AKIRA-NEWS by goo

Tcupサ終のため2022年春に移籍しました。岩手盛岡のことやサッカーなどスポーツのことを書きたいと思います。

大変な事態発生・・・

2008-09-30 20:05:47 | BASEBALL!!
本日はRCCカープナイター(解説はLF裏送りの得津高宏さん)。しかし今、福地寿樹(元広島)が篠田からタイムリー。

しかし今日は阪神戦中止ですか。巨人はオガッチ・ラミちゃんのアベック砲でリード、楽天VSソフトバンクは楽天リード。明日は日本ハムのCSがかかるKスタの試合。

ラジオ聞く限り、大変な事態。こりゃ本当に最後まで耳が離せなくなった。

おもちゃの首の怨み唄

2008-09-30 02:55:03 | ザ・ハングタン
これは今回届いたDVD「ザ・ハングマン」に収録された同タイトルのお話を少しハングタン風に改訂したものです。

秋、中津川でスティングこと原俊彦は川釣りを楽しんでいた。しかしさっぱり釣れない。
「川の景気が悪いのかね」
そうぼやくスティングの横で別の釣り人が竿を振り回していた。堤防の上にはトラックが待機していた。
「なしてあんなとこに」
そう言ってスティングはトラックに詰め寄ったが、トラックは逃げてしまった。すると釣り人が待てと言った。しかしその男も、トラックの運転手も対岸の狙撃手に撃たれてしまった。狙撃手はそのまま外国のスポーツカーで逃亡した。
「ちきしょう、こいつめ」
スティングが荷台を開けると、そこには人形が。
「なぁんだ、おもちゃじゃねぇか。ん?盛岡学園附属幼稚園、盛岡学園初等部…」
これらは盛岡学園に注文するおもちゃだったのだ。

テレビニュースで狙撃されたのは東北の地方暴力団幹部高橋と判明。そのニュースをショパンこと横田夏子とマッキーこと牧村環も知った。
「これでしょ、原さんが見たって言うのは」
「そうみたい」
「盛岡学園におもちゃの注文?なんて知らないわよ」
「ねぇ」
そして盛岡学園の理事長室。ゴッド・大谷正治は盛岡学園におもちゃの購入注文と言うのはなかったと言う。
「初等部と幼稚園のおもちゃを注文した、なんてことはないぞ」
「じゃあ、あの大量の人形は…」
「コピー商品じゃないのかね」
「コピー商品?」
「つまり正規のルートを通さない人形とかだ。ネットオークションの浸透でこうした偽物が増えている」
「確かにキャラクターグッズを自作改造したために逮捕されたフィギュア造形師もいましたしね」
「つまり、そのコピー人形を盛岡学園に売りつけようとした詐欺師がいるというわけだ」
「なるほど」
理事長室を出たショパンは男とすれ違った。男は理事長室に入った。

校庭ではエースこと荒川まどか、ウイングこと高橋弥生、そしてホワイトこと白澤美雪の3人がジョギング中。そこに初等部の子供が操縦するラジコンが。
「ちょっと、お姉さんにいたずらしないでよ」
「ほんと、ガキのお遊戯って…」
すると母親がやってきた。
「みつる、みつる」
「母ちゃんだ」
みつるは母親にびんたされた。そこへホワイトがやってくる。
「みつる君は悪くありません」
「いいえ、みつるはうちの売り物のおもちゃを持ち出したんですよ」
「ええっ?」
みつるの家はおもちゃ屋だった。しかしこのご時勢、おもちゃ屋なんてはやらないと母の和子はぼやいていた。
「それでもおもちゃ屋に賭けるのはなぜですか?」
スティングの質問に和子はこう答えた。
「そりゃ、子供たちの健やかな成長と幸せな心のためですわ」
「…僕はおもちゃといえばすごろくと地図でした。だから地理はいつも点数良かったんですよ」
「あら、そうだったんですか」
「最近はアニメショップとか言って、フィギュア売ったりするのがはやっていますけどね」
「おもちゃは本来子供のためのもの、それをもてあそぶ大人たちは…」
和子は涙を流した。

生徒たちは幼稚園の保母さんに話を聞いていた。
「こんな人形を注文した覚えありませんか?」
「黄色いぬいぐるみなんですけど」
しかし保母さんたちは誰も知らないと言う。事務長の石川にマッキーが同じことをたずねたが、これも空振り。
「やっぱり盛岡学園にコピー商品を売りつけようとしたのね」
さて、盛岡市内には村上というバッタ屋があった。ここのバッタ屋のオーナー村上誠一郎は盛岡学園に商品が届かなかったということで憤慨していた。しかもコピー商品のことに気がついていた。
「何か商売になるおもちゃないのか」
「すごろくゲームとかは」
「それはいろいろセットが必要になる、ダメだ」
「じゃ人形だ」
「ただしフィギュアとかはだめだ、そんなのは学園にふさわしくない」
「じゃ、どうしたら」
「おもちゃ屋に聞けばいいのさ」
村上の部下の井上勝也があのおもちゃ屋に入った。
「あ、どうも」
和子はお客さんと言うことで喜んだ。だが、井上はこの店の人形やぬいぐるみを全部欲しいと言ってきた。
「とにかく全部だ。釣りはいらんぞ」
井上は20万円を和子に見せた。
「すごい」
和子はそう言って卒倒した。
スティングと生徒たちが井上が人形やぬいぐるみを買い占めるのを目撃していた。
「こんちくしょう」
「フランス人形持ってっちゃうの」
「ぬいぐるみも根こそぎよ」
そしてスティングは生徒たちに何か買ってこいと命令した。
「ごめんください」
「あら、またお客さん?」
「そうです」
「女の子なの?ごめんなさいね、リナちゃんもジェミーちゃんも売り切れなのよ」
「あぁ~」
そこでホワイトが2000円を和子に手渡した。
「あの、これは」
「さっきの人、何なんですか?」
「どういうことです」
「実はあの人、この前中津川近くで発見されたコピーのお人形の件に関わりがあるんです」
「えっ?」
和子は2000円を持ったままそそくさと消えていった。

井上は狙撃手の中西に電話、仲間を動員してあのおもちゃ屋の在庫を買い叩けと命令した。
「あのおもちゃ屋で変な男に会ってしまった。若い女性3,4人を連れた…」
中西は気が動転した。中津川の一件がバレやしないかと思ったのだ。
「もしかしてそいつは…」
「心当たりでもあるのか?」
中西たちはスティングと生徒たちを包囲した。だが、ホワイトとアローが敵を撃退した。スティングは仲間の一人に話しかける。
「お前たちは誰の指図で動いているんだ」
「…村上誠一郎だ」
「村上?確か在庫処分質流れ取り扱いの」
「そうだよ」

スティングは中西の仲間の自白テープをショパンとマッキーに聞かせた。
「なるほどね、おもちゃ屋が廃れたからこそこういう策を取ったわけ」
「その通り。バッタ屋による事件なら警察にもバレたりはしない」
「そしてそこからコピー商品をつくる、汚いわ」
「そうでしょ?だから今のうちになんとかしないと」
ということで村上商会にハングタンがやってきた。するとマッキーが電話の秘話機能がどうとかで盗聴無線機を取り付け、火災報知機にもカメラやマイクをセットする念の入れようだ。
「よし、これで全部ね」
村上商会の手の内はハングタンに筒抜けとなった。そこへ井上が戻ってきた。
「さて、人形やぬいぐるみのコピーと言うことだが、今度はどこへ売り込もうかな?」
「売り込み先なら学校や幼稚園しらみつぶしに探せばいいじゃないか」
「さっそく売り込みに」
「いや、この人形たちを土台に我々は増産する」
それを聞いたマッキーは逆上する。
「バッキャロー!!」

そしてさっきのみつるのおもちゃ屋「おもちゃのさとう」に井上がやってきた。
「実は折り入って話がある」
なんと井上はみつるを誘拐したというのだ。返して欲しかったらすべてのおもちゃを村上商会に引き取れと言う話だった。引き取ったおもちゃは特殊教育センターに安く売り飛ばすと言う。
「どうです、お上の買い物なら文句は言えますまい」
「…みつるを本当に返してもらえるんですか」
「ま、そのつもりだ」
和子はおろおろしながらおもちゃを出した。
「これで全部です、いつもあまり客が来ないもんで」
「ほぉ、レアなおもちゃもあるじゃないですか」
井上は仲間にブリキのおもちゃを渡した。
「竹内、これ運べ」
別の部下(竹内)がボードゲームの山を運んだ。
「みつるはこれで帰ってくるんですね」
「ああ、明日には」

しかしみつるは村上商会の倉庫に閉じ込められていた。アローとエースが近くを通りかかったとき、その異常に気がついてみつるを救出したが、そこで狙撃手の中西に狙われた。
「いやっ」
「葵、大丈夫?」
中西の弾はアローの足をかすった。
「鉄砲玉め…」
中西は屋上から消えた。
そして夕方、みつるは和子の元に帰って来た。和子はみつるを抱いて、おもちゃ屋を閉めることにしたと言う。
「え~っ、どうして」
「村上さんに在庫引き取ってもらったわ。これからは母さんとのんびり暮らしましょ」
それを聞いたアローとエースは驚いた。
「そんな、おもちゃ屋閉めたら周りの子供たちも…」
「そうよ。それにあたしだってたまにはこう言う店で買ってみたいもん」
それを聞いた和子は驚いた。
「もう買ってくれる人なんていないと思ってたのに、こりゃ驚いたわね」
「僕もお母さんのおもちゃ売ってるところ見てみたい、ずっと、ずっと…」
この光景を対岸の歩道からスティングとショパンが見ていた。

マッキーとショパンは作戦会議を開き、村上商会のおもちゃを買いに来たと言って一気に叩き潰すことにした。さっそくショパンが村上商会へ。
「すいません、おもちゃのピアノの調律に伺いました」
なるほど、ショパンらしく調律師ときたわけだ。そこへマッキーとスティングが県教育委員会の人間だと言ってやってきた。竹内がドアを開ける。
「おもちゃを引き取りにきたんですね」
「いいえ」
「あたしたちはみなさんを取りに来たんです」
そしてハングタンと井上たちが格闘した。井上はスティングにナイフで襲いかかったが、スティングが早めに身を翻したので井上はバランスを崩して倒れた。
「よし」
村上は生徒たちが連れ出した。これであとはハンギングだけ。

村上、井上、中西は棒にくくりつけられていた。
「ここ、どこだよ」
「何も見えないじゃないか」
「おもちゃの墓よ。あんたたちに捨てられたおもちゃの…ねっ」
「墓だって?とんでもない」
「だったら見せてあげる、ここが血も涙もない人間に捨てられた人形の墓場だってことをね!」
そして灯りが点ると同時に人形たちが一斉に動き出した。
「本当に動いているぞ」
「さぁ、しゃべらないとどんどんうるさくなるわよ」
「うるさい」
「おもちゃ屋からおもちゃを買い叩いておきながら、偽者のおもちゃを学校や幼稚園に売り込むなんて!」
「もう最低よ、夢も希望もない大人たち」
ハングタンにぼろくそに言われた村上たち、しかし何も出来なかった。人形たちはどんどん前進し、ついにナイフやライフルを持った人形が迫ってきた。
「中津川の射殺事件は偶然だったんだ、邪魔が入ったと勘違いして…」
「そうか、やっぱりお前だったのか」
「おもちゃ屋から買い叩いたおもちゃは海外に輸出して恵まれない子供たちへの寄付としたんだ」
「見せ掛けの善意には感動しないな」
そして人形が村上たちを完全に包囲したところで止まった。
「…何だったんだ」
「さぁ」
ショパンはおもちゃのピアノで村上たちの悪行を歌った。ショパンの歌声に村上たちはとうとうたまりかねて外へ逃げ出したが、そこはおもちゃのさとうの近くだった。
「しまった!」
「今のはすべて嘘です」
「いや、違う!中西に取引の見張り番やられたのも、おもちゃのさとうの一人息子を誘拐して脅迫させたのも、みんな村上さん、あんたの指示だ」
そのことを知った和子は井上に向かって罵声を浴びせた。
「井上さん、騙したんですね!」
そしてパトカーがやってきて、ハングタンは街の中へと消えていった。

カリスマ節税家の妹

2008-09-30 00:53:13 | ザ・ハングタン
盛岡市の南にあるシーウェイブ急便のオフィスに電話がかかってきた。
「あの、こちらはくらしの税金相談所という税金のプロ集団です。ただいま自動車関連の税金について緊急アンケート行なっています」
しかし電話に出たのはアローこと斉藤葵だった。
「もしかしておじさま…じゃなかった、社長にですか」
「そうです。昨今の原油暴騰に便乗して国はガソリン税など道路財源だなんだと金儲けに走るあまり…」
「今社長はいませんから」
「そうですか。わたくし井坂と申しまして、この度岩手県の皆さんにご挨拶に伺おうってわけなんですよ」
「はい、そうですか」
「いいんですよ。その気でしたらインターネットでも相談できますから」
「でもあたし、まだ高校生ですし」
「高校生もお金のことは勉強すべきですよ。税金のことも学べますから」
「そういうことじゃなくて…」
「それでは、社長さんによろしくお伝えください」

翌朝、葵は寝ぼけた顔で登校した。
「ふぁ~、眠い」
そこへエースこと荒川まどかが元気な顔でやってきた。
「ど~したの、弓道部員さん」
「まどか、元気じゃないの。って言うかさ、朝練ないの?」
「うん、今日はリーグ戦の谷間だから休んで勉学に集中しろって」
「よかったぁ」
そう言って葵はまどかに寄りかかった。
盛岡学園の3年B組、マッキーこと牧村環がクラス担任を勤めているクラスだ。と言ってもショパンこと横田夏子の補佐と言う形だが…
そのクラスに井坂優子と言う生徒がやってくる。今日編入したばかりの生徒だと言うのだ。
「今日は先生から大事なことをお知らせしなければなりません」
そう言って横田夏子はウイングこと高橋弥生と葵の間の空席を指差した。
「今日から新しい生徒が来ることになりました。井坂優子ちゃんです」
指を指された弥生と葵はぺちゃくちゃとおしゃべりを始めた。
「転校生…ワクワクしちゃう」
「ちょっと」
「あっ、来たっ」
井坂優子がやってきた。
「井坂優子です、よろしくお願いします」
生徒たちは拍手で出迎えた。そんな中葵だけはぼっと考えていた。
「井坂?確かくらしの税金相談所ってので昨日おじさんに電話したの…」
葵は昨日の電話の人が井坂と名乗っていたことを思い出した。
「はい、先生」
「斉藤」
「井坂…優子ちゃんよね。お父さんが税理士とかじゃないですか?」
「父は昨年亡くなりました。それで金融会社に勤めていた兄がそれを引き継いで」
「へぇ~、お兄さんなんだ」
井坂優子の兄は井坂達也、亡き父井坂哲郎は税金と経済の専門家として経済新聞などで論壇にも登場した人物だった。その父が昨年逝去し、達也は勤めていた金融顧問を辞めて父の後を継いだ。
「あの子、葵と馬が合いそうね」

井坂達也は盛岡市の菜園に事務所を構えていた。
「ご苦労さん、あとでお礼に行くよ」
ようやく長かった引越しも完了、事務所の看板の設置を確認してソファーに座っていた。
「これで一人前の税理士となったわけだ。父さん、今日から都会を離れて一国一城の主です」
そしてさっそく不動産の税金の本をぱらぱらとめくった。

昼休み、優子は葵と意気投合。
「よくわかったわね、お兄ちゃんのこと」
「こう見えても、あたしも休日は自宅兼会社の警備員なの」
「経済新聞とか読んでるのね」
葵はうなづいた。
「お兄ちゃん好みかな」
「達也さんに会わせてくれるの?」
そして放課後、菜園の事務所にやってきた。
「お兄ちゃん」
「優子か」
達也はドアを開けた。
「お帰り」
「今日はお客さん連れてきたの。斉藤葵ちゃん、クラスメートよ」
「昨日はお電話ありがとうございます」
「あ、シーウェイブ急便の斉藤社長の…」
「その節はどうも」
そして達也は税金の本を葵に見せた。
「法人税と一概に言いましても、大企業にかけられる税金は…」
「ま、あそこの会社なんてそんなに税金優遇されてんの?」
達也は井坂哲郎の遺影に向かって訴えた。
「そうだ、大企業の税金の額も世界一律じゃない。まして国の税金は本当に不公平すぎやしないだろうか?」
「お兄ちゃんは世界中を株式や金融市場のために回ってきたから、日本の税金がおかしいと思っているのよ」
「…確かにおかしいと思うけど」
翌朝、IGR盛岡駅で葵とホワイトこと白澤美雪が優子と一緒に登校した。
「おはよっ」
「葵ちゃん、この人は?」
「A組の白澤美雪ちゃん」
「美雪です」
「昨日から盛岡学園高等部3年B組に編入しました、井坂優子です。どうぞよろしく」
そして3人は厨川まで電車に乗った。

一方、達也は事務所で電話を受けた。
「井坂達也だな、明日までに250億円がほしいんだ」
「…そんなことできるか」
「税理士の先生なら簡単にできるかと思ったが、残念だ」
そして男は電話を切った。
「これじゃ脱税事件だ…大企業や役所の税金逃れか。最低だ」

さて厨川駅を降りた3人の後ろに2人組の男がやってきた。彼らは盛岡学園までついてきてしまったが、そこで男に声をかけられた。
「おい、何をしている」
「お前こそ」
「学校警備員だ、おとなしくしろ」
男はスティングこと原俊彦とバトラーこと国分繁治だった。
「わたしたちは、別に…」
「なんでもありません」
しかしバトラーは容赦なく叩きのめした。
「女子校生を厨川駅から尾行してただろ」
「知りません」
「本当にですか?誰かにハングタンの正体を明かすよう頼まれたのですか」
スティングは大男のスーツの襟をつかんだ。
「ハングタン?」
「知らないようだ、自由にしてやる」

業間時間を利用してスティングとバトラーはマッキーと話をすることに。
「葵ちゃんと美雪ちゃんがいたけど、もうひとりは?」
「井坂優子ちゃん。斉藤、あの子と出来てる」
「はて、井坂…どっかで聞いたことが」
「税理士でカリスマ節税家と言われている人だよ。お父さんも大企業の税理士だったらしい」
「そう言えば聞いたことあるな、井坂哲郎って税理士」
理事長室でゴッド・大谷正治理事長が井坂哲郎の話をしていた。
「大企業の脱税を告発して週刊誌に載った事で、時代の寵児となった。惜しいことに昨年急逝したが…」
「その息子が岩手に来たってことですが」
「実はそのことで噂を耳にした」
「噂、ですか?」
ゴッドは週刊誌の記事をメンバーに見せた。そこには井坂哲郎の息子が競馬騎手の脱税を指南したと言うことが書いてあった。
「これと井坂優子がどういう関係が」
「わからないか。井坂哲郎の名声を悪用して、井坂の名を騙りあくどい脱税計画を練る奴がいるということだ」
「これ、みんな地方の騎手ですよ」
「ほんとだ。ユタカさんとか松岡君がいない」
「和田も藤岡も川田もいないよな」
「そこが井坂の名を騙る集団のあくどい所だ。そしてその魔手は東北の中小企業に迫っている」
「えっ?」
「このまま行けば岩手県の、いや、東北の経済は破滅だ。そして井坂優子はその犠牲の十字架を一生背負うことになる」
「…井坂をこんな目に遭わせたら末代までの恥よ」

しかし昼休み、マッキーとショパンが目を離した隙に優子はある男に誘われた。男は刑事の板垣と名乗った。
「実は、250億円の横領事件にお兄さんが関与しているかも知れないんです」
「そんな、あたし知りませんよ」
「じゃあこんなことされてもいいんですか」
板垣が優子に乱暴しようとしたそのとき、バトラーが板垣に蹴りを入れた。
「何が横領だ、横着じゃないか」
その光景をマッキーと生徒たちも見ていた。
「で、あとはどうするの」
「実は朝の男たち、それにさっきの偽刑事、みんな盗聴器仕込んであるんだ」
バトラーは勝ち誇ったように言った。

夜、天川商事と言う会社で板垣たちさきほどの男たちがボスに叱られていた。
「井坂達也の妹を拉致する計画はどうした。そうしなければ東北各地の中小企業の総額250億の所得隠しが…」
「250億円はどうするんですか」
「そんなこと聞いてどうする。とにかく明日中にやるんだ」
しかしそれはハングタンたちに筒抜けだった。
「それより提案がある。実は…」
板垣はボスに耳打ちした。
「中小企業の250億の脱税??どこからそんなでたらめが」
スティングは仰天した。

翌朝6時、天川商事の車が事務所を見張っていた。
「井坂優子か、昨日アニキが逃がした女子校生の」
優子が階段を駆け下りた。しかしそこで踏み外してしまう。
「今だ」
そして車から二人組が飛び出し、優子を抱きかかえるようにして連れ去った。
「これで準備は万全」
「目一杯やるぜ」
そして車はどこかへと走り去った。それを達也も見ていた。
「あの車、天川商事の…優子、優子ぉ!」
そこへ電話が鳴った。電話の主は案の定ボス、天川商事の社長天野哲哉だった。
「天川商事の…どうしてここが」
「井坂税理士、警告する。大事な妹さんをこれから犯す」
「何だって」
「それがいやなら、250億円用意しろ。あんたたちが東北地方の中小企業を脱税させて着服した金だ」
しかし達也は拒否し、天野に反論する。
「それはあんたたちが」
「そうか、じゃ仕方ないな」
そう言って天野は電話を切った。
一方盛岡駅で今日もアローは優子を待っていた。しかしいくら待っても優子が現れない。
「遅いわね、もう次の電車出ちゃうじゃない」
そこへマッキーがやって来た。
「どうしたのよ」
「先生、優子が来ていないんです」
「えっ?」
ここにホワイトとエースもやってきた。
「どうしたの?葵」
「優子がまだなの、どうしちゃったのかしら」
その優子は板垣の運転する車で雫石川の河川敷に連れ込まれた。
「どうするつもりなの?」
「カリスマ節税家の妹がレイプ、しかも当の兄は中小企業支援を謳い250億円の脱税となれば我々は万々歳だ」
「そんなこと…いやっ」
優子は川岸に近い場所でスティングに詰問された大男に羽交い絞めにされた。
「ちょっと離して」
「上野、きつすぎるぞ」
「しかし、緩めたらいつ逃げ出すか…」
「もうそんな体力はないだろ」
「はい」
上野は板垣の命令できつく締めた。そのたびに優子は喘ぎ苦しむ。

3年B組のホームルームでショパンは優子の欠席を伝えた。
「今日、どういうわけか井坂さんが来ていません。お兄さんからも連絡がありません」
というわけで、急遽アローが公欠扱いにされた。
「斉藤、井坂と仲良しだったんでしょ?助けに行かなくちゃ」
そこへ理事長直々の連絡。バトラーから盗聴器が優子の喘ぎ声を拾ったと言うのだ。バトラーはすでに学園の校門に待機しており、バトラーの車にはスティングも乗っていた。
「先生、葵ちゃん」
「井坂優子はとらわれの身だ。おそらく誘拐したのは昨日盗聴した天川商事と言う会社の連中だ」
「調べたところ、板垣と木村という男が浮かんだ。彼らは中小企業相手の無尽金融を謳っているが、250億近い焦げ付きがあるようなんだ。ところが中小企業に井坂式節税法を教えてやろうとしたら、かなりピンハネできたはずだよ」
「で、そのお金は?」
「多分投機マネーとして消えただろう、あるいは原油とか食糧とかに…」

そして雫石川の河川敷(盛岡インターの近く)でバトラーたちは優子を発見した。
「助けて」
か細い声で助けを求める優子にスティングは気がついた。
「優子ちゃん、助けに来たよ」
「この前の人…また助けに来たの」
「よぉし、乗ってけ」
バトラーはスティングに優子を任せた。優子は泣いた。
「あの人たち、お兄ちゃんを狙ってるの。お兄ちゃんに脱税の罪を着せて、そのお金でいろんなところの石油や穀物を買い占めてるの」
「それで、その人たちの手がかりは」
「わからない」
スティングのジーンズに優子の涙が染み付いた。
「むごいわ」
ハングタンの怒りがこみ上げた。

優子は病院に運ばれた。そしてウイングが見舞いに訪れた。
「優子ちゃん…」
「あ、弥生ちゃんだっけ」
「そ。でも辛かったわよね」
ウイングは優子の手を取った。
「あたしもこっちの人じゃないから、気持ちはわかるよ」
「どこなの」
「博多よ」
そこへ知らせを聞いた達也がやってきた。
「優子、怪我は…やられなかったかい」
アローが達也を落ち着かせようとする。
「達也さん」
「斉藤さん、優子は、優子は…」
「医者は大丈夫だと、それに処女膜の破瓜も認められませんでした」
「明日にはもう通学できるみたいですよ」
それを聞いた達也は安心した。
その頃マンションの一室、「大谷」の部屋に残りのハングタンとスティング、バトラーが集合していた。
「間違いなく今頃菜園の事務所に…」
「いや、それはない。それに病院にかけつけた達也さんを狙おうにも、病院の警戒に引っかかるだろう」
バトラーは立ち上がった。
「僕が念のため菜園の事務所見てきます」

そう言ってバトラーは菜園の事務所へ。しかし井坂達也も天川商事の関係者もいなかった。実は天川商事の面々は近くのバーで酒盛りをしていたのだ。バトラーは仕方なく天川商事へ向かうことに。一方天川商事の面々にはスティングとショパンが迫っていた。
「井坂に250億円の金つくれるか。俺たちの金だぞ」
「ほほぉ、じゃ競馬騎手の脱税指南なんてことも…」
スティングは上野と木村を競馬のステッキで打ち払った。
「井坂さんに250億円擦り付けるなんて、ひどいわ」
「じゃ、しゃべってもらいましょうか」
天川商事のビルにバトラーのツーリングワゴンが。
「仕上げは天川商事の社長、天野だけか」
バトラーとホワイトは天野が250億円を井坂からたかる必要はない、と原油先物の目論見書を見せた。そして翌朝10時に井坂が待つと予告した。

朝陽が差し込んだ病室で優子は目を覚ました。それをウイングが見ていた。
「よかったね」
そしてアローから10時に大通りに集合という連絡。さっそく合流することに。

天野たちは縛られ、内診台に乗せられた。体育座りと言うべきか、M字開脚と言うべきか、とにかく恥ずかしい格好をされていた。
「250億円、欲しいんでしょ」
「あ、ああ。そうだ」
「天川商事へ250億円の小切手差し上げますよ」
「いや、切手切らなくてもいい」
「おやおや、どうしました?250億円の現金(なま)なんてめったやたらにありませんよ」
しかし天野も板垣も白を切る。
「それでは木村さん、上野さん」
そしてナースキャップをかぶったウイングとエースがお医者さんごっこで金の玉を抜き取ろうとした。
「どうして抜き取るんだ」
「いやなら昨日のことを話してね。お・ね・が・い…」
木村も上野も何も話そうとしなかったが、ウイングとエースは理由もなく去った。
「じゃあこれはどうかしら?」
そして金塊と一万円札の山を見せ付けた。
「欲しかったら昨日の井坂優子強姦未遂事件、その前の中小企業への悪徳融資と脱税示唆、さらに地方競馬騎手やJリーガーへの脱税指南、原油高騰の元凶の大量投機など、すべてしゃべること」
それを聞いたらもう部下たちは黙っていない。とうとう誘惑に負けた板垣は社長の投機資金のために企業や芸能人、スポーツ選手の脱税指南を働いたと自供。木村と上野も自白してしまった。
「嘘だっ!」
天野はあくまで白を切るつもりだったが、ここでマッキーが必殺の一言。
「バッキャロー!」
これで天野は内診台の上で恥らう姿をさらされたばかりか、カリスマ節税家井坂達也の名を騙って県内企業から資金をたかる悪徳組織のボスと屈辱的な汚名を着せられたのだ。その瞬間を井坂兄妹も見ていた。

数日後、マッキーは特別講義を行なった。世界史と投機マネーについて、大航海時代からオイルショックまでじっくり勉強したハングタンたち、しかしアローは経済新聞をカンニングペーパー代わりにしていたのでマッキーに叱られた。
「ま、経済新聞を読むのは大したもんだけど」

ようやくのハングマン

2008-09-29 18:51:01 | テレビネタ
ようやくDMMさんから届きました、「ザ・ハングマン」。

今回レンタル分からオススメは「地獄へ送る世紀の大魔術」。
かのプリンセス天功さんがゲスト出演した回です。

まずは農協で強盗事件が発生。警備員が射殺されました。続いて宝石店で射殺事件が発生、ついに公園での無差別発砲事件で幼稚園児まで殺されます。
これを重く見た警察はバーのマスターを取り調べ。マスターを射殺したところ改造拳銃が発見されました。

ハングマンは密造拳銃のルートを探るべく、モデルガン屋や殺されたマスターの線から色々と調べ上げた。すると葡萄家というゲイバーが浮上、マイトが潜入することになった。そこでマイトが見た男をタミーとバイクが追跡。しかしその男、松木健二はただの客だったと思われたが、ラブホテルに一人で入ったと言うのだ。なんと相手は葡萄家のママ(Mr.レディなんて懐かしいですね)。松木は改造拳銃を所持していたのだ。
しかし松木はやめるという。ママは上半身裸になって松木に恋人が出来たんだろと言う。松木はそのまま飛び出したが、ママ・パピーの差し金の男に射殺された。

翌朝、ブラックがウェイトリフティングをやっているところへバイクがやってきて、松木が射殺されたことを知る。タミーはアパートへ向かったところで大家さんに殺されたと言われた。松木は内向的で何かに没頭するタイプ、趣味は機械いじりだった。そして姉が富士急ハイランドに地方公演に行っているマジシャンだと言う。
いよいよプリンセス天功の登場、鳩が出ますよから十八番の脱出マジックまで念入りにリハーサル中。そこへブラックがやってきて、弟のことを聞いた。すると弟が何かを作っていた(それが改造拳銃なのだ)のを見た。ちなみに部屋にはナチスの旗が飾っていた。
葡萄家にブラックが乗り込んだ。パピーはブラックにすっかりほれ込んだ。そしてパピーはいいバイトがあると持ちかけたのだ。
西尾組に電話が入った。するとブラックは葡萄家から連れ去られた。さきほど松木健二を射殺した田代と言う組員も乗っていた。直後パピーはマイトにこっぴどくやられた。そしてブラックは旭星会に連れ込まれた。身元を調べろと電話すると、パンが電話口に出てひとりで工場ごっこ…ブラックはルガー30丁をつくることを命じられた。

翌朝、ブラックは罷業の咎でぼこぼこにされ、逆さ吊りになった。一方マイトはパピーを連れた。タミーが電機室まで連れていこうとした。しかし電機室にはブラックが幽閉され、時限爆弾が設置された。さらに地下室にパンがやってきた。こうしてハングマンと旭星会は死闘を繰り広げる。
ブラックはパンとバイクによって発見、マイトが爆弾を使ってドアを破壊した。さらにパンが改造拳銃を押収した。

ブラックはその後麗華に協力を求めた。そして悪人たちを箱に閉じ込めた。
そして脱出マジック本番開始。麗華は脱出し、悪人たちが残された。箱にガソリンがかけられ、松木を殺した田代は自白した。麗華はマイクで必死に訴え、程なくパトカーがやってきた。

ちなみに田代は小林稔待さん。確かにそう見える…

富士大学優勝!

2008-09-28 18:30:45 | BASEBALL!!
北東北大学野球リーグの優勝決定戦は、富士大学が6回にスクイズで挙げた1点を守りきって優勝。M1点灯からマジック消滅⇒V逸の岩手大学はかわいそう…

序盤は投手戦。特に岩手大学の三浦君は連投と思わせないピッチングで2回に3連続三振をマーク、日報の記事にも奪三振王とあったのですが、渡辺俊介みたいなみちのくのサブマリンって売り出してもいいのかな?
しかし富士大学がチャンスを作り、とうとう6回にスクイズで1点。そして9回裏に岩手大学はノーアウトのランナーを出して同点、逆転も狙ったのですが…

岩手大学を応援していたお客さんが多かったようで、まぁ無情の泪雨とでも申しましょうか。

富士大学はこのあと苫小牧で北日本大学野球王座決定戦(兼神宮大会北海道東北地区代表決定戦)に挑みます。

しかし岩手大学も来年以降も注目ですね。もしかしてハンカチ王子とみちのくのサブマリンの対決もあったりして?