あれは今年の冬休み最終日だったと思いますが、冬坊が何やらぶつぶつ呟いておりました。
「嘆き悲しむ・・・嘆き悲しむ・・・」
「悲しみにくれる・・・」
何ごとかと思ったら、冬休みがおわってしまうのが、涙が出るほど悲しかったそうで。
悲しみ方がなんか文学的ですねえ。国語の成績は全然なのに。
そんな冬坊もただいま中学三年、ついに受験生です。
もう冬坊なんて呼んでる場合じゃありませんね(笑)。
で、遅まきながら塾通いをすることになり、塾の5月の日程表をもらってきました。
あ、これは4月の話ですが。
そしたらその日程に、模試を受ける日だのカウンセリングする日だのを組み込んで、塾に出さなきゃいけないとのこと。
母(私だ)は頭を悩ませながら、日程表と向かい合っておりました。
連休中は塾自体が休みだし、修学旅行もあるし中間テストもあるし。
部活だって毎日だから、なかなか時間がとれないんですよね。
どうやったら、冬坊の負担がなるべく少ない日程を組むことができるのか・・・?
私自身は中高一貫の女子校だったから、中学で塾通いした経験なし。
でも、ここはしっかり考えてあげないと・・・。
当の冬坊は、一応私と同じテーブルにいるけど、スマホで何やら熱心に検索中。
日程表に見向きもしません。
しかしゲームをやってるわけではないので、耳はこっちの言うことを聞いているらしい。
私 「ねえ、5月5日の振り替えがこの月曜日だから、英語はこっちの月曜日にいれようか」
冬坊 「ふん」(返事。鼻であしらう「ふん」ではなく「うん」の気が抜けたものだと思われる)
私 「カウンセリングって親子一緒がいいらしいけど、今月はきみの時間がとれそうも
ないから、お母さんだけで行こうかなあ」
冬坊 「ふん」(返事)
私 以下略
冬坊 以下略
中略
私 「じゃあ、この日程で提出するからね」
冬坊 「ふん、ふん」(返事ではなく「このスマホ見て見て」の意)
日程表には目もくれず、スマホ画面をうれしげに差し出してくる冬坊。私の話が終わるのを待っていたらしいんだけど、いったい何をみつけたんだろうか。
不思議に思いながら、私は見た。そのスマホ画面がこちらです。
・・・・・・・・・あーのーねーっ!!
母が必死に日程を考えている横で、きみはこれ!? このおじさん!?
もう・・・笑いました。
人間、脱力すると笑いがこみあげるんですね。
何よりも、こんなおじさんを見ている息子の横で必死になってた、自分自身がおかしくておかしくて。
最初は力ない笑いだったのが、しだいに止まらなくなって。
最後には大笑い、それこそ涙が出るほど笑ってしまいました。
いやー、もうね・・・もっと気楽に生きようって(笑)。
そのほうが人生きっと楽しいわ。
ちなみにこれは洋画のひとつで、「午後のロードショー」という冬坊が愛する番組で放映されたものらしいです。
午後ロード(冬坊談)は、のどかな番組名とは裏腹にパニック映画ばっかりやってる番組で、わざわざ録画してはそれを観るのが、ここ2年くらいの冬坊の趣味。
すっかり男らしくなりました・・・でも不思議少年であることには、全然変わりないんですが。
ていうか、ますます磨きがかかっているような?
こんな冬坊の入れる高校はあるのでしょうか。
まあ、気楽にがんばってくれたまえ、母はもう知りません~。
ありがとうございました。
6年男子のアタマの中身はコチラです。脳内比較をどうぞ。