komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

3年男子が泣いたワケ

2012年10月19日 | 子育て甘辛ホンポ(上の子入学~現在)

 冬坊、8歳。
 さすがに、以前みたいにしょっちゅう泣いたりはしなくなってきた。

 はずだけど。

                                             
  先日の夕方、お風呂の時間なのに、姿が見えない冬坊。         
  階段をのぞくと、踊り場でひとり涙している、彼の姿が。

 わけをたずねても、答えない。お風呂に入っても、メソメソしているだけで言おうとはしない。
 お友達に意地悪でもされたんだろうか。何か嫌なことがあったんだろうか。


   ついに来たか、と思いましたね。
 
  何が来たかといえば、「息子がひとりで泣いていて、親には理由を絶対言わないという状況」が。

   というのも、前にマンガでそういうシーンを読みまして。
   青沼貴子(昔「ママはぽよぽよザウルスがお好き」で育児マンガを世に知らしめたマンガ家さん)の「かわいいころを過ぎても」。

   息子さんの成長過程を描いた実録マンガで、とっても面白かったんですが、その中のワンエピソードが、涙のシーン。
  しかも、大きくなった息子さんに、なぜ親に言わなかったのかとたずねたら、「うっとうしかったから」という返事がきたという後日談つき・・・。


  それを読んで、私もキモに命じました。
  いつか我が家にも、同じ状況がくるにちがいない。そのときは絶対に、しつこく理由をきくのはやめよう、と。

  ああ、ついにその日が来たのね。冬坊ももう3年生。大人の階段を登り始めているんだわ・・・。
  でもどうしよう。もしも、いじめられていたりしたら・・・。


  しかし、冬坊の大人の階段は、まだだった。しばらくすると、自分から白状した。
  「書写の教科書がみつからない・・・」
  は?? 教科書?


  明日の時間割をそろえていたら、教科書がないことに気づき、ショックで泣いていたらしい。
  早く言ってよ、そんなこと・・・。
  てか、泣くほどのこと? 担任の先生、そこまで怖い人には見えないんだけど。

  冬坊にきくと、そんなに怒られるわけでもないらしい。
  しかし、真面目な冬坊は、トイレに入っているときも泣いていた。
  何やら聞こえてくるので、ドアに近づいてみると、中からはこんな声が。

  「・・・どこいっちゃったんだろう・・・ヒック・・・ヒック・・・」

 
  これがいじめられて泣いているんだったら、かわいそうで耐えられないところだけど・・・教科書・・・。
  ごめんなさい、冬坊。
  人の不幸を聞いておいてなんですが、母は思わず心の中で叫びましたよ。


  か、かわいい・・・!        

  おうちにないなら、絶対学校にあるよ、と家族でなだめすかして、翌朝、冬坊を送り出しました。
  結局、教室の棚の上にありました。
  授業の前に発見して、難局をのりきった冬坊。
  なにごともなかったかのように、元気に帰宅したのでした。

  めでたし、めでたし。

 

 

     前ページ   ありがとうございました    次ページ