Akatsuki庵

後活(アトカツ)中!

初釜でダメ出し~

2010年01月10日 00時25分05秒 | 稽古の備忘録
昨日は社中の初釜だった。

去年は所用で欠席、その前は役目ナシでぽーっとしてたので、久しぶり感が大。
天気にも恵まれ、のほほーんとして稽古場へ。

と、着くなり「薄茶の点前だから、棗にお茶を準備してね」と姉弟子から指示あり。
薄茶は年末から言われてたけど、午後からの緩々Timeなので気楽に構えてた。

で、薄茶を茶漉しで篩い始めると~
ものすごい静電気がっ

参加者は20名ちょっとなので、広間と四畳半の2箇所で点前するから、
棗2つ分と予備の1つ分。
だたでさえ多いのに、茶漉しや漏斗にこびりつくわ、棗の内側にもへばりつくわ
四苦八苦。
しかも、早めに到着した初心者の方が両脇から「何かお手伝いしましょう」と
手を差し伸べて下さるのだが、手伝わせることなく~
「じゃ、コレで形を整えて」と茶筅の穂先を渡したら、
棗の内側にこびりついた抹茶をとろうとカリカリ

姉弟子が「(漆塗りに)キズつけちゃダメ~
初心者にお願いしたワタシが悪いんデス

で、「お茶の量が少ない」
続けて濃茶も漉したけど、どんどん静電気がひどくなってきて、
茶入にタップリ入れるに難儀していていると、「(準備が)遅い

初釜からダメ出しかよ~と思いつつ、必死で茶漉しと格闘していると、
隣で初炭の準備をされていた手前担当の方が「炭手前の手順って、、、、」と
確認を求めてくる。

ハイハイ。。。こーでしょ、次にアレして…下がってア掃きして…。

で、なんとか初釜始まり、初炭を縁側から見守る。
なんだ、すごい落ち着いて順調ではありませんか~。
と思っていたら、最後に下がらずにア掃きしてた
って、見なかったことにしよー
ツッコマないでおこー。絶対っ
とその場で思った。

続いて濃茶。
それから食事。
あ、今年は三友居の松花弁当だ
昼酒も美味い
と、パクパク食べてたら~。
今年に限って、たまたま目の前で召し上がっていた先生が「これこれ」。

食べる際はお椀の蓋を受け皿にしなさいネ。


実はコレ、茶事の稽古場ではな所作なんだワ。
(懐紙を折って受けてもダメ。ハンカチを膝に広げるのも
なので、1年がかりで直接食べ尚かつ食べこぼしはしないように練習してきたのだった。
(まぁ、こと時は正絹の着物だったので、ハンカチは膝に広げてたけどね)
だもんで、いきなり受け皿を使うのも妙に戸惑って、修正しづらい。
でも、まずは目の前の先生のご注意は素直に聴きなさい。
(と、灰形&茶事の先生からも云われているので、受け皿モードに)

出された食事は完食するのもポリシーなので、食べきった。
そこで疲れてしまって~。

午後の部に突入。
なーんにも考えずに、干菓子を運び出し、薄茶点前を始めた。
今年の棚は三友棚。
始める前に姉弟子が「流さないからネ」と耳打ちしてくれて助かった

と、点前座に座ろうとしてギクッ。
午前中の濃茶点前で茶杓についたお茶が拭き取られてないっ
微妙に動揺したのか、建水持って座る位置が手前側にズレるっ
(つい、及び腰気味な心理が出てしまった)
と、すかさず貴人畳の点前畳よりに座られてた先生が「身体は炉の中に」。
(ミスったと思うコトを指摘されると更に動揺は増す)

さらに、茶筅通しをするために釜に柄杓を差し入れた時点でギクッ
釜の湯が足されてない
どなたが炭を直しているのは目撃したので、他も整えてくれてるのかと思っていた。
点前座の茶こぼれ件も含め、点前をする自分が中立ちの間に確認しておくべき事だった
どうしたって柄杓の合いっぱいにお湯が掬えないから、小服になり点ちにくい。

次客からは水指から水をさして修正できるけど、正客へは不本意なものがいってしまう。
案の定、先生は喫みきったあと、内側をワタシに示して「攪拌しきれてないわヨ」


3人点てたところで、点前を他のお弟子さんと交替し、あとは半東を努める。
さんざん立ったり座ったりしたあと、最後の仕舞いで点前座へ戻る。

道具拝見に出し(←ここでも棗出す位置にダメだし)
下がって、水次を持ち出す~。姉弟子から「水次の位置が高いっ
問答して、棗を棚上に荘り、茶杓を持って帰ろうとして、ココでもダメだし。
茶杓を左手で持ったまま立とうしていた

で、やっとおしまい。

アフターの雑談タイムに初炭の方がクルっと振替って、
「ア掃きの前に下がるのを忘れたのを見たでしょ」
って、ワタシは他人様の手前にダメだしはしないヒトなのに

全体挨拶を済ませた後に、辞去する個人的な挨拶をしに行ったら、
「アナタ、人前で点前をしなくなったら、後退しちゃったわネ」

こんなにダメだしされまくった初釜は初めて

前の晩に更新したブログでも書いたけど、
椅子に座って茶筅を振る自分をした写真を見直した時点で、
「今のワタシの点前、人前でする形ができてないなぁ」と自覚していたからね。
なんか予想はしていた。
だから、ダメだしは素直に受け止められているし、落ち込みもしてない。

気がついても、修正できる時間がなかったしね。
事前チェックを怠ったことも、単純に茶会手伝いから遠ざかってボケだし。

失敗の要因の自己分析はできてる。
だけど、長くなっちゃったので、続きはまた明晩に。


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2 コメント

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Happy 2010! (上田)
2010-01-10 15:34:22
Akatsuki庵様
本年も貴ブログを毎日楽しみに読ませて頂きます。お初釜の様子、ドキドキでした。私も同じような経験があります。Akatuski庵様からはね、いっぱい学ばせていただいておりますよ。
返信する
ありがとうございます (Akatsuki)
2010-01-11 21:43:15
上田様
こちらこそ、閲覧していただいて感謝です。
今年もどうにかこうにか更新していきたいです。
どうぞよろしくお願いいたします。
返信する

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