この炎天下、子供たちさえランドセルの裏側に保冷剤を忍ばせるほどの暑さに、昨日から山椒を植える予定の場所の周りを、数人の人足がやってきて、猪よけの鉄柵工事を始めている。ついでに、山水の排水路の「江堀」も、小型重機でやってもらっている。
30年ほども放置したままのコンクリートU字溝は思いの外、深く泥で埋まっている。しかし、揚げた泥は、「こりゃ、いい土になるなあ」と予感が働く。畑にばらまけば、肥料いらずのいい土。土手に放り上げておけば、雑草が喜ぶだけだが、一輪車で、人力で、私一人が畑まで10回も運んだら、体重が半減し、寿命が10年縮むに違いない。
ただ、泥上げしている小型重機の横で、邪魔者の泥に、こんなことを感じるようになれば、十分、「農家資格」が、私の内部で育ってきているに違いないと、自己満足。何せ、どんな農園でも畑でも、一番大事なのは「土」だ。
意外に近代的な稲作農業の水田は、そこを無視して作られている。農協と農政の長年の、生産性重視政策の結果なのだ。
日本一暑くなるかもしれない、真夏の炎天下、今朝は朝から、バタバタしている。