komaの こまごまひとりごと

気が向いたときに更新しています。ただいま「歌の力」カテゴリ工事中。すみません。

サントリーホール、バックステージツアー(後編)

2015年01月11日 | オトナの社会科見学

 日本を代表するコンサートホールのひとつ、サントリーホール。
 建設にはかのカラヤン様がアドバイス。
 舞台の後ろにも客席がある国内初のヴィンヤード形式に、世界最大級のパイプオルガン。

 その有名なホールの舞台裏を見学できるというツアー、後半のご紹介です。


  

 オルガン プロムナード コンサート

       威風堂々 アルビノーニのアダージョ
       半音階幻想曲とフーガ(バッハ)   オルガン 大木麻理

   サントリーホールでは、毎月1回、パイプオルガンコンサートが無料で開催されています。
 ちょうどランチタイムに30分間。
 森ビル界隈でお勤めしていれば、昼休みにこんなコンサートを聴くこともできるわけで・・・。
 ああ、おしゃれ。いいなあ・・・。

 で、この日は私たちツアー客も、自由な席でコンサートを鑑賞させていただきました。
 ていうか、バックステージツアーをコンサートの日に合わせてるんですよね。

 パイプオルガンは教会と結びついてますが、建物全体が鳴り響く感じで、1人の人が弾いているとは思えない音。
 たしかにほかの楽器よりも、天に近そうな気がします。

 このあと、一般客が帰っていく中、ツアー客だけ舞台上にあがりました。


 

 舞台から見た客席。一般のお客様は帰るところ。


 

 舞台上で、こんなサプライズ(?)が。

 これはですね、サントリーホールの音響がどれほどすばらしいか説明してるときに、突然案内のかたが、
「皆さまにも歌っていただきます」とか言い出しまして。
 大きな紙をかかげると、書いてあるのはドレミの歌。みんなで歌ってしまいました。

 で、歌い終わると・・・たしかに、反響が残るんですよ、ド素人集団の歌声でも。
 これが、音響がいい、ということ。
 この音響のために、ホールを作るときにあらゆる方面から考え、研究して設計したそうです。
 たとえば、壁。写真にも写ってますが、たいらな面じゃないんですよね。


   

 2階の座席、背もたれの木の部分に注目。
 1階の座席よりも高い。これも音響のためだそうです。
 ちなみに指揮しているのは、案内担当のサービススタッフ(コンシェルジュというらしい)です。
 黒燕尾の正装ですが、それが制服とのこと。さすがサントリーホール。
 超紳士的に、かつ駄洒落もまじえながら案内してくださって、とってもすてきなかたでした。

 
 

 舞台上から見上げたパイプオルガン。そばまで登って、鍵盤も見ました。

 

 鍵盤と足ペダルだけじゃなくて、両脇のレバー(名称がわからん・・・)も全部操作するそうです。

 このあと2階の客席にいたら、夜のコンサートの準備が始まりました。

 

 大きく開いているのは、ピアノ用の「せり」。
 この真下が、ちょうどピアノの保管場所になってるんですね。


 ピアノが上がってきました。

 ピアノのふたは、普通はピカピカの黒ですが、サントリーホールでは艶消しの黒になっています。
 理由は、舞台後方の席のお客様が、反射して見づらくならないように。なるほど~。

 以上で、見学終了。全部で2時間半くらいかかりました。

 ホワイエからエントランスを見たところ。
 壁の模様は魚のホネではなく(コンシェルジュがこうおっしゃったのよ~)高名な芸術家の作品だそうです。

 とにかく細部までこっていて、絨毯や座席の布地の柄は、ぶどうのモチーフ。
 パイプオルガンもシャンデリアも、手すりのワンポイントも、麦をモチーフに作られているという・・・。
 説明されなきゃわからない、このこだわり。
 たずさわったかたがたの、志と愛情を感じますね。
 音楽への愛情、そしてサントリーへの愛情(笑)。


 赤坂は私の家からちょっと遠いんですが、足をのばした甲斐があって、とても楽しい時間でした。

 

 

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