イタリアの近現代美術を代表する一人。
Giorgio Morandi。
ボローニャ出身の画家ですが、
友人がフィレンツェにも多くいたようで
たびたびこちらへ足を運んでいたとか。
そのときによく立ち寄ったのが
美術史研究家のRoberto Longhi(ロベルト・ロンギ)の別荘。
Villa Il Tassoはフィレンツェの南にある丘の中腹にあります。
この丘がどうやらMoccoli(モッコリ)という名前らしいのですよねぇ。
日本語で言ったらまぁ言い得て妙な名前ですが・・・。
あまり豪奢ではない殺風景な外観。
現在はロンギ財団の事務所になっています。
なかなか歩いては到達できない場所です。
というか、私はすっごく遠回りをして
延々坂道を一人トレッキングしてしまいました(笑)。
帰り際に、
バスで来ればミケランジェロ広場のふもとあたりから
ほんのちょっとのところだったことが判明したのですが。
今回の展覧会は無料。
こじんまりとしていますが、内容は結構充実。
フィレンツェにあるモランディの作品ばかりを30点ほど。
展示作品のほとんどが
生前モランディ自身が考えて考え抜いた末に
友人や批評家たちに贈ったもので、
故に普段は見ることのできないプライベートコレクション。
またそうした個人所有のものに加えて
1929年に制作され、後に画家自身によって
フィレンツェのアカデミアに寄贈された「実妹を描いたデッサン」や
↑これは絶品でした。彼女を思う気持ちがにじみ出ています。
また1924年の作品で現在ヴァザーリの回廊に展示されている
(よってこちらもそう簡単には閲覧できない)「モランディ自画像」。
それからウフィツィのデッサン室
(Gabinetto Disegni e Stampe degli Uffizi)所蔵の
エッチング二点も出展されています。
↑これは作品中に数字の間違いがあって
ある意味ではレアな貴重なもの。
La mostra è tenuta nella Villa il Tasso, ma è lontanissima e mi ero quasi persa la strada.
フィレンツェのPiazza Ferrucciから
41番のバスに乗って簡単にアクセスできます。
お薦めですよ。3月6日まで開催中。