25黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+2(吉住)

コロナ予防接種0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。KindleWriter。

夢は枯れ野を

2022年06月05日 | 日記

「旅に病んで、夢は枯れ野を駆け巡る」

芭蕉の辞世の句とも言われる。トヨタは「Drive your dreem」と「希望に満ちたあんたの夢を操れ!」というが、若い人は「トヨタの車に乗って、夢の世界をドライブしよう」という印象を受けるに違いない。

夢には悪夢もあれば、悪いことが的中する正夢もある。いいことが(例えば、宝くじが当たるような)的中するような正夢は、それこそ、町内の商店街の3等が当たるほども、見ることはない。

一方、老人の夢は、身体健全で動き回る、若かりし過去のことばかり。お花畑を走り回るのではなく、「枯れ野」に、その深い思いがすぐわかる。過去に生きた人たちの思いは、皆、同じだろう。

同じ道を歩くのだ。

で、畑で、ほうれん草に水をやって、玉ねぎを収穫してきた。小さな区画にニンニクと玉ねぎの苗を昨年植えたのだが、紫玉ねぎの苗だとは知らなかったが、立派な大きいのが20個ほど、出来た。隣の集落の畑をする人が見たら「遊んでいるの?」と言われそうだ。実にその通り。遊んでいる。

少なくとも、3百坪ほどの家の前の畑で、玉ねぎだけでも、最低100個くらいは作っている家が多い。しかし、元気な老人世代が熱心に畑をして、いろんな作物を育てても、子供の家族は、然程喜ばない。無関心が多いし、積極的に消費してくれない。苺が出来ても、とうもろこしができても、スイカができても、見向きもされないことが多いのだ。喜んでくれるのは、小さな動物や鳥、猿なのだから、皮肉な時代である。

地元悪友は、母親が元気な間は、畑で作った作物で、漬物でも食卓に出たが、親父が亡くなり、母親が施設に入って、奥さんが病気持ちだから、二人だけの生活では、誰も畑などすることがない。畑も田んぼも山も、「佃煮」にしたくなるほど保有しているが、大根一本、きゅうり一本、取れたものを食べることなく、全部、スーパーで買ってくる。

息子夫婦は同居していないのだから、家の掃除は誰がしているのか、私にはわからない。


セルフマッサージ

2022年06月05日 | 気象

2022年6月5日(日曜日)午前6時ー7時:[  16c/27c/60%  ]{getup0430} 快晴

爽やかな快晴に日曜日。昨日は、畑の第一、第二水槽を持ち帰って藻と泥汚れを清掃して、またいつでも雨が降ってもいいように戻したし、適当にタネを撒いたほうれん草の芽が育ってきているので、少し、化成肥料をばらまいておくなどしたし、家の中の日曜大工も少しやった。

で、今日は、ほとんど予定がないので、早朝のNHKーBS1で放送している、アメリカの男子PGAツアーの映像(深堀圭一郎が解説)をぼうっと見ていたら、あっという間に7時になってしまった。男子ゴルフはほどんど見ないのだが、アメリカの見せるための放送映像技術は、日本と次元が違うほどの差がある。

次元が違うことを知っている日本人は多くいるに違いないが、近づく気配はない。アジアの各国、あるいは韓国の良識ある知識人から見ても、日本は世界の流れの中で、長い間、停滞している、と見られているし、その通りなのだが、今更「遅れ」を取り戻すことは、容易ではない。軍事力に至っても、当然、なのだから、他国に「喧嘩を売る」ような真似は、しない方が無難だと思う。

ところで、昨日午後3時ごろ、ワイフの母親が世話になっている老人施設を経営する病院の院長から、大事な話があると、実家の兄(すでに死亡)の子供(母親から見たら、孫だがすでに3人の子持ち)から電話が入ったので、慌てて飛んで行ったが、どうやら、90歳の母親は、小腸の付け根の大腸部分にある程度成長した癌が見つかったという。で、難しい場所の手術をするかどうか、本人は元気だし、高齢だし、悩ましいという。

部外者の私は「手術に反対」だ。手術に「成功」しても、手術が原因で体力を消耗し、半年後に亡くなる可能性が高い。時折の腹痛を薬でごまかして、そのまま自然放置する方が、余命は長くなる可能性が高い。高齢者の癌は進行速度が遅いし、わざわざ、痛くて苦しい思いをして、「手術に成功」した身体で、一体何をするというのだろう?

もう、私の世代でも、免許は更新したが、残り人生の目的を見つけるのが、難しいのだから。