茶トラの子猫

 秋の初め頃、幼稚園近くの駐車場にいた茶トラの子猫は、その後しばらく姿を見なかったので、どうしたのだろうと思っていた。もっと居心地のいい別の場所を見つけたか、あるいは誰かがもらっていったのだったらいいのだけれど、いつもうろうろしていたのが駐車場だけに、もしかして事故にでもあったのだったらと思うと、落ち着かない感じがした。
 その茶トラに、やっぱり同じ駐車場で、久しぶりにまた会えた。今朝はかなり冷え込んだけど、元気なようだった。痩せてもおらず、しばらく見ないあいだに、ひとまわりかふたまわりくらい大きくなっていて、最後に見たときの、子猫の華奢な、ひ弱な感じはなくなっていて、立派なトラ猫への成長段階にあるようだった。オスの猫なのかもしれない。首周りの毛がふさふさとして、堂々として来た。目やにももう出ていなくて、すっきりとした目を、差している日にまぶしく細めて、こっちを見ていた。
 子猫の無事な成長を知って、ほっとした。
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2011年卓上猫カレンダー1月

もうお店にはとっくに来年のカレンダーが並んでいますね…
こちらでも毎年恒例、卓上猫カレンダー(無料ダウンロード)を、今年も作ろうと思います。
はがきサイズですが、ちょっと拡大してプリントアウトしたら、予定を書き込めるカレンダーとしても使えると思います。
まずは1月から。ぜひご利用ください。

2011年卓上猫カレンダーダウンロード
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いもさんたち2010秋

 買ってきたブロッコリーを茹でようと思って袋から出したら、緑色の小さな粒粒がぱらぱらと落ちた。もしやと思って、房のあいだを覗き込んでみたら、やっぱりいた、緑色の青虫が。
 ブロッコリーの茎の上に伸びたようにくっついていて動かないので、死んでいるのかもしれないと思ったけれど、冷蔵庫の中で仮死状態になっているだけで、からだが温まったらまた動き出す可能性もあるので、青虫が乗っている房だけを包丁で切り取って、ミニトマトが入っていたプラスチックケースに入れて様子を見ることにした。
 しばらく経ってみてみたらやっぱり同じ体勢のままで、次の日の朝にも見たけれど、じっとして動かなかった。冷蔵庫の低温で死んでしまったのだろうと思って、もう捨てようと思いつつ、キッチンの窓辺に置いてそのまま忘れてしまった。
 土日に一泊旅行に行って帰ってきたら、ケースの中の様子が違っているようで、糞が増えている。あれ、と思ってよく見たら、ひとまわりくらい大きくなった青虫が、もうだいぶしなびてしまったブロッコリーをせっせと食べていた。
 モンシロチョウの幼虫である。以前やっぱりブロッコリーについてきたモンシロチョウの青虫がいて、蝶になるのを楽しみに飼っていたところ、すでに寄生蜂が巣食っていて恐ろしい目をしたことがあるから、モンシロチョウを育てるのは躊躇したのだけれど、少しでも異常が現れたら外へ出そうと決めて、飼うことにした。
 新しいブロッコリーを冷蔵庫から出してひと房切り取り、嫌がる青虫を新鮮なほうに移し変えた。ケースの底に散らばっていた糞も捨てた。
 そのうちえさを食べなくなって、ケースの天井の隅に張り付いて、動かなくなった。さなぎになるのかもしれないけど、油断はできなかった。前回も同じような状況になってさなぎになるのだと思いきや、そうじゃなかったからである。
 動かなくなってから、いつさなぎになるのだろう、本当になるのだろうかと、どきどきしながら、毎日ケースの中をのぞいた。目を凝らすと、青虫のまわりに細い繊維が綿のようになっているのが見えた。少しだけ期待した。
 ある朝、幼虫は、小さいけれど立派なさなぎになっていた。背中のところが三角にとんがった、茶色いさなぎである。モンシロチョウの生態を調べると、さなぎになる前に最後の脱皮をしたらしいけれど、よくわからなかった。前日の夜まではまだいも虫の形をしていたのに、なんだか感動した。もう寄生虫の問題は大丈夫だと思われる。
 写真でみた越冬用のさなぎに色や形が似ているようなので、このまま春まで眠っていてくれればと思い、そっとしておくことにする。
 モンシロチョウ問題がひとまず片付いたのでほっとしていたのもつかの間、またブロッコリーを買ってきたら、今度は袋に大きな緑色の塊がごろんごろんと落ちていて、もしやと思うまもなく、巨大な茶色のいも虫と対面した。グロテスクなのでグロちゃんという名前をつけて昔飼ったことがある、ヨトウガの幼虫である。モンシロチョウの幼虫の3倍くらいの大きさがありそうで、夜盗蛾という名前にふさわしく、凄まじい食欲でブロッコリーを食べている。モンシロチョウは地上でさなぎになるけれど、ヨトウガは地中に潜って繭を作るから、その時期が来たら土を入れてやらなければならない。
 まだかと見ているけれど、きょうもグロちゃんはブロッコリーの房のあいだに頭を突っ込んで、食事に夢中である。
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本が出ました「猫と産婦人科と院長と」

 本日、11月22日「いい夫婦の日」(個人的には「いいニャンニャンの日」)に発売されました、畑山博著「猫と産婦人科と院長と」に猫の絵を描いています。
 畑山先生は、人気の高い京都の産婦人科病院・足立病院の院長で、猫好き。「猫と産婦人科と院長と」は、愛猫しずちゃんのことや、病院のこと、お産のことなどをユーモアを交えて綴った、楽しいエッセイです。
 結構たくさん絵を描いていますので(30点以上)、ぜひ見てみてください!

表紙は、そのしずちゃんの見返り図ですが…

振袖の着せ替えになったオビつきです。

さらに、カバーをはずすとお昼寝しずちゃんが出てきます!

中身のイラストはこんな感じ…




猫と産婦人科と院長と(発行:石田大成社)

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ニュー猫ベッド

 だいぶ寒くなってきたので、猫たちに新しい猫ベッドを買いました(イラストの柄はイメージです)。
 テント型のベッドで、買って帰るとすぐに、みゆちゃんふくちゃんががかわるがわるチェックしていきましたが、しばらくして見ると、ふたりが仲良く一緒に入ってました…
 夜の寒い時間はいつもふたりで寝ています。みゆちゃんは特に気に入ってくれたようで、昼間もよく使ってくれています。いい買い物したな~。
 猫ベッドの中は暗いので、みゆちゃんふくちゃんとも、可愛い目になってます。
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