バイオリンの中にラベルが貼ってある。
ラベルにはメーカーとか年代とか、
そのバイオリンの素性がわかるようなことがかいてあったりする。
ワインのようなものである。
これが私のバイオリンのラベル
写真の撮り方が悪くてごめんなさい。
Stefan Storch (ステファン シュトルヒ)
と書いてある
その下
geigenbauer
なんのこっちゃ?
調べてみると
geige (ガイゲ)と読むらしい
そしてモモ肉という意味らしい
bauer(バウアー)
制作者という意味らしい
だから モモ肉製作者ということになるが、
ドイツではバイオリンがモモ肉に似ているということらしくて、
だから、バイオリン製作者ということになる。
ならばということで、イナバウアーはいったい何の製作者?
意気揚々と調べてみた!
こちらは人の名前だった・・・・
失礼m(__)m
とりあえず、バイオリン製作者 ステファン シュトルヒ のとこまではわかった。
その下には Mertendorf メルテンドルフ
ドイツの地名である。
その横に手書きで1933
80年前にメルテンドルフで造られたようだ。
バイオリンという楽器は不思議なもので、タイプがいくつかあり、
ガルネリ
アマティ
ストラディバリ
と大まかに別れていて、
それぞれ形やサイズに微妙な違いがあるが、
私のような素人にはなかなかわからない。
とてもいい音がするという楽器を真似て造っているということになるので、
ある意味、現代のバイオリンは全てがどれかのタイプの贋作といえるが、
とくに悪意があるわけではなく、それが広く認められている。
絵で言うと、みんなでモナ・リザへと近づく究極を描こうとしているようにも思えるが、
それよりすごいのは、そこまで完璧と言えるほどの楽器を数百年も前に作り上げていたストラディバリという人物そのものであろう。
だからバイオリンは堂々とストラディバリタイプとか銘打って売ってある場合も多く、
私のバイオリンもf字口の形や寸法をみるとストラディバリの形に近いことがわかる。
バイオリンもたまーーーーーに変わった形のものや、変わった色のものなど見かけるし、
電子式のバイオリンもあるが、
それでもやっぱり原型であるアコースティックの普通のバイオリンが好まれるのは、
すでにその形も音色も完成されているからだろうと思う。
それってすごいことだ。
400年も前から同じ音色 同じ形
私のバイオリンはきっと私が死ぬまで私の手元にありそうだけど、
私が死んだら、つぎにまた誰かのところで
綺麗な音色を響かせてほしいと思う。