ねこ絵描き岡田千夏のねこまんが、ねこイラスト、時々エッセイ
猫と千夏とエトセトラ
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群で生活する習慣のない猫にとって、新入りは迷惑な存在なのかもしれませんが、飼い主の心情としては、みんなで仲良く暮らしてほしいですよね…
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医療冊子のイラスト
「市民の医療政策形成への参加」というテーマのフォーラムで、「ねこに教わる快眠レッスン60」の著者、快眠セラピストの三橋美穂さんが参加する東京大学医療政策人材養成講座の研究班のみなさんによるものです。
猫イラストの医療冊子というのはちょっと珍しいかと思いますので、ぜひ見てみて下さい~♪
「あなたから始まるさいしょの一歩 ~日本の医療が変わるために~」
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猫の便秘
2008年06月26日 / 猫
それが、昨日の朝はひとつも出ていなくて、思い返せばその前の日もいつもより少なめであったから、便秘かしらと心配して、お腹をマッサージしたり、具合が悪そうな様子はないか気をつけて見たりしていたのだけれど、今朝、いつも通りの便が出ていたので、ほっとした。
子猫のときに大怪我をして家にやってきたみゆちゃんは、腰や足の粉砕骨折が、みゆちゃんの持つ自然の治癒力で奇跡的に固まりかけて、ようやく少しずつ歩けるようになった頃、便秘に悩まされていた。
獣医の友達に聞いてみたところ、犬に比べて骨格が華奢で骨盤も狭い猫はもともと便秘になりやすくて、交通事故の怪我や肥満がもとで便秘になる猫は割といるということだった。
獣医で便秘薬を出してもらうことも出来るそうだが、とりあえずネットで便秘対策の方法をいろいろ調べて、お腹をマッサージしたり、キャットフードは水分の多い缶詰をメインにしてそれにサラダ油を混ぜたり、にんじんやさつまいもを茹でたのをすりつぶして混ぜたりした。
一時は、命を取り留めたとしても車椅子かもしれないとまで獣医に言われていたのが、自分で歩けるまでに回復したのだから、それに比べれば便秘くらい、と思ったけれど、猫トイレにしゃがんで、うんちが出なくてつらそうにしているみゆちゃんを見ると、これからずっと便秘に悩まされていくのかと思ったら、可哀相だった。
食事療法やマッサージくらいではなかなか出そうにもないので、思い切って浣腸をしてみたら、効いた。しかも、それっきり便秘が解消されて、そのあとは順調に出るようになった。
はじめのころ、みゆちゃんのうんちは、両側から押されたようなへこんだ形になっていて、事故の骨折のために骨盤が変形してしまって多少なりともうんちが出にくくなっているのだと思っていたのだが、いつのまにか、みゆちゃんのお腹の中でどんな変化が起こったのかわからないけど、自然な形で出るようになった。
それでいまは、これといった苦労なく出ているのだけれど、年を重ねていくにつれて、骨盤の形が変わったりしてまた便秘にならないともわからない。とくに毎日の排泄や体の調子をチェックして、気にかけてあげないといけない。
―余談であるが、猫が自分の排泄物の上に砂をかけるのは、天敵から身を守るために自分の痕跡を隠す野性時代の本能であるらしいが、みゆちゃんはうんちに砂をかけない。猫が排泄物に砂をかけないのは、環境が平和すぎて自分の痕跡を隠す必要がない場合か、あるいは、自分が一番偉いから痕跡を隠す必要がない場合であるというふうに猫の本には書いてあったけど、みゆちゃんは、いったいどう考えているのだろう。
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原画紹介~ねこ新聞~
朝は太陽の光を浴びるとすっきりするので、窓際で新聞を読もうというアドバイスのイラストです。
たまたま昨日家に届いた『ねこ新聞』と同じ「ねこ新聞」なので、紹介させていただきました♪
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『ねこ新聞」』ノススメ
いろいろ猫と関係のある生活を送っているけれど、「ねこ新聞」が届くのは見に覚えがないと思いながらよく見ると、宛名の横に小さく「贈呈」と書かれているので、なお怪訝に思いながら開けてみると、猫の新聞といっしょに出てきた淡いオレンジ色の小さな紙片に、次のようにあった。
この度は○○様よりあなた様に月刊『ねこ新聞』6月号から一年間ご贈呈のお申し込みをいただきましたのでお送り申し上げます。
“猫のご縁”を感謝申し上げます。
有限会社猫新聞社『ねこ新聞』
手書きされた「○○」というのは父の名前で、どうやら、父が私のためにねこ新聞をとってくれたようであった。
おもしろい新聞である。“猫のご縁”という言葉も気に入ったし、「ねこ新聞」という名前自体がいい。そのねこ新聞が提唱するのは、「富国強猫」。猫がのんびり平和に暮らせる国こそ、真に豊かな国であるという意味らしい。
紙面は、著名人によるエッセイや、猫の絵画やイラストなどで構成されていて、巷にあふれている猫雑誌とは趣がひと味もふた味も違う。
タブロイド版8ページで380円というのは少し高いようだけれど、経営が苦しいながらも「経済本位でなくアート優先主義」という建前から広告なしを貫徹しているそうである。
来月号が届くのが楽しみである。
(新聞が入っていた郵便の袋の、「料金別納郵便」の枠の中にも猫の手が描いてあるのが心憎いし、電話番号は、03-5742-2828コンナヨニ・ニャーニャーである。)
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月刊『ねこ新聞』
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帰り道
2008年06月23日 / 猫
もうだいぶ暗いのでよくわからなかったけれど、子猫のようにも見えた。彼女の飼い猫ではなさそうだし、そうすると、捨て猫かしらと思ったが、よく馴れているようだから近所の猫かもしれなかった。
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視線力
相手が眠っていると思っていたから、細かいところなどじっとよく見て描いていたら、突然ちゃめが目を開いて、迷わずまっすぐこっちを見据えたから、なんだか部屋の中からこっそり描いているのを「知っているぞ」と言われたようで、ばつの悪い感じがした。
ちゃめのいる場所から私が座っている椅子までは6メートルか7メートルくらいあって、そのあいだに開いた窓と、広い机があって、部屋の中から明るい外のちゃめを見るより、外から暗い部屋の中の奥まったところにいる私を見るほうがずっとわかりにくいはずなのだけれど、動物的な勘の鋭さか、私の注視する視線をはっきりと感じたのだろうと思う。
以前、京阪電車に乗っているとき、私の座る何メートルか先の座席に、仕事に疲れたようなサラリーマンらしい男の人が、鞄を膝に抱えてぼんやり座っていたから、特急の二人掛けシートの背もたれの陰から、ちら、ちらと見てスケッチしていたら、あれほど呆然としていたのにもかかわらず、やはりベランダのちゃめみたいに、突然こっちを振り向いたのでひやっとした。野性をほとんど失っているかに見える人類も、他から見られる視線というものには意外と敏感であるのだなあと、そのとき思った。
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タマちゃん原画展
「出版記念スケッチ展」
見に行ってきました。
いつもタマちゃんのブログを、
素敵だな~と思って見ているのですが、
原画はそれ以上に魅力的で、感動しました。
タマちゃんの本
『「ちょこっとスケッチ」を楽しもう』
オールカラーで、タマちゃんの絵がいっぱい、
とっても楽しいです。
本に味わい深いサインもしてもらっちゃいました。
タマちゃんみたいに上手には描けないけれど、
私もスケッチ頑張ろうと、いい刺激になりました。
「ちょこっとスケッチ」を楽しもう―タマちゃんのお手軽水彩入門
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切られた木の回想
なくなった木は、名前は知らないけれど、木の肌が網目模様のようなざらさらした感じで、枝はあまり張り出しておらず、高い塀を越えた木の上のほうに、縦長の黄緑色の葉が、房のようにさらさらと下がってついていた。冬のあいだ、庭に来たメジロが、みかんを食べ終わったあと羽を休めるのがこの木だった。
おととしの夏に、裏の家の人が頭にタオル、ゴーグルとマスクという姿で木に登って、毛虫を駆除する薬を霧状にして撒いていたから、そういうことが木を切った理由かもしれない。
木がなくなったところはすかすかしていて、明るい空と、今まで見えなかった向こうの方の家の屋根が見えた。木がなくなって、今までも見えていたはずの隣の家の物干し台ばかりが目立って見えるようになった。
それぞれ木を切るやむを得ない事情があるのだろうが、やっぱり大きな木が切られるのは、残念な気がする。
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