天王寺には真言坂・源聖寺坂・愛染坂・口縄坂・清水坂・天神坂・逢坂という七坂がある。
とりわけ好きなのがこの写真の愛染坂と織田作之助ゆかりの口縄坂だ。
坂というのは平坦な道に比べて美しいのは何故だろう?
視覚による立体感からくるのか光線が均一に当たらないからなのか、自分にはよくわからないが、とにかく各地の坂のある町の代表の長崎・尾道・神戸・京都にしても、そこから映画やドラマや歌が生まれるところをみると、
誰もがそう感じるのだろう。
東京にさだまさしの歌う無縁坂があるが、まだ行ったことはなくてネットで画像を見るだけだが、どうやら車両も通行する坂のようで、やはり人しか通れない坂道のほうが趣がある。
今回は手ブレ補正を切った状態と1Ds2の高感度がどの程度か知るために、1Ds2を持って出た帰り道に自宅への地下鉄で降りて撮ってみた。
F2.8開放、70mm相当1/60秒で手持ち手ぶれ補正切り、水銀灯のすこし奥へ置きピン、夕暮れ間出すためマイナス補正1.25、マニュアル露光でISO800に上げたが、やはり高感度は現在のデジ一に比べても大衆機並か以下か?
しかし、ポートラ400を増感してもこれ以下なので、まったく気にならないしまして目でさえはっきりと見えないものを撮っても仕方ないというのが、フィルムで育った者にはあってコダクローム25なんてのを
昔は使ってたんだからなぁと思えばどうってことはない。
自分としては昨今流行りの数万という超高感度で夕暮れや夜を撮っても、昼間じゃあるまいし夕暮れは暗部が潰れてこそ夕暮れなのさ、なんて負け惜しみを云いつつ、自分を納得させています(笑)
ただ重量のせいでファインダーの目視ブレはまったくなくて、気持ちよいシャッター音とリバウンドの少なさ、シャッターレスポンスや、正確な45点測距、実物より美しく見えるファインダーは5Dmark2すら及ばない。(5Dmark2売っちゃおうかなぁ。。)
夕暮れの感じを調べるためCanonDPPでホワイトバランスをおのおの変えています。
しばらくデジタルが続いて月末にも大宇陀へ行ったときの1Dsデジをアップしますが、気温も20℃あたりで落ち着いてきたので夏の間に貯まりに貯まったモノクロフィルムを無撹拌静止現像するのと、来月にはリペアしてもらっているカメラやレンズが仕上がるので、年末はフィルム三昧になりそうな予感です。
お正月にまた青春18切符でローライ持ってフィルムだけで尾道の坂を撮ってみたいなぁ。(どんなに寒くてもホッカイロを体中に貼ってツーリングに行きますが、あまり速くない電車でぼぅっと揺られながらの時間も好きなのです)