11月17日がモトグッチの納車日(大安)だったが、あいにく朝からの雨がふりやまなくて、新車そうそう雨での引取りは嫌だったから、今日18日の夕方から引き取りに行った。
Guzzi White 僕のGuzzi black stone
1000ccを十数年も乗り継いできたが、3年間バイクを乗れずにいたので、ほんとならワクワクするはずなのだが、朝からなんとなく気が重いというか、不安な気持ちでなかなか家を出れなかった。
亡くなった母親の介護で痛めた肩でまた大型バイクに乗れるのか?カタログの車幅80cmを75cm幅の入り口の作業場に入るのか?
試乗もしないで翌日に即決して半分の馬力しかないバイクでほんとに満足するのか?もう年なのに転倒して骨折でもしたら仕事だって続けられないぞっ!
真冬にバイクなんか乗って喘息の症状は出ないのか?あのままVTR1000Fを最後にしておけばよかったんじゃ?etc..
ヘルメットはお気に入りのBremboを買ったけど、不安、恐さが支配して被り慣れたAraiのフルフェースを紙袋に入れて、財布と携帯は神戶のモトリモーダで買ったウエストポーチに入れて、
ブーツもこのバイクの為に買ったチペワエンジニアブーツは、厚みがありすぎてチェンジで引っかかって前の車に激突!なんて恐くていつもの履きなれたスニーカーを履いて地下鉄でモト・イタリアーナへ向かった。
メカニックさんからしばらく説明を聞いて分かったこと。
基本OHVの空冷エンジンなので、高速を走ったあとにサービスエリアで停車したときでも、アイドリングをしたままだとオーバーヒートしてしまうので、長く走ったり高回転で走って止まったらすぐにエンジンを切ること。
いままで乗ってきた国産はいずれも水冷エンジンだったから、真逆なんやね(水冷エンジンは停車したあと水は100℃以上は上がらないから、しばらくアイドリングするほうがエンジンには負担がかからないとのこと)
インジェクション(燃料噴射)付きだが真夏でもチョーク引かないとエンジンは掛かりにくいこと。
そのインジェクションがバッテリーが上がったときは、押しがけができないと!キャブ車と違って燃料を送るポンプも止まるから、またバッテリーが回復しないうちに無理に走るとICが壊れてしまうこと。
そのチョークも国産なら温まってきたら回転数が上がってくるが、モトグッチは変わらないからエンジンのアイドリングの音を聞きながら、自分で元にもどす判断をしなければいけないこと。
チューブレスじゃあ無いので、パンク予防剤を注入してもらっていて、釘を抜いたらパンクした穴を下にしてしばらくして注入剤が固まるのを待って、エアーを入れたら当日くらいは走れるとのこと。
メカニックさんも200kmほど試乗して感じたことは60km~80kmの加速感、鼓動感は言葉では言いがたい心地よさ、ただ高速での100kmからの追い越し加速はいかにも40馬力ってところ。
契約から車検を取るまで3週間もかかって、契約のときに注文しておいた純正のセンタースタンドは200個のバックオーダーを抱えて、年明け後いつになるか分からないって。
V7は丁寧にワックスがかけられていて、薄暗くなった歩道でも黒く輝いていた。
ほんとうにシンプルで美しいと思えるバイクに出会えたのは久しぶりだ。
社長さんとメカニックさんが車道で見送ってくれていたけど、エンジンをかけても乾式クラッチ、外車が生まれて初めてなので、なかなかビビって本線へ入るきっかけがつかめない。
えぇい!なんとでもなれっとローにシフトしてアクセルをつないだ。
V7はスパッとクラッチがつながって、一気に本線の流れに合流した。
なにこれ!この加速感!いままで乗ってきた98馬力の半分にも満たないのに、後ろに置いていかれる感じだ。
セカンド、サードへもスパっスパっとシフトが決まる。ただスタート時にニュートラルからローへのシフトダウンはつま先では絶対に入らなくて、仮に入ったとしてもクラッチで抜けてしまう。
タン!っと叩きつけるくらいで入る。クラッチは乾式のワイヤー式なのでけっこう重い。
ただメカニックが言っていたように、基本モトグッチのクラッチは遊びが無いので、奥の方で思いっきりスパっと繋ぐのがコツと言っていたことを実感した。
信号待ちのトロトロした低速でも車体はふらつくことはなく安定している。
停車のときにニュートラルに戻すときも、クラッチを深く切らずにチェンジするとガラガラとギヤ鳴りがする。
燃料計はランプ式、温度計・時計・積算計がそれぞれ切り替わっデジタル表示で、速度と回転数ともにあえて感覚的に捉えやすい指針式のアナログ表示で220kmを示す。
キーをonにするとき最高の美しい表示をこのデジタル計器はしてくれて、イタリアデザインのセンスがこれから走ろうという気持ちを昂ぶらせてくれる。
信号での右曲がり、左曲がりでも曲がる方向に意識を向けるだけで、すっと曲がってくれる。
写真では車高が高くて不安定なのではと心配したが、メカニックの言うようにエンジンが左右に張り出しているため、やじろべえのように少しの体重移動で曲がるから、
VTR1000Fのつもりで倒しこむと転けますよって言われてのが分かる。
足つきは80.5cmとハーレーやトライアンフと比べると、はるかに高いがシートが細身に作られているので片足は、楽にステップに邪魔することなく出せる。
チペワエンジニアブーツは完全防水なのとヒールが4.5cmもあるのでシートのアンコ抜きよりいいかなって(汗)
ブレーキはBremboが着いたシングルディスクだが、可もなく不可もない効き具合い。
取り回しは車体185kgの軽さとアップハンドルとグラブバー装備で、切り込み角も大きいので狭い路地の出し入れも、VTR1000Fに比べて遥かに楽だ。
シャフトドライブの重さはまったく感じない、モトグッチは創始とうじから一貫して縦置きVツインエンジンを採用している。
日本の高性能な4気筒エンジンに押されて、一時は倒産して再建してもまだ頑なにアクセルを煽ると右に傾く、極めて個性的なエンジンを全車に使っている。
自分も昔はホンダの同じ縦置きVツインに乗っていたから、傾きには拒否反応はなかったが、ずいぶん改良されているのか不安な右への傾きではなくて、
どう言い表せばいいのか、そう!癖になるというか愛おしいというか、飼っている従順な犬が主人に反応しているような感じだ。
気になったことといえば、ただ一つリアブレーキペダルがいままで国産のジュラルミンの頑丈なのに比べて、チェンジペダルと同じような小さなゴムカバーのものだったので、
ブレーキを踏むときに感触が分からなくて、場所を足で探してめちゃくちゃ焦ったが、これも慣れだろう。
標準でグラブバーが付いているので入り口の狭い作業場に入れるのは、車体を左右に寝かせながら無理せずに入った。
シートはサイドカバーのキーで楽に開く、収納スペースは簡単な積載工具と盗難予防のチェーンくらい。
ガソリンタンクは樹脂製で磁石式は使えなくて、キャップにはメインキーで施錠されるが蓋はキーに刺さったままで、給油中は手で持っていなくてはいけない。
朝から不安だった気持ちは運転して10分ほどですっかり消えて、いつしかVツイン空冷OHVのパルス感に酔っていた。
自宅に帰るまでの30分でさえ幸せ感がいっぱいに広がっていった。
新車でのサービス5万(僕の場合ローンだったので、現金なら10万)でセンタースタンドやヘルメットホルダーなどと、
チケット購入したグッチオリジナルのロゴ入りセカンドバック(なんてミーハーな。。。)。
(モトグッチはイタリア空軍の退役パイロット3人が創始者なので、やたらイタリア空軍のロゴに誇りを持っていて、
鷲(アクイラAquila)がこんな小物のジッパーに至るまで刻印されている、もちろん車体のいたるところにも)
モトリモーダでヘルメットと同時購入したシンイチロウ・アライさんデザインのウエストポーチ。
基本ETCは付けたくないので、高速でのチケットを素早く出し入れしたいので買った。
完全防水の本体にグローブをはめたままでも、つかみ易いタグの付いた小さなポーチが前後に付く。
次回の更新で通天閣の見える町の続きを撮りましたのでアップします。
Guzzi White 僕のGuzzi black stone
1000ccを十数年も乗り継いできたが、3年間バイクを乗れずにいたので、ほんとならワクワクするはずなのだが、朝からなんとなく気が重いというか、不安な気持ちでなかなか家を出れなかった。
亡くなった母親の介護で痛めた肩でまた大型バイクに乗れるのか?カタログの車幅80cmを75cm幅の入り口の作業場に入るのか?
試乗もしないで翌日に即決して半分の馬力しかないバイクでほんとに満足するのか?もう年なのに転倒して骨折でもしたら仕事だって続けられないぞっ!
真冬にバイクなんか乗って喘息の症状は出ないのか?あのままVTR1000Fを最後にしておけばよかったんじゃ?etc..
ヘルメットはお気に入りのBremboを買ったけど、不安、恐さが支配して被り慣れたAraiのフルフェースを紙袋に入れて、財布と携帯は神戶のモトリモーダで買ったウエストポーチに入れて、
ブーツもこのバイクの為に買ったチペワエンジニアブーツは、厚みがありすぎてチェンジで引っかかって前の車に激突!なんて恐くていつもの履きなれたスニーカーを履いて地下鉄でモト・イタリアーナへ向かった。
メカニックさんからしばらく説明を聞いて分かったこと。
基本OHVの空冷エンジンなので、高速を走ったあとにサービスエリアで停車したときでも、アイドリングをしたままだとオーバーヒートしてしまうので、長く走ったり高回転で走って止まったらすぐにエンジンを切ること。
いままで乗ってきた国産はいずれも水冷エンジンだったから、真逆なんやね(水冷エンジンは停車したあと水は100℃以上は上がらないから、しばらくアイドリングするほうがエンジンには負担がかからないとのこと)
インジェクション(燃料噴射)付きだが真夏でもチョーク引かないとエンジンは掛かりにくいこと。
そのインジェクションがバッテリーが上がったときは、押しがけができないと!キャブ車と違って燃料を送るポンプも止まるから、またバッテリーが回復しないうちに無理に走るとICが壊れてしまうこと。
そのチョークも国産なら温まってきたら回転数が上がってくるが、モトグッチは変わらないからエンジンのアイドリングの音を聞きながら、自分で元にもどす判断をしなければいけないこと。
チューブレスじゃあ無いので、パンク予防剤を注入してもらっていて、釘を抜いたらパンクした穴を下にしてしばらくして注入剤が固まるのを待って、エアーを入れたら当日くらいは走れるとのこと。
メカニックさんも200kmほど試乗して感じたことは60km~80kmの加速感、鼓動感は言葉では言いがたい心地よさ、ただ高速での100kmからの追い越し加速はいかにも40馬力ってところ。
契約から車検を取るまで3週間もかかって、契約のときに注文しておいた純正のセンタースタンドは200個のバックオーダーを抱えて、年明け後いつになるか分からないって。
V7は丁寧にワックスがかけられていて、薄暗くなった歩道でも黒く輝いていた。
ほんとうにシンプルで美しいと思えるバイクに出会えたのは久しぶりだ。
社長さんとメカニックさんが車道で見送ってくれていたけど、エンジンをかけても乾式クラッチ、外車が生まれて初めてなので、なかなかビビって本線へ入るきっかけがつかめない。
えぇい!なんとでもなれっとローにシフトしてアクセルをつないだ。
V7はスパッとクラッチがつながって、一気に本線の流れに合流した。
なにこれ!この加速感!いままで乗ってきた98馬力の半分にも満たないのに、後ろに置いていかれる感じだ。
セカンド、サードへもスパっスパっとシフトが決まる。ただスタート時にニュートラルからローへのシフトダウンはつま先では絶対に入らなくて、仮に入ったとしてもクラッチで抜けてしまう。
タン!っと叩きつけるくらいで入る。クラッチは乾式のワイヤー式なのでけっこう重い。
ただメカニックが言っていたように、基本モトグッチのクラッチは遊びが無いので、奥の方で思いっきりスパっと繋ぐのがコツと言っていたことを実感した。
信号待ちのトロトロした低速でも車体はふらつくことはなく安定している。
停車のときにニュートラルに戻すときも、クラッチを深く切らずにチェンジするとガラガラとギヤ鳴りがする。
燃料計はランプ式、温度計・時計・積算計がそれぞれ切り替わっデジタル表示で、速度と回転数ともにあえて感覚的に捉えやすい指針式のアナログ表示で220kmを示す。
キーをonにするとき最高の美しい表示をこのデジタル計器はしてくれて、イタリアデザインのセンスがこれから走ろうという気持ちを昂ぶらせてくれる。
信号での右曲がり、左曲がりでも曲がる方向に意識を向けるだけで、すっと曲がってくれる。
写真では車高が高くて不安定なのではと心配したが、メカニックの言うようにエンジンが左右に張り出しているため、やじろべえのように少しの体重移動で曲がるから、
VTR1000Fのつもりで倒しこむと転けますよって言われてのが分かる。
足つきは80.5cmとハーレーやトライアンフと比べると、はるかに高いがシートが細身に作られているので片足は、楽にステップに邪魔することなく出せる。
チペワエンジニアブーツは完全防水なのとヒールが4.5cmもあるのでシートのアンコ抜きよりいいかなって(汗)
ブレーキはBremboが着いたシングルディスクだが、可もなく不可もない効き具合い。
取り回しは車体185kgの軽さとアップハンドルとグラブバー装備で、切り込み角も大きいので狭い路地の出し入れも、VTR1000Fに比べて遥かに楽だ。
シャフトドライブの重さはまったく感じない、モトグッチは創始とうじから一貫して縦置きVツインエンジンを採用している。
日本の高性能な4気筒エンジンに押されて、一時は倒産して再建してもまだ頑なにアクセルを煽ると右に傾く、極めて個性的なエンジンを全車に使っている。
自分も昔はホンダの同じ縦置きVツインに乗っていたから、傾きには拒否反応はなかったが、ずいぶん改良されているのか不安な右への傾きではなくて、
どう言い表せばいいのか、そう!癖になるというか愛おしいというか、飼っている従順な犬が主人に反応しているような感じだ。
気になったことといえば、ただ一つリアブレーキペダルがいままで国産のジュラルミンの頑丈なのに比べて、チェンジペダルと同じような小さなゴムカバーのものだったので、
ブレーキを踏むときに感触が分からなくて、場所を足で探してめちゃくちゃ焦ったが、これも慣れだろう。
標準でグラブバーが付いているので入り口の狭い作業場に入れるのは、車体を左右に寝かせながら無理せずに入った。
シートはサイドカバーのキーで楽に開く、収納スペースは簡単な積載工具と盗難予防のチェーンくらい。
ガソリンタンクは樹脂製で磁石式は使えなくて、キャップにはメインキーで施錠されるが蓋はキーに刺さったままで、給油中は手で持っていなくてはいけない。
朝から不安だった気持ちは運転して10分ほどですっかり消えて、いつしかVツイン空冷OHVのパルス感に酔っていた。
自宅に帰るまでの30分でさえ幸せ感がいっぱいに広がっていった。
新車でのサービス5万(僕の場合ローンだったので、現金なら10万)でセンタースタンドやヘルメットホルダーなどと、
チケット購入したグッチオリジナルのロゴ入りセカンドバック(なんてミーハーな。。。)。
(モトグッチはイタリア空軍の退役パイロット3人が創始者なので、やたらイタリア空軍のロゴに誇りを持っていて、
鷲(アクイラAquila)がこんな小物のジッパーに至るまで刻印されている、もちろん車体のいたるところにも)
モトリモーダでヘルメットと同時購入したシンイチロウ・アライさんデザインのウエストポーチ。
基本ETCは付けたくないので、高速でのチケットを素早く出し入れしたいので買った。
完全防水の本体にグローブをはめたままでも、つかみ易いタグの付いた小さなポーチが前後に付く。
次回の更新で通天閣の見える町の続きを撮りましたのでアップします。
ミレ、検索して見ました、いいじゃないですか!
Aquilaがおっきいのが好きです。
グッチにしてもBMWにしてもデザインがスタンダードなので
時代が変わっても新鮮で見飽きないですね。
仕事と写真と寒さ(弱っ!)でなかなかツーリング出来ないんですが、
夜中にシートカバー引いては飽きずに眺めてます(笑)
自分もお任せドクターを決めるようにします。
整備とかは店にお任せなのですが、基本あまり変わっていないために欧米にはそこそこパーツがあります。
たまたま近くにそっち方面に強い専門店があるのでお世話になってますがそうじゃなかったら苦労しそうです。。
V7も骨格はビッグブロックのGUZZIと同じく気を遣ってあげる所はありますが電装品や足周りは最新のものなので安心感がありますね。
このV7の新車に到るまで、ほとんどの旧グッチのスペックと外観を比べ悩んできました(たいそうな…笑)
ほんというとV7の元の1000ccが欲しかったんですが、外車の旧車はパーツの問題と金銭工面で、踏み切れませんでした。
メンテナンスなどは旧いグッチではどうなんでしょう?
スポークの一本一本まで磨きあげれるよう専用のワックスとブラシまで買いましたので、錆が浮くまえになんとか手を打てると思います。
真夏なら雨でも走りに出ますが、この寒さでの雨は老骨に響きます。
しばらく買わなかったワックスがパーツごとに細分化されていて驚きました。
例えば高温になるエキパイ用、塗装用、メッキ用、アルミ用…え~実は全部買ってしまったんです。。」
バイクでツーリングするには寒くなってしまいましたが暖かくなるのが楽しみですね。
グッチ見てみたいですね。
家でワックスでもかけましょうかね。