ハチワレ猫ベリーさんとの気ままなくらし

元野良・ベリーさんとの暮らしの話。
過去記事にはラブ系雑のチャコ、キララとE・コッカー・アンナさんも登場。

おっちゃんのこと②

2016年11月04日 | 日記
前回、おっちゃんが大腿骨を折った、という話をした。

手術はオペ室の都合で1週間後に実施され、何とか無事に終わった。

骨がもろく、ピンを入れるのに結構苦労したそうな・・・


その後少しづつ回復、リハビリも進んでいた。

骨折だけなら、3週間以内に退院できる予定だった。






実はおっちゃんが血痰をはいてCTを撮ったら
肺癌が見つかった。

それもかなり大きい。

場所も良くなくて、気管支が分岐するあたりの右側に、ぼこぼことできていた。

ドクターにいつごろからできていたと思うか、と聞いたら1年くらいではないか?と。


もともと肩~背中に痛みがあって、整形外科にしょっちゅう通ってた。
だから、
違うところに原因があるとは思わなかった。

ただ、正月ごろからの咳がなかなか収まらず、
春になっても夏になっても
咳をしていたので、
おかしいから医者に行ったほうが良いと勧めたけど
おっちゃんは、大丈夫と言い、市販の風邪薬を飲み続けていた。

去年より一段と体調が良くなかったけど、
4月、娘の嫁ぎ先に挨拶に行くついでに実家の山口にまで行った。

6~7月は、日中寝ている日が多く、でも夕方には起きてきて、たばこを吸い、夜大酒を飲んでいた。

骨折する前日血痰を吐いて、あわててかかりつけの内科に行ったら
総合病院で、CTを撮るよう勧められ予約を入れたらしい。

CTの結果を二人で聞いた。
その時はまず骨折の治療を優先すること、
精密検査の予約をして、それから癌を小さくしてから手術して取りましょうと言われた。

おっちゃんはかなり楽観視していたと思う。


おばちゃんも・・少しだけ楽観してた。

 
骨折のリハビリが順調に進み、8月20日に体調がよければ昼間一時帰宅できるというので
おっちゃんはとても楽しみにしていたが、熱が出て中止になった。
ベリーさんに会いたい、とぼやいてた。


骨折は整形外科だが、癌は呼吸器内科だ。
整形外科はもうすぐ退院できるので、1日帰宅して、改めて入院しましょう、と言われ
それを楽しみにしていた。



8月21日の夜、急遽呼び出されて病院に行くと、
咳をしたあと呼吸困難になったこと、気管挿管しないと危険、と言われた。
おっちゃんに、挿管していいの?と聞くと苦しそうにうなずいたので承諾した。


ICUに移動し、再び会った時、おっちゃんは麻酔がかかって眠ってた。

意識がある状態では挿管できず、麻酔をかけなければならなかったとのこと。

翌日再度のCT画像では癌は以前より一回り大きくなっていた。
内視鏡の検査では気管の内側にかなり出ていて、管が奥まで入らなかったらしい。
ぼこぼこといびつな癌が見えていた。

いわゆる「悪い顔」をしたやつだった。

化学療法も、放射線治療も難しいと言い、ドクターは黙ってしまった。



それは、つまり・・・!


意を決して、あとどれくらいもつのか、と聞いた。

若いドクターは、一瞬目が赤くなった。 
・・・おばちゃんは意地悪い質問でドクターを泣かせてしまったらしい・・・

ドクターは、「7~80歳の高齢者ならあと1カ月、とか言えますが・・・
若いので、心臓はまだ丈夫なので。

わからない・・・としか・・・」


わたしと娘は困ってしまった。

この状態が何カ月も続くのか?

娘は私を手伝うため、1か月近く実家に戻ってきてくれている。
私たちはどうすればいいのか・・・

安定したら緩和ケア病棟に移れる、というのでそれまで様子をみることにした。
コメント
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