボを冒してナント形勢は逆転してしまいました。
 そうなると初めに黒が2手酷い手を打ったのが、『2手くらい、どうにでもなる』みたいになってしまう・・・。
 マア、この局に関しては間違う方も酷いですが。
  但し、黒さんが後から地力を出して逆転したとは言えないでしょう。
 単に白さんのチョンボで勝敗が入れ替わっただけのことでしょうネ。
  仮に私が対局していたら、黒氏はやはりこういう悪戯みたいなことをしてきただろうか?
 その可能性は高い・・・気分としてはこういう人と打ちたくない思う。

 その黒氏が続いて対局したので、私もしつこく追っかけみたいに観戦。
  今度は白番で打っていまして・・・
 白は四2から四18まで、全て1間トビで白石が9子並んでいる(要するに8連続1間トビの形)。
 マナー違反でもルール違反でも無い・・・しかし、これも作戦と言うより遊びの匂いがする。
 仮にこの一間トビの内側は地とすると57目+αは確定地と言うことになる・・・しかし、黒だってこの間に9手は打っているわけで、この碁の場合碁盤の4分の1が黒の地に近い勢力範囲になっていた。
 つまり白の確定地60目としても、黒はほぼ80目を見込めるのですから白の非勢は明らか。
 この黒氏はこの後落ち着いて対処。
  白が地で追いつこうとした時に、白の地が出来そうなところを無理に阻止しないで、白に地が出来るなら同じくらい黒にも地がつくと言う形で対応したので、白は手掛かりをつかめずに投了となりました。

 さてさて一風変わった碁を連続して見てしまいました。
  やってはいけないルールは無いけれど、「作戦」と言うには余りにもデタラメな感じがします。
 「デタラメなら負かせれば良いだけ」という言い分はあるかもしれませんが、相手をおちょくっているような気もするし、一人で遊んでいるようにも思います。
 5五布石、6六布石などは初めての時は驚きますが、無理っぽいにしても無いことはない作戦です。
 ところが1一作戦・・・こう人は避けたい気分です。
  「勝って当たり前、負けたらアホみたい」なプレッシャーを感じます。