「地図を片手に赤エンピツ 河北省雄安新区の現状と今後①」
について今週末、27日(土)@江戸川大学にて発表しますが(
by国際観光学会)この「雄安新区リサーチProject」に関心の
ある方を数名募集中です:中文不要(深圳訪問のある方も)。
中国内の若い大学講師等2名も加わります。今後の夢も拡がり
ます!(訪中未経験者可、IT、旅関心、経済、環境、
チャレンジ等意欲ある方も!)。
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 ̄~今年の雄安新区視察レポートより~~~
北京、天津からは距離にして100キロ余り。河北省の省都・
北京、天津からは距離にして100キロ余り。河北省の省都・
石家庄や保定市も同程度の距離がある。交通は全く不便で
ある。産業や観光としての見どころもない。
そのような地区に、あらたに1千万都市が出現するのだろう
か、というのが庶民の見方でもある。党や政府の後押しで
ITや産業・文教都市づくりを目指すという構想である。
北京(の南方)からは「リニア」で結び15分ということで
地理的にも便利になるということである。
しかし1980年代の深センを取り巻く状況と今とでは明らか
しかし1980年代の深センを取り巻く状況と今とでは明らか
に置かれている環境が異なる。当時、深センは小さな漁村
だったが、表側には香港という自由貿易港があり、裏庭側
のさらに奥にはこれまた自由な広州、周辺にはITや商業が
発達してきた中堅都市がいくつも点在する。
今では「海外」から広東省へ年間5000万~9000万の人々
の往来がある。明らかに異なることは、深センには「自由」
と人々の往来があることだ。
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果たして「雄安新区」地区にはそのような自由さがあるのだろうか。政府との折衝・調整が常におこなわれることは今後も予測される。北京・天津からの人の流れはその先の河北省南部へは行きにくい。深センとは明らかに地形も異なる。もちろん、北京の郊外に、深センのような「自由な新区」が誕生すれば全世界からの人の往来が見込まれ、住宅や商業施設も必要となる。
もう一つ大きな心配事がある。先に述べた「大自然の湖」の存在だ。湖を挟んで「安新県」と「雄県」が存在するが、町の開発が進むにつれ、自然が破壊され、環境汚染が始まり、多くの魚にも影響を及ぼす事態となる。その周辺にはいまも「漁民」も存在する。「千年の大計」のもとに、今後数年にわたり巨大な投資も行われる。中国内各地で今でも傾向として現れている「鬼城(ゴーストタウン)」になることだけは避けたいものだ。
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