25黄釈子 Blog 「My Days」by Oldman+2(吉住)

コロナ予防接種0回、30年間健康診断0回の後期高齢+1、元原告団長の下り坂人生、日々の戯言。KindleWriter。

古市さんの夢

2022年06月13日 | 日記

もう、10年以上前に亡くなってしまった先輩だが、自分の繊維会社を閉鎖して、工場跡地を団地造成して販売。その際、不動産屋に転身。彼と私と当時の宅建協会の会長の3人だけが、業界の福井大学卒業生だからと、仲良くなった。

いくつか、一緒に仕事をして、ゴルフもした。負けず嫌いの彼は、肋骨を疲労骨折するほど練習し、自信を重ねて自慢する。「社長、私の目標は、社長に1打、勝つことですわ」などと、全く練習しない私がけしかけると、「よっしゃ、勝負しよ」と芦原に出かけた。

その際、全く偶然だが、最終ホール直前で、彼が一打勝っていた。その最終ホール、私はドライバーを右に曲げて、松林の中の赤杭で囲まれた、低地(水のない池みたいなところ)にボールが転がっている。彼は、フェアーウエイ真ん中の木を避けて、ナイスショットで、左のフェアウエイ。楽にグリーンが狙える100ヤードほどの地点。

私は松の木が周りを囲んでいて、木の間からグリーンも旗も見えるが、直接は狙えない120ヤードほどの地点。得意だった八番アイアンを持って、上を見ると、空があいている。思いっきり空に向けて打ったら、思いもかけず、ピン横1mについて、まさかのバーディチャンス。それを見た、彼はよほどショックを受けたのか、あるいは負けまいと力が入ったのか、彼の第2打はダフってチョロ。2、30ヤード前に進んだだけ。気を取り直して、何とか。グリーンに乗せてきたが、パーパットには遠い。

そこで、彼はボギーを打って、私はバーディ。2打ひっくり返って、絵のような逆転。1打勝ってしまった。悔しがること、悔しがること。再戦もしたのだが、また私が勝ってしまって、「お前は天敵だ、2度とゴルフはしない」と宣言されてしまった。

そんな社長は石川銀行の常務に頼まれて、最後に5000万円の株券を残したまま、紙屑にさせられた。銀行を相手に訴訟の経験がある彼は、金沢地裁で全面勝訴した北國新聞の朝刊を抱えて、翌日福井駅に戻った私は、駅から近い彼のホテル(不動産屋から、ビジネスホテル業に転身した)に届けると、躍り上がらんばかり喜んでくれて、「奇跡だ、お前は天才だ」と叫んだのを思い出す。

その後、彼は急に亡くなってしまって、平成25年最高裁の棄却決定で、13年間、65%の利息のついた勝訴金を見ることなく(息子が受け取った)この世を去った。

今朝の夢の中では、元気で立派なスーツ姿に身を包み、社長室に座って、なんの商談か知らないが、驚くほどの数の大手企業の営業マンが、列をなして順番待ちして、名刺交換しながら挨拶を交わしている。その姿を、なぜか私は、横に座って眺めていた。

あの世で、何をしているのだろう?


手がかり

2022年06月13日 | 気象

2022年6月13日(月曜日)午前4時45分:[  15c/27c/0%  ]{getup0400} 晴れ

自分史の年表を作っていると、自分が家族旅行したときや、団体で海外ゴルフツアーに出かけて時、我が両親が何歳だったのか、娘たちが何歳だったのか、すぐに分かって、実に感慨深いものがあると気が付く。

そこで、つくづく2000年以前の営業日誌を全部捨ててしまった己のバカさ加減と、良く言えば「夢中」で生きたのだが、目先の仕事と遊びに必死で、将来に対する地に足のついた考えも知恵も完全に足りなかったことを、思いっきり知らされる。

40代なら、まだ許せるし、間に合うのだが、50代でも知恵不足では話にならない。その「将来」とは、まさに「老化」であり、時の経過が現実となる、今の「自分」のことだ。

まあ、そこまで来ると、もはや「手遅れ」で、笑うしかあるまい。取り返しの効かない過去を悔やんでも腹の足しにはならないし、今日の考えも、明日から見たら「知恵足らず」の可能性100%だが、何せ、死ぬまで「自分」だから、そうやって生きるしかない。

福井は道元が切り開いた曹洞宗本山、永平寺のある禅宗の国(いやいや、親鸞の浄土宗や、浄土真宗ばかりだが)だから、あるがままの己を否定しない。貧乏良し、知恵足らず良し、強欲良し、罪人良し、皆、よし。

さあ、今週は2度の夕方の公務の会合があるし、土曜日は同級生の焼き鳥例会がある。忙しい週になりそうだが、金、土、日の週末は静岡のゴルフ場で、ステップアップツアーがあるので、テレビ観戦を楽しめる。

今週は、露草を探そうかなあ? 煎じて飲まなきゃ。