遺留捜査

映画「ラストコンチェルト」の記者会見が行われた。その頃富士山麓で相馬という男が献花をしていた。

その相馬が共映の撮影所で爆死。その現場で糸村聡はハーモニカを見つけた。

相馬は警察不祥事などを取り上げたジャーナリストだが、昔は映画の助監督だった。
当時のプロデューサーだったのが専務で「ラストコンチェルト」のプロデューサーでもある玉木だった。
科捜研から移籍した横山恵一が玉木に話を聞く。一方の響子は佐久間と一緒に主演女優の遠野麻理子を事情聴取。

その後、本庁は真理子と共演している愛川みちるが犯人だと断定した。
しかし糸村はハーモニカにこだわるので、本庁の森田は憤慨した。

クラブで森田は店員のしゅうへいに話。みちるはしゅうへいから覚せい剤をもらっていたのだ。
さて、佐久間が映画「夏のしらべ」を見つけ、糸村はさっそく見る。そこには遠野麻理子が映っていたのだ。
ハーモニカの中に血痕のついた欠片があり、糸村は村木繁に鑑定を依頼した。

みちるが本庁に捕まった。しかしみちるは愛川ホールディングスの令嬢、相馬はもしかして
みちるか玉木に殺されたのではないか？ということに。
糸村は撮影所で10年前の真相をつかんだ。麻理子は「夏のしらべ」で一躍抜擢されたが、実は助監督が壺を割ったことがわかり、ここで何かをつかんだようだ。

みちるは陽性反応が出た。そして麻理子は自室で付き人と話、付き人の母が死んだことで自分の話をした。

その頃、壺を調べる糸村。糸村の見立てはどうやら当たっていた。さらにそこは冒頭の湖の近くだった。
一方響子と横山は玉木から話を聞く。すると相馬は玉木とみちるに忠告したらしい。

湖に麻理子がやってきた。そこで麻理子は何かを投げ捨てた…
ここで映画はクランクアップ、そこへ糸村が現れた。
「僕に、３分だけ時間をください」

ハーモニカの話をする糸村。中の欠片は壺の破片で、10年前に亡くなった人のものだった。
それはなんと麻理子の父だった。

麻理子は父に脅されていた。そして撮影を守るために父を殺した。そこを相馬に見られたのだ。
そして相馬はあの時遺体を引き上げ、麻理子を脅すことになった。だから麻理子は相馬を刺したのだ。
しかし糸村は、相馬は単に話をしたかっただけじゃないかと言う。相馬は全身ガンに侵されていた…そして相馬は麻理子の映画を見ていたのだ。これを知った麻理子は呆然とする。

ハーモニカは、麻理子と相馬の思い出だった。それを今になって気づいた麻理子、こんな自分のために相馬が何をしたのか…


そして佐久間と二宮は捜査一課へ…ということだが、実は爆破事件はまだ終わっていなかった…
糸村も、遠い爆音を聞いていた。これは次回のお話。