ここは、北京。 急激にあちこちに掲げられたこのような「スローガン」。
当初、本年末にも「移転」とも言われていた、 北京市人民政府の
新しい移転先である 北京の新副都心「通州区」の様子だ。
移転が決まってからはこの地へは 6号線利用で4度目の訪問となる。
昨年3月時点では、 新駅の周辺には建物らしきものは全くなかった。
道路脇には高い塀によって覆われ、 今後開拓される土地・整地等は
道路からは全く見えなかった。
・現在の人口: 約118万人、
・姉妹都市 : 長野県伊那市
今回の新副都心「通称区」への移転の背景としては、 北京市が抱えていた
大きな課題があった・・・・
1 北京市内の交通渋滞
2 市内の大気汚染
3 そして溢れる人の数・・
それらの、現状の北京市政府が抱える 大きすぎる課題を一挙に解消
するために、 総額、なんと日本円で4兆5千億円という巨大な
予算(北京市の年間予算9兆円・日本円~の半分)を投入し、市政府
及び関係する諸機関などを全面移転することとなった。
■北京の中心部、天安門・王府井から直線距離では20キロ余、
地下鉄を利用すれば45分から1時間ほどで辿り着く通州区。
地下鉄6号線の終点駅から3つ手前の駅前周辺から、その先の
終点地区一帯が、あらたな北京市「副都心」地区となる。
その通州区のすぐ隣は河北省でもあり、そして天津市でもある。
地下鉄2号線の朝暘門駅から40分前後の乗車で、新
たな駅である「郝家府」(A)(ハオジヤフ)で下車するとその南北には、
巨大な建物~市政府・議会・党関係等の建物がずらりと並んでいる。
12月末までは、 全乗客とも当駅で下車することは禁止されて
いる。次の駅である「 东夏园」(B)、または終点の「 潞城」駅(C)
で降りるしかない。
筆者は、禁止されているA駅とB駅の間を、何とか係員に頼み込み、
特別の許可を得て、歩いてみた。
一般車両や庶民などは進入することはできない。
そして、その周辺の建物等が写真のとおり、「巨大」な市政府等の建物で
あった。
この通州区は、通称、「運河の街」としても有名であり、 北京市内から
見ると、この運河の下を地下鉄で通り過ぎてから、この新福都心へ向かう
ことになる。
この運河周辺は水の都として、 そして環境保全に注力する新しい街で
あることから学生、大学生たちが新しモデル都市として、環境に優しい
街の一つとして、 その静かな発展ぶりと各種規制に関する課題をテーマ
として取り組んでいる。
(しかし、 その「静かな発展・開発」とは名ばかりであって、今現在の
大開発の姿は想像を絶するものがあり、 この3つの地下鉄の駅周辺の基幹
道路を行き来する大型ダンプやクレーン車が轟音を立てて各建物の方へと
入っていく様をみると、ただ事ではないな、と感じられるほどの大開発の
光景である。
*「未来都市」を目指す、副都心
副都心への最寄り駅である
地下鉄の終点から更に先へと、路線バスに乗って周囲を
見渡すと、 庶民の民家等を一網打尽に取り崩し、 その
上にはグリーンのシートで覆い隠し 次へのあらたな開発を
待っているところだ。
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近くで見ると正に巨大な建物だ。
今の巨大な中国を象徴するかのような移転先のNタウン。
一度は、今、見に行っておいた方が良い。
最寄りの地下鉄駅は年内閉鎖。
道路規制をしている人に頼み、工事現場まで入った。
まさに「びっくりである」。
やっと姿を現した 北京市政府の移転先、「通州区」での巨大な
新庁舎のひとつ このような庁舎が一帯に林立している
値上がりを見込んでか、地下鉄駅前の新築マンション次々と建設
北京中心部天安門からは地下鉄で約1時間 今後の通勤が大変だ、
市職員も皆こちらへ移動・・・。
地下鉄6号線がこれから益々混雑しそうだ。
本年3月時点;塀のみが無造作に続いていた
本年3月時点 2017 これから開発へ
2016年4月 当時 建物らしき姿は全くなかったが・・・
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少なくとも、昨年春の時点では、建物の姿は全く見られな
かったが、・・・・・・・
本年3月時点;塀のみが無造作に続いていた
本年3月時点 2017 これから開発へ
2016年4月 当時 建物らしき姿は全くなかったが・・・
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北京市中心部から、 この副都心「通州区」へバスや車で
移動していくと、 このような緑のシートに覆われた独特の
「開発予備軍」の土地があちこちに見えてくる。
遠くから見るとゴルフ場の1番ホールにも見えるし、広大な
ビニールハウス(緑色)のようにも見える。
副都心が近づくにつれ、道路の端では職人たちが新たな
「歩道」を造っていた・・が・・
取り崩した住居跡は、木材もレンガも、そして窓ガラスや鉄板等
も、整理することなくすべてががれき扱いとされ、無造作に積み
上げられていた・・・。
まるでゴルフ場フェアウェイにも見えるが・・。
このように、大開発そして古い民家等などを木っ端みじんに
取り崩すことを繰り返しながら「未来都市」を創ることは
今後の新たな開発と規制に関し、またもう一つのことなる
課題をも抱えることになる。
あと10年、そして20年と続くであろう中国内での開発と
経済発展への道はいったいいつまで続くのであろうか。
国内を全域開発し尽くすと、今後はいったい、‥一帯一路の
大目標のとおり、次は海外へ販路を切り開くのであろうか。
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