不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Contro L'afa

2004-07-04 17:28:35 | まち歩き
イタリアの天気予報なんてあてにならない。
テレビの天気予報も大雑把で
どでかい「晴れ」マークがついていると
それがフィレンツェなのか、隣町なのか、さっぱりわからない。
まぁ、それでもたいてい問題はないんだけど。
特にこの季節、雨なんて滅多に降らないわけだし。

毎日の予報がそんなお粗末なものである以上、
長期予報なんてあてにするほうが間違っている。
というかそんなものを発表しようという
イタリア気象協会の度胸に拍手したい。
あたるわけがない…。
誰だったろう、
「今年の夏は涼しく、8月15日以降(妙に正確な日にち)には
雨が多く洪水の恐れがあります」といったのは。
後半部分についてはまだ実証されてはいないけれど、
少なくとも前半部分はもう既に予想ははずれたのだ。

毎日、暑い。

毎年のことだけれど、
暑くなるとお決まりのシーン。
街中にある歴史的に由緒正しい噴水などに
おもむろに足を突っ込んで涼を得る観光客の姿。

その昔、旅行者だった頃、
「ローマ人はローマの水道水を飲む。」
「ローマの街角にある公共水道の水はうまい。」
と聞いて、本当かい??と思ったことがあった。
実際ローマっ子はがぶがぶ飲んでいたけど、
さすがに旅行中にお腹が痛くなっては困るので
実験は控えさせてもらった覚えが。

そして今、フィレンツェ。
うちの居候は水道水を飲む。
でもまずいなといいながら。
(なら飲まなくてもよろしい、
ちゃんと浄水したものもミネラルウォーターもあるんだから)
一昔前に比べたら臭くはなくなったけれど、
さすがに水道水をそのまま飲む気にはなれない、未だに。
潔癖症な日本人のかけら。

という水の話をしておいて、これはなんでしょう?
rubinetto03.JPG

フィレンツェの街中にも、たまぁに見かける公共水道。
有名なのはピッティ宮殿の前(写真のもの)。
みんなよく飲んでいる。
蛇口から下にほとばしる水を
半分顔を横に向けて空を斜めに仰ぎながら飲む人が多い。
しかし、水が流れているときに
蛇口の下の口を塞いであげると
ちゃんと上に開けられた小さな穴から
飲みやすいように水が噴出してくる。
あんまり飲んだ気がしないのは確か・・・。
でもちょっとお行儀はいいかもしれない。

rubinetto01.JPG

太陽に照らされて一日中立っているこの水道。
触ると水道自体が焼けるほど熱いことがあるので注意。