ゆ
これやこの 行くも帰るも わかれては
知るも知らぬも あふ坂の関
詠んだ人・・・蝉丸(せみまる)
詠んだ人のきもち・・・これがあの、都から出て行く人も
都に帰ってくる人も
たがいに知っている人も、知らない人も
別れたり出会ったりするという
逢坂の関なんだなあ
あふ坂の関・・・逢坂(おうさか)の関
京都府と滋賀県の境にあった関所
(この歌の中では、出会いと別れをくりかえす
人生の縮図の場として、とらえている)
(余談ですが、私の知っている坊主めくりでは
これが出ると捨て札全部引き取らなければならないという
ルールが・・・なんでこの札なのかしら。作者の名前のインパクト?
作者は、天皇の皇子とか、天皇の皇子に仕えた人とか、
琵琶の名手であるとか、逢坂の関にいた乞食とか、
百人一首の絵だとお坊さんに見えるし、伝記不明の人物らしいです)