ねこ絵描き岡田千夏のねこまんが、ねこイラスト、時々エッセイ
猫と千夏とエトセトラ
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お知らせ~
しばらくして落ち着いたらまた再開しますので、
よろしくお願いします。
(イラストでは赤ちゃん猫3匹ですが、実際はひとりです。
猫ちゃんの場合、少なくともそのくらいは生まれてくるかなあと)
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猫タワー問題解決策
2009年12月08日 / 猫
そこで、台座の一段下は狭いので、そのもうひとつ下の段に毛布をかけた座布団を置いてみたら、ふくちゃんはそこで丸くなった。
いままで、一番上の優位な場所でなければ嫌だろうと私が勝手に思い込んでいたのだけれど、暖かければ、そういうわけでもないらしい。なでてやると、いつもどおり嬉しそうにごろごろのどを鳴らしておなかを上にして寝転んだ。
大きなからだのふくちゃんにしてみれば、最上階の小さな台座にはみ出しながら寝るよりは、ゆったり座布団の上でのびのび眠るほうが、もしかしたらいいかもしれない。ただ心配なのは、座布団は置いているだけだから、おっちょこちょいのふくちゃんが寝返りを打つうちに、座布団ごと下へ落っこちてしまわないかということである。
(その後、みゆちゃんが座布団のほうを気に入ったようで、ふくちゃんが台座にいるいないにかかわらず、座布団の上に猫らしく香箱を作るようになった。)
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猫タワー争奪戦2009
2009年12月07日 / 猫
もともとその台座はみゆちゃんのお気に入りの場所であったのに、新米の子猫だったふくちゃんが図々しく奪いに来た。神経質で遠慮がちなみゆちゃんが取り返せなかったりして、見ているこちらはずいぶん気を使った。
それが、しばらくすると、いつのまにかふくちゃんはタワーの最上階に興味を失ったかのように全然使わなくなって、またみゆちゃんの専用に戻った。台座はそれほど大きくなくて、みゆちゃんが丸くなってぴったりなくらいだから、あるいは大きくなりすぎたふくちゃんにはもう狭くて居心地が悪くなったのかと思った。また寒い季節が来るまでは。
今年の秋が深まって、部屋に暖房を入れるようになった途端、ふくちゃんがふたたび最上階を取ってしまった。それまでずっと台座を使っていたみゆちゃんはもちろん不服である。台座を取られると、ひとつ下の段に立ち上がって台座に手をかけ、ふくちゃんの背中に「のけ」とばかり噛みつく。ふくちゃんは当然、応戦する。みゆちゃんの首に両手で組み付いて噛み返したり、前足で上からみゆちゃんの頭を押さえつけたり、台座とその下の段で、二匹がしょっちゅう猫パンチを出し合い、組み合っている。
それほど本気でやり合っているわけではないが、ふくちゃんは怒ったように尻尾をぱたぱたさせているし、みゆちゃんの尻尾は大きな毛虫みたいにぼさぼさに膨らんで、どちらも耳は後ろを向いている。
結果は、たいていみゆちゃんがあきらめて終わってしまう(もっとも、一度だけみゆちゃんが押し勝ったところを見たことがある)。みゆちゃんがかわいそうなのだけれど、一方的に私がみゆちゃんの肩を持って、ふくちゃんを台座から抱き降ろしてしまうというのもためらわれる。仕方がないから、猫じゃらしを持ってきて、猫トンネルの中でかさかさ動かす。そうすると、ふくちゃんは何もかも忘れて自ら遊びに降りてくるから、そのあいだにみゆちゃんが台座に上る。
猫タワー、もうひとつ買わないといけないかなあ、と私がぼそっとつぶやくと、「買わんでええ」と夫が即答した。それもそうではあるが。
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ふくちゃんの兄弟
2009年12月02日 / 猫
この母娘もとても人懐こくて遊び好きで可愛らしくて、貰い手はつかなかったけれど、猫ボランティアの人が小屋を作り、毎日の食事の世話をして、公園へ来る人たちの人気者になった。ふくちゃんよりも体の白い部分の面積が大きい黒白の子猫は、ゴマちゃんという名前がついた。その頃、私の父も毎日のように散歩がてら公園へ行ってゴマちゃんと遊んでは、ゴマちゃんは可愛いなあとしょっちゅう言っていた。
それからしばらくして、今年の秋の、まだそれほど木々の葉が色づかないころだったと思うけれど、近ごろもゴマちゃんに会いに行っているのかと父に聞いてみたら、ゴマちゃんは交通事故で死んだらしいということだった。
三毛の母猫のほうは、誰か貰い手がついたという話であった。
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ふくちゃん一周年記念
2009年12月01日 / 猫
もう一年経つのかと思う。最初の頃は神経質なみゆちゃんが新しく来たふくちゃんを嫌がって、フーフー怒ったり、二階に閉じこもったりしていたが、どんなに威嚇されても気にしないふくちゃんのいい加減な、よく言えばおおらかな性格がよかったのだろう、次第に打ち解けて、寒い季節だったこともおそらく幸いして、二週間くらい経つと、二人一緒に眠るようになった。今ではすっかり仲良しで、顔をくっつけて抱き合って寝るのはもちろん、よく二人で遊んでいるし、相性はいいほうなのだと思う。でもやっぱりみゆちゃんはいまだにふくちゃんに遠慮するところがあるのか、私と遊んでいてもふくちゃんが参入してくるとあっちへ行ってしまうし、お気に入りの場所もふくちゃんにとられてしまったりする。
来たときにはみゆちゃんより小さい子猫だったふくちゃんも、今では、みゆちゃんより肩の高さも横幅も大きくなってしまった。
夫は、最初私が猫を二匹にしようといったとき、別に無理に増やさなくても、と少し渋るような風だったけれど、すぐにふくちゃんの虜になって、毎晩仕事から帰ってくると、丸くなって眠る二匹をかわるがわるに眺めては、可愛い可愛いとしまりない顔をしている。
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