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雀庵の「ヴェノナ 我らの内なるスパイ網(10」

2021-03-21 11:38:44 | 日記
雀庵の「ヴェノナ 我らの内なるスパイ網(10」
“シーチン”修一 2.0


【Anne G. of Red Gables/272(2021/3/20/土】陽気が良くなると運動量が増える、体力が消耗する、ということなのだろう、このところ昼寝が1時間から1時間半になってしまった。加齢はちょっと淋しいものだが、体調はこれという不具合はないから、まあ健康なのだろう。健康診断は4年ほどしていないが、検査を受ければ病気が見つかり、嫌な気分になるからずっと避けていたい。手遅れでジタバタして顰蹙を買いそうだな。


先日、散歩を終えてガレージにチャリを入れようとしていたら、老夫婦(奥さまは65歳、旦那は70歳ほど)がペアルックのようなおしゃれな服を着て駅に向かっていた。と、旦那が前のめりにトッ、トッ、トッと歩きながら頭から電柱にぶつかり倒れこんでしまった。小生はビックリ。奥さまは大慌てで抱き起したが、「大丈夫? しっかりして」と言いながら泣いていた。ケガはなかったようだが、旦那は奥さまの手を払いのけるようにしていた。奥さまは旦那を立たせると、ズボンの後ろ持ちながら来た道を戻っていった・・・


ショックを受けた小生はカミサン(看護婦)に委細を話すと、「それはアルツハイマーの典型的な症状」だと言う。ネットで調べたら――


<アルツハイマー型認知症:末期(高度) 家族のこともわからなくなり、失禁や筋固縮などの症状が現れます。小刻みな歩行や前傾姿勢などの運動障害が見られるようになり、徐々に寝たきりになってしまいます>


文字で読むのとナマを目撃するのとはショック度が全然違う。それでなくとも小生はそこそこ元気なうちに書きたいことは書いておこうと焦りまくっているが、体が健康でもボケたらオシマイだからますます焦りまくることになる。「穏やかな晩年」なんてほとんど嘘じゃないか。やるべきことはやった、いつお迎えが来ても悔いはない、という人は余程の偉人達人で、多くの凡人は内心に焦りや不安を抱えているのではないか。


まあ、やがて「焦りまくっていたのはまだ気力体力が残っていたからだろう、あの頃が懐かしい」と振り返るのかもしれない。人生は、おもしろうて やがて悲しき 鵜舟かな(芭蕉)、ボケるとそんなことも思わないだろうが・・・


「ヴェノナ 解読されたソ連の暗号とスパイ活動」からの続きだが・・・今朝の「頂門」の Andy Chang 氏の論稿「民主党独裁が招いた二つの危機」は、米国が1955年前後から1970年あたりまでのアカ対シロの“憎悪的内戦的対立”が去年あたりから再び始まっていると示唆していた。


曰く「バイデン政権が発足して2ヶ月足らず、既に社会主義独裁が進んでアメリカの衰退が始まっている。民主党による行政、立法(国会)、司法の完全独裁で社会主義政策を推進するからである」。


米国は民主党というリベラル≒アカが強いから Chang 氏の懸念は当然である。少なくとも2025年までの4年間は共産主義独裁的になっていくだろう。共和党との内紛も増えるばかりだろうから内向き志向で、国際社会におけるパワーは劣化し、当分は当てにはできない。


我々は「米国衰退、中共発展」という危険な時代にすでに入っている。ボーっとしていれば日本は再び敗戦だ。最初は悲劇、二度目は喜劇・・・それでいいのかと小生は不安になるが・・・不安にならない人は圧倒的に多いからパンチを一発食らわないと目覚めないかもしれない。三島は50年早すぎたか。本題へ。


<「ヴェノナ」解読作戦は米国諜報史の中のハイライトだったが、最も厳しく秘匿されてきた。1980年代に作戦が終了したとき、ソ連と世界中の大使館・領事館の間の通信を3000近くも解読していた。それは1980年代から少しずつ表に出てきていたのだが、実際の通信文や驚くべき重要性は1995年まで、53年間も秘密にされてきた。


この秘密保持は、第2次大戦の歴史の理解を深刻に歪曲する結果となってしまい、マッカーシズム、ソ連のスパイ活動、米国の共産主義、初期の冷戦などのついて、多くの書物や論文が多くの神話を半永久的に確立してしまったのだ。多くの米国人は1930年代から50年代にかけての自国史について極めて歪んだ見方を持つようになってしまった。


今、初めて明らかになった「ヴェノナ」通信文が明かす新事実は、冷戦の歴史、ソ連のスパイ活動、共産主義者の破壊活動、それに対する米国政府の懸念を、正しく理解する上での基礎となり、これまでの誤った歴史への見方を根本的に改めることになるだろう>(つづく)
・・・・・・・・・・・・
インテリ=理想主義者は「誤った歴史への見方を根本的に改めることになるだろう」と期待し、政治家=現実主義者は「誤った歴史への見方を根本的に改める――それは自己否定であり、転向であり、仲間への裏切りであるから絶対あり得ない」と断定する。


現実には歴史は「表向きは理想や正義を掲げて、裏ではありとあらゆる謀略を駆使する」というもので、概ね「勝者の記録」だろう。特に近現代史は「今」の国家、国民、治世に大きく影響するから、現在の為政者は「正当性」を訴えるためにも“不都合な真実”は隠蔽、“都合良く改竄”するのが常套手段ではないか。支那の王朝史は「旧王朝が腐敗したため天命を受けて新王朝が成立した」というのがパターンだという。いずこの国も同様だろう。


米国は4年ごとの無血戦争である大統領選挙で支配者・支配政党を決める。驕れる勝者は敗者を駆逐し、我が世の春を謳歌する。敗者は臥薪嘗胆で、次期選挙での復活を目指す。民主党、共和党は価値観が違い、互いに「自分たちの米国史」を持っているから、選挙戦で負けたところで史観を変えるわけがない。つまり「誤った歴史への見方を根本的に改める」ことは絶対あり得ない。


理想を説くのは結構だが、まず「人間を観察する」ことが「人間を動かす、統治する」支配階級/指導層の基礎的な必須能力だろう。中共などの独裁国家以外は、いずこの国も与党、野党はあり、選挙戦で指導層を選び、大方の国はそれで表向きは休戦になる。


日本や英国などの国では、休戦をさらに補強するために国民の大多数の支持を受ける君主を擁している。「君臨すれど統治せず」で、君主に実権はなくとも、スタビライザー、大黒柱として、特に非常時には絶大な国民接着剤になる。


米国にはかつて「自由民主人権法治」というスタビライザーがあった。今の米国は、「私は正義病」の民主党=アカにより、自由=手段を択ばず、民主=やりたい放題、人権=暴れる権利、法治=バレなければ良し、という、まるで戦国時代のよう。


日本の人種差別撤廃条約案を潰した民主党ウッドロウ・ウィルソン大統領の1920年代から、日本を真珠湾攻撃の罠にはめたFDRルーズベルトの1933年まで、女の絶大な支持を受けて成立した禁酒法で米国はどうなったか。酒税がなくなって安い密造酒が出回り、ギャングが横行、酒の消費量は急増した。


米国民主党=アカの正義、政策は今も場当たり的で、人気=票が得られるなら何でもしかねないという、いささか大衆迎合的で、軽佻浮薄であり、とても同盟国として信頼できるものではない、と小生は思う。


個人的にはクリントン政権時代のバラマキ政策で小生の会社は儲けさせてもらったが、政治任用(支持者への恩返しでポスト=カネを贈呈)を始めとする大盤振る舞い的バラマキが本当に米国のためになったかどうかはすこぶる怪しい。


米国は多くの国民が了解できる新たなスタビライザー、価値観が必要だろう。民主党は感性・感情過多、知性・理性不足で、タニマチのグーグルやフェイスブックはまるで「俺は神だ、正義だ、逆らう奴は許さない」と増上慢が過ぎるのではないか。結局「バイデン、民主党は怪しい」「GAFAは分割すべし」という国際世論を招いてしまった。


加齢による認知症じゃあるまいし、民主党は今の価値観で過去を裁くという焚書坑儒、批林批孔みたいな愚かしい過去検証をしているが、まるで中共そっくり。自浄作用がなければ世界は確実に民主党を見放すだろう。
目安箱:ishiifam@minos.ocn.ne.jp
https://blog.goo.ne.jp/annegoftotopapa4646


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