閻魔大王に地獄の釜の横で、「まあ、一杯飲め」と湯飲み茶碗に人生最後の冷たい水を勧められている気分で、ヘロヘロである。
いくら飲んでも、一気に汗となって吹き出してくる。シャワーも浴びたが、あっという間に着替えたTシャツは汗で、ずぶ濡れになる。水分補給だけでは足りない。「塩分!塩分!」
よっしゃ、明日も?
午前8時15分に作業用の繋ぎを着て、玄関を出る。ガレージで、草刈機の替刃を交換し、タンクに油を詰め、長靴をはき、前垂れをし、防塵ヘルメット片手に、とぼとぼ歩いて、造成中の現場に。
大体、6時40分から9時25分ごろまで、わずか45分程度だが、体は「限界でっせ」と叫ぶので、切り上げる。無風でどんよりした湿度の高い空気。外作業は最悪。
オット!ほらほら、また強い地震で家がビシッと叫んで、グラグラ揺れたぞ。テレビをつけると、昨日と同じ能登半島、珠洲市。震度5強。余震か?
こんないやらしい暑さは地震の前触れだ。無事に生き延びるのも、楽じゃない。