![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/b6/961d3d7538a270a9ad037ee3e5b1a64a.jpg)
【チケット売り場。もとい予約したチケットを受け取る場所の建物、
入り口向かって右方向から「最後の晩餐」見学ツアーが始まる】
最寄りの地下鉄駅から簡単に着けるはずだった、
サンタ・マリア・デッレ・グラーツェ教会までの道で、
のっけから迷ってしまった。
丁度前を東洋人のカップルが歩いていたので、
娘がとっさに母がたしなめる暇もなく、
「あのー、日本人ですか?」と後ろから声をかけてしまった。
は、恥ずかしいけど、た、たよりになる娘、複雑な思い!
すると、何と日本人だったのだ。ラッキーにもそのカップルから
日本語で道案内をされ、無事教会にたどり着けたのだった。
ちなみに、今どきの若い日本人はミラノの町の中にいても、
洗練されていて、他の東洋人、中国人や韓国人より
ソフトな印象を与える。これは、いいことなんだろうね。
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これが本来は教会のファサード(正面の入り口)があるところ。
丁度修復しておりまして、このように徹底した覆いがかかってました。
十字架だけが申し訳なさげに、てっぺんに顔を出していて・・・・。
現代建築みたいでしょ。さて、無事(前回書いた通り)「最後の晩餐」を
観賞できた。ミラノに来た唯一の目的を果たしたのだった。
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【裏口から入っていく感じで、教会に入ると、回廊になった中庭がありました。
お花がきれい。】
「最後の晩餐」の観賞後、せっかく、教会まできたのだから
御御堂でお祈りしなきゃ、と娘と教会内に入っていった。
なんだか教会内でアート展のような催し物をしていて、
品のいいおばさんたちでごったがえしていたが・・・・。
そんなことは意に介せず、お祈りをした後中庭に出て、
お庭の空間全部を覆ってしまいそうな、満開の花に感動した。
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さて、売店があったので、私と娘は旅の最後に何か記念に買えるものは
ないかと物色をした。娘は十字架のピンバッチを買い、
私は「最後の晩餐」に関するガイドブック(写真下)を購入した。
ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」はサンタ・マリア・デッレ・グラーツェ教会
に付属した古い修道院の食堂の中にある。
土地を1463年にドミニコ修道会に寄贈されたのが始まりなんだって。
ミラノ公ルドビコ・イル・モーロが一家の霊廟にと決め、ダ・ヴィンチも
彼からの依頼で「最後の晩餐」を描いたという。
着手が1495年で2~3年の月日をかけた。すごいねえ、ゆっくりで
何故だか羨ましい・・・・。
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20年前にミラノで「最後の晩餐」を見た時は単なる古い壁に書かれた絵、
にすぎず、「へえー、これが有名な・・・なんだ」と思ったにすぎないが、
娘も私も今や、キリスト信仰を持っているので、
12人の弟子の様子や、キリストの姿をまじまじと見入ってしまった。
聖書のたった1節をこんなに緻密な人間劇に仕立ててしまうなんて・・・。
After he had said this, Jesus was troubled in spirit and testified,
"I tell you the truth, one of you is going to betray me."
イエスはこれらのことを話された時、霊の激動を感じ、あかしして言われた。
「まことにまことに、あなたに告げます。あなたがたの内の1人が私を裏切ります。」(ヨハネの福音書13章21節)