わたしの日々

小さな出来事あれこれ

吉村昭著の『三陸海岸 大津波』を読む

2011年07月11日 | 文学

〇本屋の売れっ子コーナーで見つけた『三陸海岸 大津波』吉村昭著の文庫本を読みはじめたら辞められなくなって、読了した(191ページ)。作者は2006年7月31日に没で、今回の東日本大震災を知らない。生きておられたらどんな感想を言われるだろう。残念!。
また載せました。良かったです。

〇綿密な調査や資料を、しっかりと調べて執筆される、という作家で有名だけれど、理路整然とした書きよう、自己の感情を抑えた文章に感動を覚る。三陸海岸は津波と戦いながら生きて行く海岸だと。明治29年の大津波、昭和8年の大津波、昭和35年のチリ地震津波・・・絶えず絶えず、津波に被害を被りながら、風光明媚で海の幸豊かな海岸。一度行きたいと思いつつ、まだ行けていない残念。

〇文化文明が発達して、これからは津波も人の知恵には勝てないように書いて終わるけれど(作者の結びとしての希望かも)。今回の大震災は自然が圧勝した感がする。これから人はどんな風に立ち上がれるか人間の知恵を見つめていたいけど…あの国会のざわめき、唖然とするばかり。

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