お
立ちわかれ いなばの山の 峰に生ふる
まつとし聞かば いま帰り来む
詠んだ人・・・中納言行平(ちゅうなごんゆきひら)
詠んだ人のきもち・・・お別れして(いなばの国に)行くとしても
いなば山にはえている松のように
あなたが待つと聞いたなら、すぐに帰ってきましょう。
いなばの山・・・因幡(いなば。いまの鳥取県)の国にある、稲葉山
は
生ふる・・・生える
まつ・・・松の木と、「待つ」の意味をかけている
(行平が、因幡守(いなばのかみ)になるよう命じられて
遠い因幡に旅立つことになったときに、詠んだ歌です)